私的まとめ 『噂』の恐怖

ネットの普及によって噂の拡散はより安易に、かつ広範囲に拡がりやすくなったので、使用者はより一層情報発信の責任が重くなったと思います。
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中野 篤 @atsushi1974

1945年5月、福岡県太刀洗飛行場を爆撃するために飛来したB-29が日本軍戦闘機の空中特攻によって撃墜され、女性を含む搭乗員12人が捕えられた。日本軍戦闘機の特攻者はパラシュートで脱出したもののB-29の機銃掃射を浴び戦死した。

2013-08-08 00:05:04
中野 篤 @atsushi1974

みなさんおはようございます。本日8月8日はフジテレビの日ではなく、二度目の原爆の行方を変える事になってしまった八幡市大空襲の日です。221機のB29から45万発の焼夷弾が住宅地だけに降り注ぎました。これは真のホロコースト(全てを焼き尽くす)行為だと思います。

2013-08-08 06:12:49
ドンガメ六号 @dongame6

実戦部隊のB29の乗員に女性って居たの

2013-08-08 06:46:03
ウチューじん・ささき @uchujin17

@dongame6 だと思いますよ。長距離洋上飛行を伴う本土爆撃任務は悪天候や故障による墜落・不時着・行方不明の多発した極めて危険なミッションでした。B29不時着場を確保するために多大な犠牲を払って硫黄島を取った程です、観光気分で乗せてくれるようなものじゃありません。

2013-08-08 08:00:01
ウチューじん・ささき @uchujin17

ドンガメさんの「体当たりされたB-29から脱出した搭乗員に女性が」というRTがあったけど、艦載機(あるいはP-51)に女性搭乗員が乗っていた、真っ赤な口紅でケタケタ笑っていた、指揮官機(男性)が撃墜されると右往左往していた、なんて「証言」も目にしたことがあります。

2013-08-08 15:42:17
ウチューじん・ささき @uchujin17

「屋根に登って懐中電灯でB-29編隊を誘導していたスパイ」の話だとか、こういう「証言」は何かを見て本人はそう信じていたのか、噂話の類なのか、戦後の創作あるいは戦後に変形された記憶なのでしょうかね。それも色々混じっているかもしれない。

2013-08-08 15:44:32
壕野一廻@2日目し10b @Type10TK

@uchujin17 証言というかドクター中松の主張では、日系人の乗ったB-29が単独で飛来して「既に米国も限界で、既にパイロットとして女性を動員するに至っているからもうしばらくの辛抱だ」という趣旨の伝単をばらまいていったとかいうものがありましたね。どこで聞いてきた話なのか……

2013-08-08 15:46:35
ウチューじん・ささき @uchujin17

アメリカにもこの手のあやしい話があって、人気TVドラマ「アイラブ・ルーシー(アメリカのサザエさんみたいなもの)」の主演女優ルーシー・ボールは「歯の詰め物がピーピー鳴る」ことを愚痴ったことから「隠し無線機で秘密通信していた日本のスパイが摘発された」という「証言」をしている。

2013-08-08 15:46:52
ウチューじん・ささき @uchujin17

@Type10TK 米軍が女性を機体輸送任務に採用(WASP)していたのは事実ですし、日系の米軍人が祖国に対する忠誠を証明すべくあえて日本本土爆撃ミッションに志願して受理されたという話は聞いたことがありますが、複数の話が混ざって生まれた「伝説」じゃないですかねぇ。

2013-08-08 15:50:47
壕野一廻@2日目し10b @Type10TK

@uchujin17 なるほど。特に前者は国内で宣伝に使われていてもおかしくない気がしますし、そう考えればそういう伝説が生まれる可能性はありそうですねえ。

2013-08-08 15:54:15
ウチューじん・ささき @uchujin17

どこの国でも戦争に流言飛語はつきもの。バトルオブブリテン時のイギリスでは「ドイツ軍は尼僧に変装したスパイを送り込んでいる」という噂が流れ、尼さんたちは行く先々で疑われて苦労したそうな。

2013-08-08 15:55:10
ウチューじん・ささき @uchujin17

現代人が60年前の人より賢くなったわけじゃないってことは、放射能に関する不正確・無根拠・無責任な「こわいはなし」を次々に創作して垂れ流す人たちを見ているとよくわかる。ああいう手合いが戦争中にも居た、というかずっと前から居たということなんだろうな。

2013-08-08 16:03:11
SUDO @sudo_simoigusa

@uchujin17 人間てのはそういう生き物だってことですよね

2013-08-08 16:08:50
ウチューじん・ささき @uchujin17

噂というのは言語で伝わるけれども、その論理構造は言語ではない。言語を超えた何かで伝わる。心のどこかで聞きたいと思っている話がまことしやかに囁かれるのが噂。安部公房は随筆「死に急ぐ鯨たち」のなかで「情念」あるいは「シャーマン(呪術師)の歌声」と表現した。

2013-08-08 16:09:05
ウチューじん・ささき @uchujin17

@sudo_simoigusa まったくです。いつの世でも人は自分の聞きたい話を聞きたがる。当たり前のことなんですが、それが間違った方向にゆくと悲劇になってしまうと思います。

2013-08-08 16:09:56
ウチューじん・ささき @uchujin17

1981年ポートピア万博の話。中学生だった僕は弟を連れて「みどり館」で数時間にわたる長蛇の列を延々と待っていたのだが、5:00PM数分前に「5時に閉まるらしい」「ここから後ろはダメだって」という噂が風のように待ち行列を吹き抜け、次の瞬間猛烈な押しくら饅頭がはじまった。

2013-08-08 16:16:53
ウチューじん・ささき @uchujin17

弟を守りながら「子供がいるんです、押さないでください!」と必死になって叫んだが、血相を変えた群衆はまるで聞く耳を持たなかった。あれで僕は噂というものの恐ろしさと無根拠さを思い知った気がする。(みどり館には結局入れた。3面スクリーンの深海映像は期待はずれだった)

2013-08-08 16:18:51
ウチューじん・ささき @uchujin17

そもそも一回あたりの入場定数が決まっているんだから、押してどうなるわけでもないことは常識で考えればわかる筈なのだが、そういう論理構造は「噂」には通用しない。自分が聞きたい話、あるいは聞きたくない話が囁かれる、囁き返す。論理を超えて真実になる、それが噂。

2013-08-08 16:21:55
ウチューじん・ささき @uchujin17

ポートピアのエピソードを笑うのは簡単。でも例えば始めて訪れる外国で、規定どおりに入国申請書類を書いて一息ついたところで「この書類だけじゃダメなんだって、所持品申告書ってのが要るらしいよ」「それさっき配ってた」なんて会話が聞こえて不安になったら、もう噂に毒されている。

2013-08-08 16:25:21
ウチューじん・ささき @uchujin17

むしろ不安にならない方がおかしい。人間というのは不思議なもので、不安を紛らわせるために「所持品申告書が必要だって本当?」とか隣の人に聞いたりする。こうして噂はまたたく間に増殖する。噂がもたらす不安や、噂を繰り返すことによる安堵を意思の力で封じるには勇気が必要だ。

2013-08-08 16:29:08