<学級>の歴史学:自明視された空間を疑う (読書メモ)

柳治男『<学級>の歴史学:自明視された空間を疑う』より。読書メモ。
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(一昨日)

未発育都市 @mihatsuikutoshi

宿題なし・時間割自由…世界一子どもが幸せな国の学校って? - NAVER まとめ http://t.co/lHDJEBrOZ2 「将来、子どもたちが出てゆく社会はどんな風かわからない。きっと今存在しない職業につく子も多くいる」「子どもたちが『学ぶことを学べる』環境を用意している」

2013-08-08 20:59:24
苫野一徳 @ittokutomano

教育関係者の方たちには、ぜひ一読していただきたい本、柳治男『〈学級〉の歴史学:自明視された空間を疑う(講談社)。〈学級〉というものが、効率的な生徒の管理システムとしてどのように考え抜かれてきた人工物であったかがよく分かります。http://t.co/kIuxjnvayf

2013-08-06 04:20:23
未発育都市 @mihatsuikutoshi

書評:<学級>の歴史学 自明視された空間を疑う 柳治男著 - 苅谷剛彦(英オックスフォード大学教授) | http://t.co/E9wiEYWpK9:朝日新聞社の書評サイト http://t.co/D2Tue725K8 #bookasa @BOOK_asahi_comさんから

2013-08-06 08:22:31

(今日)

未発育都市 @mihatsuikutoshi

書店に寄るなど。べ、べつに書店で涼んでなんかいないからね//

2013-08-08 13:03:34
未発育都市 @mihatsuikutoshi

柳治男『<学級>の歴史学:自明視された空間を疑う』ゲット。買ったー http://t.co/48yX9fWDh8

2013-08-08 13:12:59
未発育都市 @mihatsuikutoshi

今日買った柳治男『<学級>の歴史学:自明視された空間を疑う』 http://t.co/48yX9fWDh8 を読むなど。

2013-08-08 20:54:56

(以下、「はじめに――問われない学級の悲劇」の引用)

未発育都市 @mihatsuikutoshi

「学校をめぐってさまざまなことが議論されながら、(…)まったく無視された問題が存在する。それは「学級とは何か」という問題である」(P1)、「なぜ学校をめぐる議論に、「学級とは何か」という問題を提起するのか。それは、中世までの学校に「学級」は存在しないからである」(P2)

2013-08-08 21:12:29
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「多くの学校史研究が明らかにしていることは、中世の学校は多くの場合一つの部屋しかなく、しかもそれは「教室(Class room)」ではなく、「教場(school room)」と呼ばれた」(P2)

2013-08-08 21:15:08
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「明らかに「学級」とは近代の学校に特有の組織である。同じ年齢の児童や生徒によって構成され、必ずクラス担任が居て、独立した教室という空間において、一年間変わることなく学習し、またいろいろな生活をするという私たちの誰にでもなじみの風景は、かつて中世には存在しなかったのである」(P2)

2013-08-08 21:16:59
未発育都市 @mihatsuikutoshi

よって、著者は「どのような歴史的過程で学級が成立したのか」、「それはいかなる使命を担って登場したのか」、「その特徴や限界は何か」等々をよく知ることが、教育の理解を深めるために必要であると考えた。この本で著者は「学級とは何か」という問いにストレートに挑んでいるようだ(ワクワクw

2013-08-08 21:21:11
未発育都市 @mihatsuikutoshi

(「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉をふと思い出した。ビスマルクの言葉。)

2013-08-08 21:30:48
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「「学級」の存在を自明視する意識は、「児童・生徒は学級になじむはずである」とか、「学級は子どもにふさわしい場である」とかいう、予定調和的な考えを作り出す。そしてたいていの大人は、「学級」の中で生活する子どもの感情を、十分に理解しえていると勝手に考えてしまう」(P3)

2013-08-08 21:24:04
未発育都市 @mihatsuikutoshi

しかし、「当の子ども自身が、自らの置かれている立場を的確に表現することはできない。不登校になった児童・生徒が、なぜ学校に行けないか、自分で説明できないことは周知のとおりである」(P4)

2013-08-08 21:26:29
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「「学級」の存在が自明視されている限り、「生徒のナマの声は、親にも教師にも、そして専門の研究者にも知られていない」とあえて断言することができる。したがってまた、問題の解決を目指したどのような対策も、成果を収めえないこととなるのである」(P4)

2013-08-08 21:29:02
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「現代の学校の中枢的役割を果たす学級制が理解されないままに深刻な問題として指摘されている、いわゆる学校問題は、どのような問題なのであろうか。学級制が明確に理解されない限り、何が本質的、あるいは中心的問題であり、何が周辺的、あるいは派生的問題であるか、見極めることもできない」(P4

2013-08-08 21:33:09
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「本書では、(…)「そもそも学校とはどのような組織としてできあがったのか」を問うことを課題としている。なぜなら、自明視されてまったく問われることがなくなってしまった学級制が、どのように現代の学校の中に入り込んできたのかを明らかにする必要があるからである」(P5)

2013-08-08 21:35:32
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「今までの学校論は、あまりにも学校のみに視野を限定し、教育の世界で問題の犯人を探し、教育の世界で解決法を探るという方針に拘泥しすぎたのではないだろうか」(P5)

2013-08-08 21:37:07
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「わが国では、「教育は本来こうあるべきだ」という理想論やタテマエ論(本書ではこれらのことを「教育言説」と呼ぶ)が強くて、かき消され、見過ごされてしまっている現象があまりにも多いのではないだろうか」(P6)

2013-08-08 21:39:28
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「言葉として迫ってくる理想論やタテマエ論は、脅迫的あるいは暴力的力を持って、(…)現場の問題を、簡単な言葉で片づけてしまう。実際に学級秩序を維持する仕事を担っている教師の多くが、このような理想論やタテマエ論にとまどいを感じ、また違和感を覚えている」(P6)

2013-08-08 21:41:45
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「この本では、学校とはどのような場であるかを、社会学の立場から明らかにする」「これまで教育学の中で使用されてきた概念や表現を使用せず、むしろ経営学や社会学の療育においてごく普通に使用されてきた概念を通して学校や学級制を説明する」(P6)

2013-08-08 21:44:38

(誤字。「療育」→「領域」)

未発育都市 @mihatsuikutoshi

以上、柳治男著『<学級>の歴史学:自明視された空間を疑う』 http://t.co/48yX9fWDh8 の「はじめに――問われない学級の悲劇」からの引用でした。次の「第一章――「学級」を疑う」はまた今度にしますm(__)m。(終わりw)

2013-08-08 21:46:52