2010年9月29日

尖閣列島問題でモヤモヤする気持がなごむかもしれないまとめ

主に茂木さんの連続ツイートのまとめです。 尖閣列島問題で、心のモヤモヤが晴れない人も多いと思いますが ちょっと視点を変えてみると、気分も変わる、かも。 ネットでの言論も自由。情報も、かなり自由に手に入り世界中の メディアに触れられて、深夜アニメも悩むほどある。 続きを読む
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茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(1)人間の認知プロセスは、その時々の状況を認識して、本質的な要素に注意を向けようとする。機能的に見て意味があり、良いことだが、一方で本来は広がりを持つ状況が、人質にとられてしまうということがある。

2010-09-27 07:51:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(2)受験生は、本来ふくよかで豊かであるはずの青春を、合格するか、しないかという二者択一で人質にとられてしまう。就活をする人もたった一つの通知にあたかも自分の人生の幸福、不幸がすべてかかっているかのような錯覚を抱く。

2010-09-27 07:52:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(3)政治において、single issue politicsが流行るのは、有権者の認知プロセスが単一の課題に人質にとられる傾向があるからである。本当は総合的に判断すべき状況を、たった一つのテーマによって塗りつぶしてしまう。

2010-09-27 07:54:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(4)国家間の関係においても、広範にわたる複雑な関係性が、単一の問題によって人質にとられてしまうことがある。時には、片方のあるいは両方の政府が、単一の問題を人質にとって、それ以外のすべてを圧殺してしまうこともある。

2010-09-27 07:55:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(5)人質問題は、人間と世界のかかわりの至るところに顔を出す。身代金を要求することが、自分の存在意義だと勘違いする人もいる。身代金をどうやって払おうかと、それだけで頭がいっぱいになることもある。それは、生のふくよかさを裏切る悲劇だ。

2010-09-27 07:58:40
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(6)自分自身の認知の癖から完全に自由になることはむずかしい。しかし、メタ認知を通して、そのような状況を把握することができる。姿を鏡に映しただけで、はっと気付くこともある。人質状況を解きほぐすのは、嘘偽りない自己認識だ。

2010-09-27 08:00:40
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(7)島をめぐる争い。そのことで両岸のひとびとの心がいっぱいになる。不快になり、ストレスを感じる。それが「人質」というもの。「人質」をとった側が居丈高に迫り、注意が集中する。しかし、そのことで自分の人生を凝り固まらせては、ものすごい損だ。

2010-09-27 08:02:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(8)単一の問題を拡大する人は、結局、人間の認知プロセスの癖に付けいっている。人質は、ウィルスのように侵入し、蔓延する。私たちは免疫系の作用に期待するとともに、外の空気を吸い、太陽を浴び続けなければならない。

2010-09-27 08:04:55
茂木健一郎 @kenichiromogi

質(9羊しかすまない岩礁の行く末が、何億という人の生を人質にとるとは、どうみても常軌を逸している。人質をとって居丈高になる側の未熟さに、つきあう必要などない。くるりと背を向ければ、そこには、人質以前の世界がくめども尽きぬ豊かさをもって広がっている。

2010-09-27 08:06:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

人質(10)だからぼくは、今日も、自分にとって大切な問題を、粛々と進めていきます。

2010-09-27 08:07:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(1)先日来日したマイケル・サンデルさんとお話したとき、とても感動した瞬間があった。その瞬間は、サンデルさんが中国で講演したときのことをうかがった際に訪れた。

2010-09-28 08:23:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(2サンデルさんのJusticeは、カントやベンサム、ミルなどの思想家を参照しつつ、人間にとって「正義」とは何かということを普遍的な言語で語る。「効用」などの概念を通して「真理」に迫るその姿勢は、自然科学とも通底し、大いに共鳴、共感できる。

2010-09-28 08:25:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(3)一方、世界には、「正義」というような普遍的概念と無関係に、いわばむき出しの欲動に支配されているかに見える国がある。昨今の中国がそうである。中国が経済事犯や麻薬所持者を死刑にする時、そこに「正義」についての深刻かつ真摯な検討は存在するのか? 中国特殊論が台頭する。 

2010-09-28 08:27:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(4)ぼくは、サンデルさんの普遍的アプローチに共感しつつ、それが、中国のような「特殊」な文化で通用するのかどうか、懸念した。そこで、サンデルさんに、「中国での反応はいかがでしたか?」とそれとなく聞いたのである。サンデルさんも、私の質問の含意は伝わっていたと思う。

2010-09-28 08:28:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(5)サンデルさんの答えは、意外で、感動的なものだった。サンデルさんは、中国が特殊であるとか、そのようなことは一切言わなかった。「北京の学生たちと、熱く真摯な対話をしました」、それだけのことをサンデルさんは言った。まっすぐに伸ばした上半身は、揺るぎなかった。

2010-09-28 08:30:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

殊(6相手が特殊だと思った瞬間に、もはやコミュニケーションは断念される。自らの信じるプリンシプルを伝えるよりは、折衝や妥協や根回しで懐柔しようとする。しかし、そこで失われるものは、一体何か?

2010-09-28 08:31:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(7)相手がどのような人であれ、国であれ、「特殊」であるという認識を壁にせず、あくまでも自分が真理、正当と信じることを粘り強く伝え、説得し続ける。サンデルさんの態度に、私は、忘れかけていた何かを思い出させられた。

2010-09-28 08:32:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(8)理想はこうだけど、社会の実際はああだから、仕方がないという人がいる。それで諦めてしまっては、自分の中の理想は消える。諦めてはいけない。「特殊」というラベルで、対象と自分の間に壁をつくってしまってはいけないのだ。

2010-09-28 08:33:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

特殊(9)もちろん、理想は一つではないかもしれない。人の数だけ理想もあるかもしれぬ。自分の理性と良心に照らして、腑に落ちる理想は、いわば自分の身体と同じ。自分が引き受ける以外に、誰が引き受けるというのか。引き受けよう。

2010-09-28 08:34:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

独裁国家は、一見効率が良く、団結力も強い。民主主義の国は、一見非効率で、迅速さに欠ける。今起こっていることは、体制間競争。かつても似たようなことがあった。ソ連が行き詰まり、やがて崩壊したように、自由な体制が最後には勝つと信じる。動揺せず、自分たちの価値を守り、元気にやろうヨ。

2010-09-27 09:01:33
岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

回の公開読書は、10/2(土)の21時~23時、本は『これからの「正義」の話をしよう』 マイケル・サンデル著(早川書房)です。参加はハッシュタグ「 #otakingex 」からどうぞ。 http://bit.ly/a2cY2V #otakingex

2010-09-27 00:25:27

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