岸田秀botまとめ/自国を貶め、欧米諸国を崇拝し、外国のようになろうとする卑屈な「外的自己」と、外国を憎悪し軽蔑し排除しようとする誇り高い誇大妄想的な「内的自己」とに分裂した精神分裂病者、近代日本
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yamamoto7hei
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①近代の日米関係では世界の歴史に先例のないことがよく起こっています。 玉砕や特攻隊のような、何か死に急ぐ兵士、あえて死に向かって突き進む兵士は日米戦争における日本軍に初めて見られたことですし、(続
2013-08-06 20:46:43
②続>原爆投下など、空襲による敵国の一般市民の残忍な大量虐殺はアメリカ軍が初めてやったことですし、敵国民に対してあれほど寛大な占領政策を施行したのはアメリカが初めてですし、占領軍に対してあれほど従順だった国民は日本国民以外にはいません。<『日本がアメリカを赦す日』
2013-08-06 21:46:37
③…【精神分裂】近代日本は自国を貶め、外国(アメリカを初めとする欧米諸国)を崇拝し、外国のようになろうとする卑屈な外的自己と、外国を憎悪し軽蔑し排除しようとする誇り高い誇大妄想的な内的自己とに分裂した精神分裂病者のようなものであるというのが、僕のかねてからの主張ですが、(続
2013-08-06 22:47:02
④続>この見方に立てば、戦争中の、捕虜になってみじめに生きるのを潔しとしない玉砕や、大義のために命を捨てる特攻隊、神国日本の不敗を信じる皇国史観などは内的自己、敗戦後の、占領軍への従順さ、いわゆる自虐史観などは外的自己の表れと見なすことができます。
2013-08-06 23:46:44
⑤実際、いずれも現実的・合理的判断にもとづくとは思えない両極端へのこのような分裂は、一種の病的現象とでも考えなければ、説明かつかないのではないでしょうか。 事程左様に、日本および日本人の外的自己から内的自己への、内的自己から外的自己への反転は唐突です。
2013-08-07 00:46:41
⑥この正反対の方向の二つの反転のうちの、内的自己から外的自己への反転に限って言えば、一種のストックホルム症候群と見ることもできるのではないかと思います。 1970年代、ストックホルムのある銀行を強盗が襲い、人質を取って立てこもったという事件がありました。
2013-08-07 01:46:39
⑦その時、人質になった被害者達は、犯人に抵抗するとか、犯人の逮捕に協力するとか、犯人を憎んでいる筈の被害者に当然期待されるようなことはせず、犯人になぜか共鳴し、敬意と好意を寄せ、警官隊の動きを見張る役を自ら買って出て、(続
2013-08-07 02:46:45
⑧続>実際に警官隊が突入したときには警官隊から犯人をかばおうとさえしたという興味深い事件があって、それ以来、被害者が加害者に共鳴してその味方をするという奇妙な現象をストックホルム症候群と呼ぶのですが、人間の不思議さというか、この種の現象はときどき起こります。
2013-08-07 03:46:30
⑨アメリカの新聞王ハースト家の令嬢パトリシアが誘拐され、しばらく行方不明になっていたのですが、その後、彼女は自分を誘拐したテロ集団の一員として突然、姿を見せ、他の者たちと一緒に銀行強盗を働き、世間を驚かせました。 彼女は、銃で銀行員を脅したりして大いに活躍しました。
2013-08-07 04:46:58
⑩脅迫されたり強制されたりしてそうしているのではないことは明らかでした。 …捕虜になった日本軍将校が米軍機に乗り込み、機上から爆撃すべき日本軍陣地を指示した話は有名ですが(岩川隆『決定的瞬間』1984年)、これもストックホルム症候群の一例ではなかったかと思います。
2013-08-07 05:46:13
⑪宮嶋とかいうこの少尉も、拷問や脅迫や強制によってではなく、自ら進んで米軍機に乗り込んだらしく、アメリカ人のほうが驚き呆れています。
2013-08-07 06:47:02
⑫これは、例外的なとんでもない日本人が一人いたということではなく、この宮嶋少尉は、戦後の日本人、アメリカの占領を歓迎し、その思想に共鳴し、その文化を称賛した戦後民主主義者の魁、先駆者だったのではないかと思います。 彼は戦争中にすでに戦後日本を先取りしていたのです。
2013-08-07 07:47:07