鳳翔の艦娘講座 蒼龍編

帝国海軍の航空母艦、蒼龍のお話ですわね。
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鳳翔 @Housyou_kankore

さてと。では、本人も帰ってきまして、温泉の方も収まったみたいですので。 本日の #鳳翔の艦娘講座 、本編を行いたいと思います。 いつもの様に拙いお話ではありますが、酒の肴・寝物語と聞いて頂けると幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、私の可愛い妹分が一人。航空母艦「蒼龍」です。

2013-08-11 22:42:56
鳳翔 @Housyou_kankore

なお、艦これで云う今の「蒼龍」も、二代目に当たります。ですので、いつもの様に初代さんから紹介をさせて頂きますね。

2013-08-11 22:43:46
鳳翔 @Housyou_kankore

初代の蒼龍は、何と明治天皇陛下のお召し艦でした。 1869年11月に起工され、1872年5月に進水、1872年8月に竣工をします。 この初代蒼龍は、内海専用のお召し艦として建造されました木造船でした。

2013-08-11 22:46:14
飛龍 @CV_Hiryu

@Housyou_kankore 蒼龍、偉かったんですね・・・私、初耳です・・・

2013-08-11 22:47:27
鳳翔 @Housyou_kankore

竣工時は宮内省所属でしたが、1872年9月に海軍省に預けられ、東京築地の海軍省港内に係留されていました。 1872年10月7日に七等艦に指定、翌8日に正式に海軍に下付されました。 1874年からは海軍省内堀に係留をされました。

2013-08-11 22:50:18
鳳翔 @Housyou_kankore

1883年8月に蒼龍(艦)と改名されますが、1886年4月に除籍、廃艦となりました。 海軍での分類は、艦種を「運輸船」とされていた模様です。 また、読みですが「そうりゅう」ではなく「そうりょう」と呼んでいた模様です。

2013-08-11 22:51:37
鳳翔 @Housyou_kankore

初代蒼龍の諸元ですが。 全長46.5m、全幅6.12m、排水量198トン。明治2年の艦ですから、当然木造艦ですわね。 機関は恐らく石炭燃料の物と思われ、速力は10ノットでした。

2013-08-11 22:53:38
鳳翔 @Housyou_kankore

イメージ的には、幕府時代に将軍家が船遊びに使っていた船の様な物でしょうか?とは云いましても、天皇陛下のお召し船ですから、国内の移動に使われたのだとは思いますが、いかんせん資料がなさ過ぎて良く解りませんでした。

2013-08-11 22:54:27
鳳翔 @Housyou_kankore

以上が、初代蒼龍の紹介でした。 ・・・私も、この蒼龍の初代さんの生い立ちには驚きですわね。

2013-08-11 22:55:24
鳳翔 @Housyou_kankore

では続いて、艦これ的に見て「今の」蒼龍です。 蒼龍は、1934年度計画で建造が計画された、中型航空母艦です。 当初は航空巡洋艦とする案もあったみたいですが、赤城さんや加賀さんの運用経験を取り入れて、純粋な空母として建造をされました。

2013-08-11 22:57:29
鳳翔 @Housyou_kankore

ワシントン軍縮条約、ロンドン海軍軍縮条約で、海軍の航空母艦は排水量換算で8万1000トンに制限をされました。 当時日本が保有していました、私こと鳳翔、赤城さん、加賀さん、龍驤さんの排水量を差し引いた残排水量は12630トンでした。

2013-08-11 22:59:24
鳳翔 @Housyou_kankore

このうち、1922年に竣工しました私は、条約で定められた廃艦に出来る艦齢16年にまもなく達すると云う事で、私の代艦分排水量8370トンも含めた21000トンを用いた航空母艦を2隻建造する計画を立てます。

2013-08-11 23:01:10
鳳翔 @Housyou_kankore

基本計画案では、基準排水量12000トン、20.3cm連装砲3基6門、12.7cm連装高角砲6基12門、艦載機70機を搭載する航空巡洋艦として計画されていました。

2013-08-11 23:03:05
鳳翔 @Housyou_kankore

この案から2年後に発展系として計画をされた1934年度案では、基準排水量10050トン、20.3cm連装砲1基2門、3連装砲1基3門、12.7cm連装高角砲10基20門、艦載機100機が要求されましたが、サイズ的にあまりにも無茶でしたので縮小されます。

2013-08-11 23:04:52
鳳翔 @Housyou_kankore

最終的には15.5cm連装砲1基2門、三連装砲1基3門、12.7cm連装高角砲8基16門、艦載機70機の計画となります。 この計画に基づいて建造が開始されますが、その間に発生した友鶴事件を踏まえ、15.5cm砲を搭載しない形に変更になります。

2013-08-11 23:08:07
鳳翔 @Housyou_kankore

これが、蒼龍の生い立ちとなります。 また、さらにその後第4艦隊事件が発生。このため、更に設計は変更をされています。 この時蒼龍は、溶接構造に問題が無いかを確認する為、進水後の船体を2カ所で輪切りにして検査をされました。

2013-08-11 23:09:46
鳳翔 @Housyou_kankore

こうして建造された蒼龍ですが、当時は同じ形の空母をもう1隻建造する予定でした。 ところが、ワシントン軍縮条約からの脱退が決定した為、条約に囚われる必要がなくなり、2番艦は大幅に設計を変更されました。 これが飛龍で、この事については先日飛龍の講座の際にお話をしました。

2013-08-11 23:12:12
飛龍 @CV_Hiryu

@Housyou_kankore だから私は、蒼龍よりちょっとだけ大きいんです。

2013-08-11 23:16:02
鳳翔 @Housyou_kankore

蒼龍の特徴としましては、「初」が多い事です。 25mm機銃の配置で、3基が艦首に搭載をされていました。この設置は蒼龍が初です。 また、艦尾の着艦標識、滑走制止装置なども装備されていましたが、建造当初から設置されていたのも、蒼龍が初です。

2013-08-11 23:16:35
鳳翔 @Housyou_kankore

また、任務の要目の関係上強力な機関を搭載され、その結果速力は最大で34.9ノットを記録。この速力は海軍の空母の中では最も早い速度となりました。 また、その運用上、防御も敵巡洋艦との遭遇を想定した防御が施されています。これも、後に続く空母に同じ要目が求められた大本となりました。

2013-08-11 23:20:22
鳳翔 @Housyou_kankore

とまあ、中型空母としては申し分ない性能をもった蒼龍でした。 さて、蒼龍ですが。 1934年11月に起工、1935年12月に進水、1937年12月に竣工をします。 1938年12月、飛龍と共に二航戦へ編有されます。

2013-08-11 23:24:36
鳳翔 @Housyou_kankore

1941年3月、ベトナムとタイとの国境紛争を調停する為南方へ進出中に、第23駆逐隊の駆逐艦夕月ちゃんと衝突事故を起こします。この際蒼龍の艦首が夕月ちゃんの左舷中央に乗り上げてしまい、破口が生じてしまいます。 沈没の恐れはなかったものの、この際蒼龍は搭載機を飛龍に移し、入渠します。

2013-08-11 23:27:50
鳳翔 @Housyou_kankore

1941年4月、修理を終えた蒼龍は横須賀に回航されます。 その直後、新設された第1航空艦隊に編入されます。 太平洋戦争開戦前1941年7月には、南部仏印進駐作戦の支援を行っています。

2013-08-11 23:32:05
鳳翔 @Housyou_kankore

太平洋戦争開戦にあたり、まずは真珠湾攻撃が計画されましたが、航続距離が翔鶴型空母や加賀よりも短かった為、飛龍の時にも話しましたが、艦内に大量の重油入りドラム缶を積載して参加可能にしています。 こうして、蒼龍は真珠湾攻撃に参加。攻撃成功の一端を担います。

2013-08-11 23:33:45