イギリスの使用人

ふとつぶやいたツイートが凄くRTされていたので いちおうまとめてみました。 自分もぼんやりとこういう感じかなぐらいにしか思ってないので 調べたら追記したいです。
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ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

メイドさんで有名なイギリスですが、メイドさんという職業が確立する前は領地を守るため使用人は兵にもなれるよう男性が多く、領主が何があってもすぐ対応できるように同じ部屋で寝起きしていることも珍しくなかったそうです。領主と家臣が同じ部屋でなんだか薄い本になりそうですね

2013-08-13 17:40:39
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ただ、世の中が安定してきたり、プライバシーの概念が出てたり女性しよう人の方が実際安いというわけで同じ世界を共有していた家族的な領主と使用人の関係は崩れて、同じ家で二つの別の世界が作られるエマとかで描かれる時代になって行くそうですが

2013-08-13 17:43:29
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

もちろんこういう話は家や地域、時代ごとの差が激しいので概ねそういう雰囲気があって家ごとにアレンジしたり反発したというところなんでしょうけど、逆にいろいろ想像できそうですね

2013-08-13 17:46:49
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

今回のソースもとは『図説 メイドと執事の文化誌』という本でまだ読んでいる途中なのであれですが辞典のような本なのでやや退屈かもしれないですけどかなり細かく乗っていて初見の挿絵や写真も多く興味深いです。 http://t.co/2OKeMjjswv

2013-08-13 19:15:38
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ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

元々英国において使用人はロークラスの人間が貴族の「家族」の一員となることで、身の安全と高水準の生活、高い社会的地位を手に入れることのできる職業で、イメージされる過酷で虐げられるだけの存在みたいなイメージは比較的新しいもので概ね19世紀のヴィクトリア朝の頃にできたようです。

2013-08-13 19:19:56
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

そういう経緯もあって使用人の中でも幹部クラスは良い家柄のものであることが多く、貴族たちは自分の子供が8〜9歳になると、里子に出すように他の貴族の家に送り出し社交術や、マナー、礼儀作法を学ばせていたそうです。

2013-08-13 19:24:42
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

この「ファーミング・アウト」と呼ばれた制度は、家同士の同盟関係を強化するものでしたが、最終的にはパブリック・スクール(ハリポタとかのモデルになった寄宿学校ですね)に発展して行ったそうです。

2013-08-13 19:26:45
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

まだ10歳にもならない貴族の少年が他所の家に奉公にでて×××(好きな語句を入れてください)な目にあったり。×××(好きな語句を入れてください)な出会いで大人になっていくとか薄い本が厚くなりそうですね

2013-08-13 19:30:30
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

中世のイギリスの荘園領主や家の主人は自分たちの世帯を「ファミリー」と呼び使用人は男性が主でボディーガードや兵隊も兼ねており、領主と共に宅亭への襲撃者から家財をまもり追い返したりしたそうです。

2013-08-13 19:34:40
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

女性使用人というかメイドさんは、時代が下ると徐々に増えて行くのですがその理由は、資本家や中流階級が増えて行き僕の家にも使用人が欲しいの!でも男の使用人は競争率が高いし給料も高いからメイド雇うの!というのが主な理由だったそうで過酷なイメージが定着するのもこの頃みたいです。

2013-08-13 19:39:08
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

屋敷に住む人々をファミリーと呼びある意味で家族のように生活していたのは18世紀になるまでで、この頃までは使用人はしばしば主人と同じ部屋で眠っていて主人のすぐそばに控えていることも多く、そうでなくても声の届く範囲でいつも控えていたようです。

2013-08-13 19:43:12
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ヴィクトリア朝時代は基本的に同性の使用人が世話をするのが殆どで、まだ女性使用人の比率が少なたかったことを考えると、主人と同じ部屋に寝て常に待機していた使用人は男性で、主従関係でありながら時には戦友でありファミリーと呼ばれる関係だったという事になりそうです。

2013-08-13 19:48:00
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ただ、こんなにも近しい関係だった主人と使用人の関係が 階上(アップステアーズ)と階下(ダウンステアーズ)と呼ばれるような、同じ屋根の下で全く別の世界が作られてしまうほど別れて行った過程は考察していくとなかなか面白いかもしれません

2013-08-13 20:03:40