非正規労働者も襲うブラック企業-サービス残業・全国配転・パワハラ増-企業の指揮命令権に制約を

POSSE代表・今野晴貴さんのお話を紹介
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国公一般 @kokkoippan

非正規労働者も襲うブラック企業-サービス残業・全国配転・パワハラ増-企業の指揮命令権に制約を http://t.co/8jsS6zYjFk 座談会「ブラック企業と『ブラック公務』が日本を食いつぶす」 の中から、ディスカッションの一部を紹介します。

2013-08-14 10:49:12
国公一般 @kokkoippan

POSSE代表・今野晴貴さん:ブラック企業を政策的にどうやってなくしていくかということですが、私は日本型雇用をどう考えていくのかということに尽きると思っています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:50:20
国公一般 @kokkoippan

最高裁判所は判例で、日本型雇用における終身雇用や年功賃金がある一方で、その分、企業に人事権がありますと言っているわけです。このあいまいな企業の人事権というのは具体的には何かということを最高裁は定義していません。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:50:51
国公一般 @kokkoippan

何となく企業の命令に労働者が従わなければならないという話で、抽象的な権限になっていて、一体どこまでが許されるのかということもあいまいなのですが、基本的にはかなり強い形で企業の権限が許されてしまっています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:51:19
国公一般 @kokkoippan

たとえば、配置転換や残業命令を企業が出した場合に、これを労働者が拒否すると解雇の理由になってしまうというような、恐ろしいぐらいの強い指揮命令権限を企業に与えてしまっています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:52:14
国公一般 @kokkoippan

そのときに出てくるのが終身雇用。解雇をしやすくした方がいいとか、賃金を下げればいいなどという話ではなく、企業の強い指揮命令権に制約をきちんとかけられる仕組みをどうやったらできるのかという問題を議論していかなければいけない http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:55:00
国公一般 @kokkoippan

なぜブラック企業の問題を考えているときに、日本型雇用の話になるのかと言いますと、最初にブラック企業の実態をお話ししたように、企業は労働者に対して、いじめのような形のものを仕事上のノルマと言って課してくるわけです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:55:30
国公一般 @kokkoippan

そうやって労働者を追い込んで、うつ病にさせて辞めさせているのです。配置転換で辞めさせる部屋に入れるなど、これは本当に業務命令なのか、それとも嫌がらせなのかというのは、判然としないような形になってしまう。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:55:58
国公一般 @kokkoippan

あるいは、辞めさせるためにすさまじい長時間残業やノルマを課すということも、これはどこまでが企業の指揮命令権として正当なものなのかよくわからないというようなことがあります。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:56:30
国公一般 @kokkoippan

ようするに、企業の指揮命令権の部分で労働者がほとんど関与できないということが、一つ大きな障害になってしまっていると思うのです。ここの部分にどうやって制約をかけるのかということは、かなり本質的な問題だと考えています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:56:58
国公一般 @kokkoippan

企業の指揮命令権の問題は、非正規雇用のこの間の変化の中にも端的に表れています。非正規雇用は昔のパートのイメージからいくと労働時間は短く限定されていて残業はあまりないので、その分、終身雇用も年功賃金もないと説明されてきました http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:57:47
国公一般 @kokkoippan

企業の指揮命令権に限定があるがゆえに、終身雇用も年功賃金もないと説明されてきたわけです。しかし、私たちに寄せられる今の非正規労働者からの現実の労働相談というのは、パワハラと長時間労働が多くなっているのです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 10:58:23
国公一般 @kokkoippan

非正規労働者も企業の指揮命令権に限定がかかっていない。正社員になるためのトライアル期間だからと言って勤務地も労働時間の限定も取っ払って政府も後押しし非正規労働者にサービス残業や全国配転を実際に強制しているのです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:01:12
国公一般 @kokkoippan

それでもその非正規社員は正社員になれるかどうかも分からず、1年で辞めさせられるかもしれないというひどい状態に置かれているわけです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:01:38
国公一般 @kokkoippan

非正規労働者にも企業の指揮命令権に歯止めがかからないということが、全般化してきてしまっていて、これを止められなくなっています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:02:08
国公一般 @kokkoippan

解雇に対する制約が法律や判例上にあっても企業の指揮命令権の強さで突破できてしまうし非正規労働者には限定があるという話だったのが現実には企業の命令で突破できてしまうという企業の中の治外法権のような状況が広がってしまっています http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:03:00
国公一般 @kokkoippan

もちろんこれは日本型雇用における法律上の話だけではないのですが、もう少しこの企業の指揮命令権の問題に議論を焦点化していかないと、ブラック企業をなくすことができないと思います。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:03:24
国公一般 @kokkoippan

この点は公務労働も同じ。どこまで何をそれぞれの公務労働者がやっていくのかということに関して、使用者側の指揮命令権が強くなると何でも課せられるという中で、公務労働者の過労死や過労自殺が起こっているのではないかと思います。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:04:31
国公一般 @kokkoippan

ですので、企業の指揮命令権に制約をかけていくということが、ブラック企業をなくしていく基本になってくると思います。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:04:58
国公一般 @kokkoippan

しかし現実の問題として、企業の指揮命令権に限定をかけていくことは非常に難しい話ですので、1つだけの提案に絞ろうと思っているのです。これだったら誰でも納得できるという課題で、それは、労働時間に上限規制をかけようということです http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:05:30
国公一般 @kokkoippan

企業の指揮命令権が強くて、何でもできてしまうという中でも、とりわけ長時間労働というのは、実際に労働者が過労死や過労自殺で命を失ってしまったり、うつ病になって働けなくなってしまう大きな問題です。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:05:57
国公一般 @kokkoippan

ですから、労働時間に上限規制をかけることは労働者の命がかかった問題で誰でも納得できる課題だと思うわけです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:06:27
国公一般 @kokkoippan

たとえば、厚生労働省が示している月80時間の残業を過労死ラインとして、月79時間という上限規制をかけるわけです。実際にどこにラインを引くのかなどは議論が必要ですけれど、とにかく労働時間に上限を設ける必要があると思います。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:06:55
国公一般 @kokkoippan

労働時間の上限規制が、実は今の雇用システムを考えるときに、企業の中の治外法権状態を改善していく一番のポイントになると思います。労働時間の上限規制がきちんとできれば、ブラック企業のやっていることをかなり制約できると思うのです http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:07:23
国公一般 @kokkoippan

その際、36協定の労基法の部分の改正も必要ですが、たとえば残業が月79時間を超えた企業には、何かしらの厳罰を科すなど、長時間労働を規制する実効ある仕組みをつくることがポイントになると思います。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:07:47