富田さんを悼む

富田倫生さんのご逝去を悼み、富田さんを知る方々、富田さんと呼びかける方々のツイートを手向けます。 http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html#000439
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Twice-Told Tales @metalside

帰ってきて、TLを見て、友だちの死を知るってのは、なんというか。黙るべきのような気もするいっぽうで、お互いにツイッターでフォローし合い、しばしば会話をしていたのだから、ツイッターのほうでもなにかいうべきのような気もし、頭が過熱する。

2013-08-16 22:39:24
Twice-Told Tales @metalside

青空文庫のことは、あたくしごときがどうこういうまでもなく、一緒に闘った同志たちがこれからさまざまな角度から語ってくださることだろう。

2013-08-16 22:43:25
Twice-Told Tales @metalside

富田さんのことを思う時、まず頭に浮かぶのは、仕事の打ち合わせの時に、ふと音楽の話になり、「そういう人」なのだと理解したあと、電話で話していて、この人はしゃべる時もピッチがいいな、と思い、そして、じっさいに歌声を聴いたら、想像通りすごくピッチがよかったこと。

2013-08-16 22:47:19
Twice-Told Tales @metalside

青空文庫を空想し、実現した富田倫生という人は、きわめて音楽的にしゃべり、歌ってもピッチがよかった、なんてことは、あたし以外には書かないだろうから、そのことだけは記録しておきたい。

2013-08-16 22:53:26
木村伸司 @addmoremusic

青空文庫呼びかけ人の富田倫生さんが、なくなられたという知らせが来ました。ここしばらくツイートがなかったので、また毎年されている肝臓の集中治療で義父の病院に入っておられるんだろう。お盆が過ぎたら「生還しました」と連絡をいただけるだろうと思っていたところでした。

2013-08-17 08:27:53
木村伸司 @addmoremusic

富田さんの生前の業績はいろんな所に上がっているので、皆さんご存じでしょう。私も仕事関連では大阪府高等学校情報教育研究会の総会に講演に来ていただいて「智を巡らせよう」というテーマでお話ししていただいたりしました。物静かながら、説得力のある深いお話に、感銘を受けたりしました。

2013-08-17 08:33:13
木村伸司 @addmoremusic

でも、実は私と富田さんは、同じ年に生まれ広島と大阪という違った場所に育ちながら、どちらも同じような歌を聞き、歌っていたという音楽友達としての付き合いという面の方が濃かったように思います。たまに行うメールのやりとりも、そういう内容がほとんどでした。

2013-08-17 08:38:04
木村伸司 @addmoremusic

数年前、私がtwitterをはじめて、Perfumeがどうだ、こうだとつぶやき始めたら、富田さんからDMをもらいました。そこには、人に言うのは恥ずかしいが、私もPerfumeのファンになっていましたと書かれてありました。そこからは、「こんなじじいのファンがいてもいいじゃないか」

2013-08-17 08:41:50
木村伸司 @addmoremusic

と、DMでお互い慰め合いました。富田さんの体調がましになってきた頃に東京ドームの告知があり、がんばって二人で「あ~ちゃん!」と叫びましょうと約束し、念願を果たしました。数列前に彼の甥が座っているというハプニングもあったりしました。年末のライブも彼の分のチケットを取ってあったのに。

2013-08-17 08:45:25
木村伸司 @addmoremusic

あのライブの後、私の夜行バスが出るまで、新宿の蕎麦屋で話したのが最後になりました。富田さん。長い闘病、お疲れ様でした。あの世というものがあるとしたら(「ないんじゃない」、とか言うだろうなぁ)ゆっくりとBlu-rayを鑑賞してください。年末のライブは私が二人分、叫んできます。

2013-08-17 08:52:44
Twice-Told Tales @metalside

四半世紀前はいざ知らず、近年は富田さんとお会いしても、音楽の話が大部分、たまに小説の話をする程度で、かつて一緒にした仕事方面の話題はゼロだった。Perfumeと「木村さんはすごいんだよ」ネタというのも、昨年、馬車道で食事した時にw>RT

2013-08-17 09:00:44
Twice-Told Tales @metalside

冗談でもなんでもなく、Perfumeと木村さんの「暴走」ぶりは、大手術後の救いであり、生きる気力を与えてくれた、と。あたしはただ、「しよーがねーな、この親父どもは」と呆れるのみ。

2013-08-17 09:05:24
Twice-Told Tales @metalside

非Perfume人、非森高人であるあたしとのあいだで富田さんがする音楽の話は、むろん、ビートルズをはじめとする60年代の音楽、そして彼の「本籍地」であるフォーク方面。もっとも頻出した名前は、ウディー・ガスリーだったように思う。

2013-08-17 09:11:03
Twice-Told Tales @metalside

音楽や小説について、富田さんには、しばしば、誰それのことはどう思うか、ときかれた。他人との距離感の目盛りにされていたような気がする。べつに、肯定であっても否定であってもかまわなかったのではないか。

2013-08-17 09:16:29
Twice-Told Tales @metalside

そのようにして、富田倫生さんの人生の最後のほうで私に投げられた固有名詞は、山田風太郎であり、久生十蘭であり、そしてなぜかハーマンズ・ハーミッツだった。

2013-08-17 09:19:10
Twice-Told Tales @metalside

山田風太郎という書き手は、群盲象を撫でることになりかねないので、私は問い返した。富田倫生という人はきまじめなところがあったので、明治ものをお読みになっているのだろうと思ったが、いや、忍法帖もすごいと思う、ということで、ほとんど読まれたようだった。

2013-08-17 09:23:36
Twice-Told Tales @metalside

久生十蘭を私が昔から賞賛していたことは富田さんもよくご承知だったはずだが、十蘭の名前が持ち出されたのはつい最近のことで、その作品が青空文庫に収録されるにあたっていくつかお読みになった結果らしい。

2013-08-17 09:27:23
Twice-Told Tales @metalside

ハーマンズ・ハーミッツは、ふと思いだしてCDを買ってみたら思ったよりずっと面白いので、あたしに投げる名詞のリストに加えられたらしい。いつもの調子で、あなたはハーマンズ・ハーミッツをどう思うか、と単刀直入にきかれた。好きな曲がたくさんあるとこたえた。

2013-08-17 09:32:24
Twice-Told Tales @metalside

ウディー・ガスリーを信奉したフォーキーである富田倫生なら、ハーマンズ・ハーミッツはたんなる懐メロだが、Perfumeファンの富田倫生にとっては、ハーマンズ・ハーミッツはある種の鏡のようなものであり、なにかの像が見えたのだろう。

2013-08-17 09:35:30
Twice-Told Tales @metalside

そうだ、ウディー・ガスリー同様、ピート・シーガーの名前も、富田さんはしばしば口にされた。そして、あとはやはりボブ・ディランか。あたしはフォーキーではないので、その方面ではいい話し相手ではなかった。

2013-08-17 09:43:33
Twice-Told Tales @metalside

富田倫生さんが横浜に引っ越して以来、食事は馬車道ですることが多く、すでに病を得て飲めなくなっていたので、そのあとはかならず曙町のウーリー・ブリーに席を移し、スピーカーから流れる60年代のヒット曲を聴き、歌詞を記憶している曲は一緒に歌った。

2013-08-17 10:20:19
Twice-Told Tales @metalside

あたしは読者ではないので忘れていたが、ウーリー・ブリーで音楽を聴きながら、富田さんは宮部みゆきのことを語り、「なんとも慕わしい人」と表現されたことがあった。いや、人物のことではなく、作品のことだが。

2013-08-17 10:22:57

富田倫生 @aobeka

姓が「青空文庫」、名が「富田倫生」と思っている人が、ほとんどだ。それでかまわない。ただ、その前を知っている人がいると、私の道にも彩りや別の可能性があったと思い出せて、気持ちが少しあたたかくなる。

2013-06-21 19:02:25

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