- MaricaYM_zs
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@ZS_YuryMinakata 如月への引き継ぎも済んでしまい、脱出までにやらなければならないことは、おおよそ片付いてしまった。あとやることは、親しい人に会ってこの街を出ることをこっそり伝えることくらいだ。暇に任せて、川沿いを歩く。(続)
2013-08-17 12:26:23@ZS_YuryMinakata 河原は風が吹き通っていて、ほんの少し涼しかった。そのまま水辺を特に目的もなしに歩いていると、橋の下の日陰になる場所に見覚えのある大きな後ろ姿を見かけた。脱出前にぜひ会っておきたい人の1人だ。ゆっくり近づいて声をかけた。「十三くん、久しぶり」
2013-08-17 12:28:26@MaricaYM_zs ………(ハーモニカを吹いていたがやめ、さくさくと草を踏んで近づいて来る足音へ顔を向けず)ドクター。…ひさしぶり。【XIII】
2013-08-17 12:30:55@ZS_YuryMinakata 「元気だった?ハーモニカを吹いていたのは、君?」十三くんがこちらを振り向かないことを少し不思議に思いつつ。
2013-08-17 12:33:53@MaricaYM_zs ………まあ、そう。…うまくないけどね。…しばらく見なかったけど、病院には行ってるってきいてたから、どうしたかと思ってたけど。【XIII】
2013-08-17 12:35:32@ZS_YuryMinakata 「病院は2日前にやめたよ。後任への引き継ぎも全部済んだからね。だからもう行かない。この街で君と会うのも、これで最後になるかも」と微笑んで。
2013-08-17 12:39:11@ZS_YuryMinakata 「どうした、十三くん。元気が無いね。何かあったの?」と言いつつ、彼に近づく。その大きな肩にそっと手をかける。
2013-08-17 12:42:37@ZS_YuryMinakata 「もしかして、もう既に誰かに私達がこの街を離れるって聞いたの?いちおう内緒にしていたつもりだったんだけど」と笑って。「26日だよ」
2013-08-17 12:59:38@MaricaYM_zs ………やっぱり出るんだ。…ドクターが病院やめるならそういうことじゃないのかって思ってた、それだけ。…秘密なのは聞いてただろ。…26日…か…【XIII】
2013-08-17 13:01:37@ZS_YuryMinakata 「そういえば、以前会った時に街を出る場合は秘密にするって言ったっけ。でもあの時はいつ外に出るかの見通しもついていなかったんだ。この街に来たのは9月の頭だから、おおよそ1年ここで過ごしたことになる。正直まだ実感がわかないんだ」
2013-08-17 13:06:58@MaricaYM_zs ………だって、会ったころは、出るつもりなんかなさそうだった。…俺が一度出る前に聞いた話のころから、変わってたけど…(顔を振り向け)…だから、最後になるんだろ。これで。【XIII】
2013-08-17 13:09:26@ZS_YuryMinakata 「うん、この街で会うのは最後になるかもしれないね」と彼の青い目を見て、静かに答える。「脱出前に君に会えてよかった。ちょっと話しておきたいことがあるんだ」そう言って彼の目を真っ直ぐ見て「十三くん、君、ZV関係者を手にかけているんだって?」
2013-08-17 13:14:43@MaricaYM_zs ドクター…いや、紫苑さんがドクターなら、俺の…俺達の気持ちは判らない。今でも魘されて飛び起きたときの気分判る?のさばっている連中を見るとよけい。…そういえば、剣がないね。塒に置いてきたの?【XIII】
2013-08-17 13:19:28@ZS_YuryMinakata 「わからないんだろうね。でも君にそこまで憎まれているのかと思うと、それはやっぱり悲しいよ」と、川の向こうの遠くに目をやって。「剣はね、あの剣を必要とする人にあげたんだ。」
2013-08-17 13:24:46@MaricaYM_zs どうして?ドクターは医者だろ。人を助けていたんだから俺がそういうふうに思う理由はないだろ。【XIII】
2013-08-17 13:26:32@ZS_YuryMinakata 「うん、私は医者だよ。医者だし、軍人だし、ZV関係者だ、と言ったら、君はどうする?」と、十三くんの目を見て。
2013-08-17 13:30:28@MaricaYM_zs (言葉を聞き終わるが早いか、一足で飛べる距離に飛び退る。狼狽と怒りの色を目に浮かべて、手は後ろ手に構え)………知ってたのに…黙っていたんだ………?【XII】
2013-08-17 13:32:41@ZS_YuryMinakata 「そうだね、言う機会もなかったし」と彼から目を背けて、無防備に川の方へ目を向ける。「軍人だってことは、君みたいなプロには明白だと思ってたけど」
2013-08-17 13:37:09@MaricaYM_zs 考えたくなかったよ!ただ強さは別にあるんだと思いたかった。でも…だって…知ってたのに、どうして今になって…言うんだ!!(更に2、3歩下がり)…なら悪いけど標的が増えただけの話だ。【XIII】
2013-08-17 13:40:11@ZS_YuryMinakata 「別に君が私を標的にしても構わないけれど、ひとつだけ言っておくよ。あの黒い大剣、Ravenという銘があるんだけど、ある人がぜひ譲ってくれと言って来たんだ。その理由が君には想像がつくかな?」
2013-08-17 13:45:11@MaricaYM_zs (ナイフを抜き放ち、構え)………始末される奴から聞くごたくは大したもんじゃないね。(じり、と下がり、一瞬躊躇するが次の瞬間一飛びでフェンスを越えて、街へ続く道の方へ)【XIII】
2013-08-17 13:47:43