スーツアクター経験者さんにガワとアクションの関係について教えてもらった。
- nijihajimete
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バンドオブアウトサイダーズのこの左右のソールが赤青で違う靴、超気になってんだよね。擦れてくるといい味出てイカス。 http://t.co/8698ynYZOe
2013-08-16 18:53:15うん…着たいよね…スーツアクター経験者として気になるんだろうね…うんRT @yagami92: 僕もこの左右色が違うの気になってるんですよね! http://t.co/S54xNGVyKq
2013-08-16 19:55:23@rockloow @yagami92 ヤガミさんならご存知かと思いますが、回によって色が変わります。ガワの仕様でいえば視界がものすごく狭く歩くのさえ(視界がほぼ無いため)素人には難しいのに、あまつさえあのようなアクションをしてしまうスーアクさんの超人的感覚に興味があります。
2013-08-16 20:24:40【視界】 ヒーローの面をかぶると、視界はほぼなくなります。 怪人なんかはもっと視野は狭くて、全く見えないこともありますね。 面を被った状態だと、汗が目に入ったりしても何も出来ないので、視覚に頼ることはできません。 そんな状態で、どうやってあんな激しいアクションをするのかというと。
2013-08-17 00:52:48単純な話、一連の動きを完璧に覚えるまで練習するんですw 殺陣師は、その公演用の殺陣を作ります。「手をつける」なんて言うんですけど、 ここで主役がパンチを出して、それを受けて吹っ飛ぶ。みたいな動きを、始めから終わりまで作ります。 そして、各役を演じるアクターが各々「手」を覚えます。
2013-08-17 00:54:19【手について】 まずは、手を覚えることが最優先ですが、そこはやはりプロ、数回通して練習するだけで覚える事ができます。 まぁ、人によって好きな動きがあるので、テンプレ的な動きもありますがw ww
2013-08-17 00:55:08さらに、殺陣師は手をつけると同時に、演技の間も考えています。 ただ闇雲に殴って蹴ってではつまらないアクションにしかなりませんが、ヒーローが構えて、戦闘員が襲ってくるまでの ジリジリとした間。これも全て計算されて作られているんです。
2013-08-17 00:55:31そして間合い、手と手の繋ぎに間があって、その時間内に行動できる間合いを、アクター各々が自分の距離で維持します。 手・間・間合いが合わさって、アクションに緩急が付き、スピード感と力強さを表現する、そこまでを考えるのが殺陣師なのです。
2013-08-17 00:56:14【演技力】 しかし、手を追うだけではリアリティが出ません。そこで重要なのが、アクターの演技力。 殴られる演技や、斬られる演技。ヤラレ役こそ殺陣の花といいますが、まさにヤラレる演技力があってこそ 主役が引き立ち、殺陣にリアリティが出るのです。
2013-08-17 00:56:39殺陣は、殴るにせよ殴られるにせよ、実際に当てず寸止めしますが、ただ寸止めすると身体に力が乗っていないどこか間の抜けた演技になります。 それを「殴ったように見せる技術」「殴られたように見せる技術」によって、本当にぶん殴ったように、本当にぶん殴られたように見せることがー
2013-08-17 00:57:23ーアクションの演技力及び技術力です。ちなみに、殴る側は本気で拳を振り抜きますので、殴られる側の技術が足りないとガチでぶん殴られますよw 当たらないギリギリの間合いを取るのです。
2013-08-17 00:57:35【声】 もうひとつ忘れちゃいけないのが声です。 殺陣の掛け声は、攻撃をする一拍前に出します。先行して声を出すことで、次は俺が攻撃するぞと気づかせてあげるのです。 基本真正面しか見えないので、掛け声で反応すると同時に、掛け声は攻撃の力強さを強調するスパイスにもなるので一石二鳥ですw
2013-08-17 00:59:58「おー!」とか「はっ!!」とか「でゃあぁ!」とか、ヒーローショーで注意して聞いていれば、中の人の声が聞こえると思いますよw そんな大声だしたら、お客さんに聞こえるだろ!と思うかもしれませんが、それを回避するかなり強引な方法があったりしますw
2013-08-17 01:00:30ショーには、司会進行役のMCが付きます。「みんなー!こんにちわ~~~!」のお姉さんとか、「ふぅははっはっは」な悪ボスとか、 実は自前だったりするんですw このマイクを持っている人が、アクション中にその場でアテレコしたりします。
2013-08-17 01:01:05彼らも当然手は全て覚えているので、ここで「とう!」ここで「ぐぁぁぁ」のタイミングを把握しており、絶妙に当て、さらに効果音も入れることで 中の人たちの声を掻き消し、会場の雰囲気を整えてくれます。
2013-08-17 01:01:19で、視界と感覚という話に戻りますが、 先に説明したように、一連の動きは決められているので、1手2手と追っていき、掛け声をトリガーにして、ここは右の敵にパンチ!そのまま後ろの敵にまわし蹴り! と言うように、決まった動きをすれば、敵役の人が適切な間と間合いで飛び込んできてくれるのです
2013-08-17 01:01:50お互いがお互いの技術を信頼しているので、本気でやれるんです。 積み重ねた技術と仲間の信頼、計算されて作られた流れが、視覚の代わりとなって働くので、悪い視界でもバリバリ動けるのです。こんな事を突き詰めていくのが、殺陣師という人たちのお仕事なのです。 以上
2013-08-17 01:02:46ついでに、痺れるエピソード。師匠の師匠的な人の話。アクション中に面が吹っ飛んでしまった事があるらしいのですが、その人は焦らずに、面の下に被る頭巾みたいなのを、髪をオールバックにするようなしぐさで外し、そして構えて「こい!」と一喝!何事もなかったようにやり通したそうです。超かっけー
2013-08-17 01:35:22@yagami92 ありがとうございました!!声は、練習風景で出ているのしか聞いたことがなかったので、ショーでも拾えることがあるかも、というのは知りませんでした。ちょっとGロッソ行ったら注意してみます!BGMやアテレコで中の人の声はあまり聞こえなくしているかもしれませんが…
2013-08-17 05:43:02@yagami92 視界→ガワによってはほんの少しのスリットしか入っていないと聞き、よくあれでアクションやったりバイクで吹っ飛んだりできるな…と思っていたのですが、まさか一連の動作を「目からの情報に頼らずとも記憶していた」とは…。尺の長い殺陣もあるでしょうし、本当にプロですね!
2013-08-17 05:46:01@nijihajimete そこを不思議と思ってくれる人って、僕は初めてですw殺陣は格闘技とは全然違って魅せることを第一にしているので、完成された殺陣を見ると、裏舞台は巧妙に隠されてしまうんですよねぇ。バイクについては完全に経験値だと思います。あの視野にも慣れる事ができるのです
2013-08-17 06:42:33