「石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」を見た、ある美術家の感想

展覧会案内|SHISEIDO GALLERY|資生堂 http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/ ■「石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」 会期:2010年8月24日(火)~10月17日(日)会場:資生堂ギャラリー 関連 続きを読む
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藤本なほ子 @nafokof

今日はまず銀座で石上純也展。建築の(半ば空想的な)プランの模型を細長いテーブルに並べた展示。ぱっと見、「ああ、アイディアをアイディアのままで列挙するというのはいいかも」と感じたのだが、1つ2つ見てすぐに暗転。

2010-09-30 00:08:47
藤本なほ子 @nafokof

(石上純也展)そこにある「ポジティヴィティ」に対する恐怖と抵抗のことばが次々に沸き上がってきて、ノートに書き留めながら見た。今見ると結構可笑しい。最後に「こういう人に政治家になってほしくない」「こえーよー」と書いてある。

2010-09-30 00:12:27
藤本なほ子 @nafokof

(石上純也展)そういう意味では、最近よく感じる「ポジティヴであること」への強迫と一元化、排他性のようなものを、よりはっきり認識できたので、勉強にはなった。

2010-09-30 00:19:39
藤本なほ子 @nafokof

(石上純也展)時代性の反動や、反映ではあるのだろう。でも、「『いいこと』はいいことだ」と言うだけで、自分や、「建築」を全然疑ってない。建築は本質的に暴力でもあるということを、(無自覚に?)フォロー、というか隠蔽しようとしてるように感じる。

2010-09-30 00:24:36
藤本なほ子 @nafokof

(石上純也展)ものすごく大雑把に言えば、環境条件の総和(たとえば大気や水の総量とか?)を変えさえしなければ何やってもいい、みたいな楽観性。もしくは、ここにあるのは空想的なプランだからファンタジーでいい、みたいな、自然を人間の「心地よい」背景として組み換えるような「ポジティヴ」さ。

2010-09-30 00:35:15
藤本なほ子 @nafokof

(石上純也展)たとえば「風雨の家」という作品とか、すでに自然の中に内在している調和や秩序を、殊更に人工物として取り上げ直して価値付与、しなければならないほど、「建築」というのはポジティヴィティに飢えているのか? と、それぐらい抵抗感を感じた。

2010-09-30 00:39:17
藤本なほ子 @nafokof

(石上純也展)でもこういう、無反省な(しばしば無邪気な、だから恐い)「いいこと」の共有を強いるムードは、最近よく感じる。ほんと恐い。豊田市美術館でもやってるらしいので、見に行こうかと思った。

2010-09-30 00:41:16