尖閣諸島、日中トラック2外交他について小川和久さんのつぶやき

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軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

毎日朝刊・倉重論説委員のコラムは対中外交にとって参考に。クリントン政権の中国担当国務次官補シャーク氏の著書「中国 危うい超大国」を引用。在任中「米中戦争が勃発することを心配しない日がなかった」と述懐、中国の指導者が国内世論の弱腰批判に押されて戦争を選択する悪夢に襲われたと(続く)

2010-09-30 10:23:07
軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

(続き)シャーク氏は①中国は共産主義の代りにナショナリズムをイデオロギーとして採用、②政府公認の中国メディアは売れるナショナリズム煽動報道を選ぶ、③中国国民の関心事には、中国指導者は自らの力量誇示のために強腰に出る、のサイクルありと分析。ここに権力闘争が絡む。日本政府は銘記すべし

2010-09-30 10:29:10
軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

日本の施政権下の領域に適用される日米安保5条は、既に実効支配されている北方領土や竹島には適用されないから、尖閣も同じになるとの意見あり。05年の日米合意で島嶼部への侵略には日本単独で対処することに、との外務省OBの証言も。が、尖閣での軍事衝突は南西諸島に及び5条適用となるを忘却。

2010-09-30 10:42:38
軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

@Totemo512 現代の戦争は小さな尖閣の範囲にとどまらず、瞬く間に南西諸島に波及、米軍駐留の沖縄本島も危険な状態に。5条(日本防衛)だけでなく6条(極東の安全のために基地使用)も適用は必至。クローリー発言は米国の対中戦略では当然の表現だが、日米安保の内実強化で問題克服すべし

2010-09-30 11:22:15
軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

日中間のトラック2(制服組交流)について政府も国民も関心が薄い。マスコミが無知で報じないから、日中関係を占うバロメーターとの理解が不足。99年、中国国際戦略学会(人民解放軍のシンクタンク)の苗樹春秘書長(陸軍少将)来日。疑心暗鬼が生じぬよう準公式の専門家協議の設置を提案。(続く)

2010-09-30 10:52:59
軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

(続き)苗少将は初日に私と夕食。政府間交渉には制約があり、もの言わぬは腹膨るるわざなり、疑心暗鬼を生じがち。安全保障にとって最悪の状況を生む。自由に意見を戦わせるパイプ(トラック2)で誤解を解き、信頼醸成を進める。ルールは喧嘩不可、おいしいものを食べる。これが来月も来日(続く)

2010-09-30 11:03:11
軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

(続き、一部既報)01年4月、台湾の李登輝総統が手術のため来日。中国は今回同様スポーツ交流まで中止したが、 初来日の人民解放軍佐官級研修団(トラック2)は無事日程を消化。建前(交流中止)と本音(軍)の存在は歴然。軍の中心は陸軍。跳ね上がりの海軍に目を奪われず、陸軍を握る人物に注目

2010-09-30 11:06:48
軍事アナリスト 小川和久 @kazuhisa_ogawa

(続き、既報)尖閣問題の中、中国人民解放軍佐官級訪日団の来日決定(10月20〜31日)。笹川平和財団・笹川日中友好基金の招聘。日中両国の安全保障分野における交流促進と信頼醸成が目的。10年の蓄積のある「トラック2」。尖閣ぐらいでキャンセルはないと思ったが、決まるまでは心配でした。

2010-09-30 11:08:22