娯楽小説・漫画(ジャンプなど)の登場人物の「血統主義」について
- gryphonjapan
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「週刊少年ジャンプ」の編集方針は「友情、努力、勝利」から「運、血筋、才能」へ変化している(『反動世代』施光恒インタビューより)、ってそうなのか。ジャンプ読まないからよく分かんないけど。
2013-08-17 21:55:58ジャンプ血統主義問題、あれ受け手でなく作り手側の問題だと思うのよ。受け手側需要をもっとも直接的に反映してるであろうネット小説系では、チート大好きだけど、チートの根拠を血筋に置くのは好まれてない。
2013-08-18 17:01:09もっとひどい仮説としては。血統主義って「親のおかげでチートな主人公」なわけでしょ。じゃ、「主人公の親」って誰じゃろう。「主人公の親」ってのは「作者」のことでないかね。
2013-08-18 17:08:34シリーズが長く続いてく間に、作者が「自分の子供」に対して醒めた視線を持ち続けられなくなってしまった作品は結構ある。長期連載で疲弊した結果、あそこの編集部特有の優勝劣敗思想に引きずられたんじゃないかという想定も「いかにもありそう」でいやだ。
2013-08-18 17:18:33@FXMC_ 血筋がどうとか言われたら主人公がなんだか頑張っていないような気がしますもんね あと感情移入の点においても、天才的血族の末裔の圧勝とかよりも普通の両親から産まれた凡人の苦勝のほうが身近な勝ちに感じれたりしますよね
2013-08-18 17:40:41@comic_hyobot 「頑張って」というのも最近の流れだと違ってきてて。「特訓」への信用は確実に下がってます。努力を根拠にしても説得力が出ないんです。ネット小説とかだと、そこを神に選ばれたとか突然目覚めたとか居直っちゃうんですけど。商業創作ではそういう強行突破も難しく………
2013-08-18 17:53:18勝利に説得力を持たせるための根拠をどこに置くべきか。努力万能主義とか精神論とかが下がった分だけ、相対的に血統主義が上がってきてるんだろうね。
2013-08-18 17:56:56日常パートを強化して、ヒロインを守る・助ける主人公の立場を強調したり、主人公と読み手の共犯関係を強化したりするのがラノベ的回答の一つなのだが、ジャンプはそれを取らなかったわけだし。
2013-08-18 17:58:21能力や戦術に関わる読み合いや駆け引きの部分で、地味な積み上げや大掛かりなハッタリで説得力を増していく…というのも、競技漫画方面なんかだとあるように思えるのだが、異能バトルはそこで説得力を持たせるには「なんでもあり」すぎるのかなあ。
2013-08-18 18:03:50修行や特訓を根拠に主人公に勝利を与えることに説得力がなくなった現代、ネット小説がチート技能で強行突破とかを躊躇わず、ラノベは日常パート(≒戦う理由・主人公との共感)強化に説得力を求め、ジャンプは血統主義に走った、と。たぶんどれも意図的な選択というよりそうするしかなかったんだろうが
2013-08-18 22:05:37あとさー、これ定量的には言えないんだけど、ジャンプ漫画みたいな「ひたすら戦闘の連続で間をつないでいく作風」って他誌・他メディアではどんどん居場所なくなってない? ジャンプでしか通用しない作風になってると。
2013-08-18 22:09:01私がジャンプの編集の人になにか提言するとすれば、アンケート主義と戦闘偏重によって軽んじられてしまっている「日常パート」の強化を求める。これによって「戦う理由」「勝利に値する理由」を安易に血統に頼ることを回避し、かつ、萌えオタ・腐女子への訴求力も強化することができる
2013-08-18 22:21:58ラノベにおいて異能バトル路線が行き詰まった時に実際に試みられて成功している手法であるし、そこにおいて用いられるべき漫画的手法としてはサンデーや月刊誌の掲載作(ラノベ原作モノを含む)が参考になるだろう。
2013-08-18 22:27:12偶然ブルマと出会いその過程で世界最高の武術の使い手と会うという「運」。宇宙最強の戦闘民族という「血筋」。赤ん坊の時に隣のはるかに戦闘力が上の赤ん坊を泣かせる「才能」。変化ねぇ……
2013-08-19 00:28:34「俺が気に入らない」は構わないんだけど、「俺が気に入らない」理由を全体に求めようとする余り創作一般の多くに当てはまるものをことさらに槍玉に挙げることによって自分が好きなものも攻撃するはめになってる典型。類似例はハーレムもの、チートものと呼ばれるジャンルでも見られる。
2013-08-19 00:30:49他にもジョースター一族だとか、龍の血がどうだのとにかく血統主義は昔っからだと思うけどなぁ。もちろん、「それらはその血統を乗り越えようとしている、今はそれがない」って批判は可能かもだが「運・才能・血統に変わってる」は違うよな。
2013-08-19 00:38:11あの漫画は見ようによっては「ジャンプ三本柱」のうちの「勝利」と「友情」は鼻で笑ってる解釈もできるよなぁ。「勝ちゃあいいんだよ、勝ちゃあ」な勝利を象徴するヒーローと「友情は金で買える」「友達辞めるぞ!」な友情を象徴するヒーロー。あ、あと「努力」も「運」に負けるしな。
2013-08-19 00:40:51@NCA02706 つーか、「最近のラノベは努力してない!」系のアレでもそうなんですがああいう人達の言う努力って「修行シーン」とイコールなんですよね。アレが減ったのってむしろ良いことだと思うけどなぁ。
2013-08-19 00:42:12修行シーンは主人公たちの強さに説得力を持たせるための単なる道具であって、説得力がないっていう批判ならともかく「修行シーン(努力)がない」って批判は的外れすぎるよな。
2013-08-19 00:43:27「そういう解釈も可能」って言ったけど私はラッキーマンがジャンプ三本柱をディスった作品とは思ってませんよ? まあ、(特に序盤は)ギャグ漫画の範疇でおちょくってるとは思うけど。
2013-08-19 00:44:44