チェルノブイリ報告書に関する藤原直哉氏のツイートまとめ( 藤原直哉 @naoyafujiwara 3月25日)
- o_noyoshiaki
- 1095
- 0
- 0
- 0
チェルノブイリ原発事故による 環境への影響とその修復: 20年の経験 日本学術会議翻訳 http://t.co/CaqnSnewVH
2013-03-26 07:59:47チェルノブイリ報告書 「地表への沈着は非常に不均一であり、汚染された空気塊【放射性プルーム、放射性ダスト雲】が通過しているタイミングで降雨があった場合がとりわけ酷くなった。」
2013-03-26 08:21:01「汚染地域で、長らく問題になっている事は、主に粗放農業【放牧等】で起こっている。粗放農業の牧草地は、落ち葉とかの有機物がいつまでも分解せずに多く残るような痩せた土壌が多く、しかも深く耕したり、カリウム肥料を施肥したりするような放射能対策がされていない。
2013-03-26 08:21:24そこの牧草を家畜が食べるのである。放射性セシウムの移行は、旧ソ連の地方に多い、主に自給自足で乳牛も1〜2頭所有している個人農家で特に問題になった。」
2013-03-26 08:21:35「チェルノブイリ事故後、森林や山岳地域では、放射性セシウムの動植物への移行が極めて酷く、林産物が最悪の放射能値を記録した。これは放射性セシウムが森林生態系内で循環している為である。
2013-03-26 08:21:48「水中の食物連鎖による放射性セシウムの生物内濃縮で魚は高濃度に放射能汚染された。魚の90Sr放射能濃度は、放射性セシウムと比較すると、そこま6で大きな内部被曝を引き起こさなかった。
2013-03-26 08:22:28その理由は、全般的に地表汚染量がセシウムより少なく、その為、生物内濃縮量も少なめだったのと、90Srが食用となる魚肉よりも骨の部分に蓄積されたからである」
2013-03-26 08:22:43「土壌から放射性セシウムが洗い流されて表層水へと流入する量は、集水域の土壌が未分解の有機物を多く含む泥炭質の場合【痩せた土地】の方が、土壌にミネラルが多い場合【肥えた土地】よりも、はるかに多い。」
2013-03-26 08:22:54「あまり研究されていない生態系(たとえば森林における真菌類の役割)で放射性核種がどのように移行していくか・どのように残留するかを決めるメカニズムを知ること。」
2013-03-26 08:23:05「環境対策や除染技術は、その根本原理に、物理学と化学がある。前者に対応する機械的な手法に、放射性核種の除去や土壌の混ぜ返し【深く耕す事】などがあり、後者に対応する化学的な 手法に、土壌への石灰散布や、施肥などがある。
2013-03-26 08:23:25これらの手法における物理学的・化学的原理は、標準化できるほど十分に理解されており、世界中の類似の状況で応用できる。それと比べると、環境浄化に使えそうな生物プロセス、例えば、農業生産の作物の見直し訳注50や生物を使った環境浄化技術などはあまり理解されていない。
2013-03-26 08:23:39