烏賀陽弘道@hirougaya氏が語る、日本において「優秀な」新聞記者
- Eric_Ridel
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「ジャーナリズム」とか「リーク」とか、その意味について社会的合意がない、つまり定義も一定しない言葉が流通し、勝手に定義したまま議論をかわして無益に時間や労力を浪費している有様は、本当に、本当にトホホホホ。徒労感。
2010-09-30 03:11:23本当は「民主主義社会における原義での報道の姿」が日本にないから、それを示す日本語の単語も存在しないんじゃないの? そのことを誰も疑わないの? 誰も問題提起しないの?
2010-09-30 03:27:21朝日新聞社で警察/検察担当をした4年間、毎日記事を書き続けて(一体何本だろう?)一度も「逮捕された被疑者の言い分」を取材したことがない。上司はしろとも言わない。警察に言っても拒否された。上司にも「そんなん、やめとけ」と笑われた。新聞社では「無駄」と評価されていることを知った。
2010-09-30 03:37:50その後20年、今も「双方の言い分を聞くのが取材の鉄則。でも!警察/検察取材はやらなくてもいい」という作業ルール(暗黙)は変わらない(紙面を見る限り)。この単純な事実をどう考えますか?
2010-09-30 03:38:59ぼくらが読んでいる新聞記事は、毎日こういう偏務的な欠陥を抱えているという単純な事実が四半世紀変わっていない。そしてそのことが破滅的なカタストロフを生んでいる(人間の一生をめちゃくちゃにしている)ことを誰も顧みない。
2010-09-30 03:40:28あと数時間であなたが目にする朝刊(転載されたニュース)は、逮捕された人のいい分が載っているかどうか、見てください。ありません。断言できます。
2010-09-30 03:41:18「それは警察や検察が被疑者に会わせないからです」「秘密主義だからです」と新聞やテレビは言うでしょう。では、その秘密主義を批判し、それが反民主主義的であり権力の濫用であることを絶えず批判し、改善のために努力したのか?ゼロです。まったくゼロ。
2010-09-30 03:42:50カリフォルニア州の情報公開法は、警察が逮捕した人間の氏名、住所、逮捕容疑、逮捕した警察を全部ログ(記録)として公開することを定めています。これを修正する法案を州議会に警察が出したら、同州新聞協会が必死で抵抗していつぶしてしまいました。日本ではこんな情報公開すらないのです。
2010-09-30 03:44:38警察に、検察に誰がどこに勾留されているかすらわからない、なんて暗黒国家ではないですか。この国を民主主義国として胸を張ることはできるのでしょうか。私は楽観的でいたいのです。
2010-09-30 03:45:26ジャーナリズムの定義が必要。事実とその裏付けのみを意図的に編集せずにまず伝える。これは必須。感想はあってもなくてもいいが、別枠で記者の感想とすべき。RT @tokudasu RT @hirougaya: 本当は「民主主義社会における原義での報道の姿」が日本にない
2010-09-30 08:51:14全く同感です。RT @shigex_yokohama: ジャーナリズムの定義が必要。事実とその裏付けのみを意図的に編集せずにまず伝える。これは必須。感想はあってもなくてもいいが、別枠で記者の感想とすべき。@tokudasu @hirougaya
2010-09-30 08:53:38誰がどう考えてもおかしいです。 QT @hirougaya: その後20年、今も「双方の言い分を聞くのが取材の鉄則。でも!警察/検察取材はやらなくてもいい」という作業ルール(暗黙)は変わらない(紙面を見る限り)。この単純な事実をどう考えますか?
2010-09-30 12:04:30…cont) ジャーナリズムの定義が必要。事実とその裏付けのみを意図的に編集せずにまず伝える。これは必須。感想はあってもなくてもいいが、別枠で記者の感想とすべき。@tokudasu @hirougaya
2010-09-30 12:20:28全て公開にすべし。RT @tokudasu RT @hirougaya: 警察に、検察に誰がどこに勾留されているかすらわからない、なんて暗黒国家ではないですか。この国を民主主義国として胸を張ることはできるのでしょうか。私は楽観的でいたいのです。
2010-09-30 12:27:58日本では「誰が警察や検察に逮捕されたのか」を公開する情報公開法さえないのです。警察や検察が秘密主義なのは、権力として当然で、それを抑止するのは立法しかない。彼らは逮捕者の基本的にやらなくてもいいか、自分たちのためになる場合のみ(手柄とか)公表するのです。
2010-09-30 19:06:38ですから、日本の企業メディア、特に新聞社や通信社の社員教育は、こうした「捜査機関の秘密主義を突破すること」に最大限の力を入れます。そして、その能力が高い記者を高く評価します。だから部長や局長になります。逆にいうと、デシジョンメーカーにいま座っているのはそういう人ばかり(笑)。
2010-09-30 19:08:38捜査機関だけではなく、すべての日本の官僚組織は中央、地方問わず秘密主義ですから、捜査機関担当だけではなくすべての官僚機構担当記者は、似たような「官僚の秘密主義突破型記者」になっていきます。
2010-09-30 19:09:59新聞社や通信社など企業メディアが今でも「警察取材は記者のイロハ」とか愚鈍なことを言って新人に警察担当をやらせるのは、実は「官僚の秘密主義の突破」こそが日本の企業記者たちに求められる最大のスキルだからです。
2010-09-30 19:11:05この価値軸は、企業メディア記者である限り、ほぼどの部署、どの年齢でも変わりません。取材記者を置いているセクションでは文化部と外報部くらいでしょうか、例外は。
2010-09-30 19:11:59彼らの「ニュースバリュー」とは「官僚の秘密主義を突破できたものを最大のバユー」としてヒエラルキーがついています。新聞を開いてみてください。そういうのが大きな扱いになっています。新聞流にいう「特ダネ」です。
2010-09-30 19:15:50官僚が秘密主義をやめちゃうと、それまでその突破に必死になっていた記者たちはハシゴを外されます。情報公開条例/法がいい例でしょう。商店街のパン屋のおっさんの方が官僚組織の「内部情報」=特ダネを取って来ちゃう。
2010-09-30 19:18:14だから、本来は情報公開法を徹底的に進めて、本来国民の財産である官僚たちが死蔵する情報を公開していけば、大半のくだらん自称「特ダネ」もなくなる。ウンコを掃除すればたかるハエもいなくなる「ウンコとハエ理論」。ってたとえが悪いなあ(笑)。
2010-09-30 19:20:11確かに。記者クラブも同様かと。RT @hirougaya: 「ジャーナリズム」とか「リーク」とか、その意味について社会的合意がない、つまり定義も一定しない言葉が流通し、勝手に定義したまま議論をかわして無益に時間や労力を浪費している有様は、本当に、本当にトホホホホ。徒労感。
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