茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1011回「オバマ氏でも、できない」

脳科学者・茂木健一郎さんの8月21日の連続ツイート。 本日は、このところ考えていたこと。
コラム 茂木健一郎 おで
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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1011回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、このところ考えていたこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(1)今朝の朝日新聞に、大統領線における熱烈なオバマ支持者だったハリウッド俳優のマット・デイモン氏が、オバマ政権批判に転じて話題を呼んでいる、という記事が載っている。 http://t.co/JJnXIX7HgX 似たような印象を持つリベラル層はアメリカに多いだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(2)このところのオバマ氏の政策は、リベラル派をがっかりさせるものであった。例えば、デイモン氏も指摘している、NSA(国家安全保障局)による違法な情報収集の問題。その「内部告発者」であったエドワード・スノーデン氏に対して、オバマ政権は容赦なく訴追する構えを崩さない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(3)ウィキリークスに対して情報提供をしたなどの「罪」に問われているブラドリー・マニング氏に対しても、米政府は容赦ない訴追の姿勢を見せ、このほど「60年」の求刑をした。今度の月曜日に判決が出るが、米軍の違法な行為を明らかにしたマニング氏を指示する声も強い。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(4)なぜ、オバマ政権は、米政権の「暗部」とでもいうべきNSAや軍の行為に対して、メスを入れようとしないのか。問題の本質は、オバマ氏ができない、というよりも、オバマ氏でもできない、という点にあるだろう。先日来日したオリバー・ストーン監督のドキュメンタリーでは、
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(5)米国の裏の歴史が描かれている。その中での、ケネディ暗殺を描いた回は、大統領暗殺に、国家の何らかの意志が関与していた可能性を強く示唆する。暗殺前、ケネディ氏はCIA(中央情報局)の大規模改革に乗り出し、またソ連(当時)に対する融和策を打ちだそうとしていた。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(6)民主的に選ばれた大統領でも、タッチできないアメリカの国家の中枢の暗部がある。単なる陰謀史観というよりは、冷徹な現実認識であろう。そんな中、学習能力が極めて高いオバマ氏が、NSAなどの「アンタッチャブル」に対する態度を融和的なものにした可能性は高い。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(7)もちろん、アンタッチャブルはアメリカだけのことではない。スノーデン氏による情報提供を受けた英国のガーディアン紙が、政府の情報機関からの強い圧力により、データの入ったコンピュータを破壊した経緯をこのほど明らかにしている。合法、違法を超えた、強い国家意思がそこにある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(8)日本でも、根強い議論がある。反米的な政策を唱えると、「検察」などによる「国策捜査」や「リーク」などによって失脚させられると。田中角栄氏、小沢一郎氏、鳩山由紀夫氏。単なる陰謀史観であると片付けるのは、かえってナイーヴである。国家には、そのような安定装置がある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
おで(9)日本だけの問題、米国だけの問題ではない。民主主義的に構成されるはずの国家権力の「暗部」が、世界的な問題になっているからこそ、スノーデン氏やマニング氏が注目される。ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジ氏は、まだロンドンのエクアドル大使館に籠もったままだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1011回「オバマ氏でも、できない」でした。
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