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2013年8月24日

【伝説のK DUB SHINE LIVE in 天神親不孝通り】

2004年に福岡の親不孝通りで行われたK DUB SHINE LIVEの回顧録です。
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たける @nunchack

この話は2004年のある夜に行われたあるHIPHOPイベントの話です。2004年といえばそう、日本で最も有名な“あのbeef”が勃発した年です。その日起きた出来事をここに記します。日本のHIPHOPシーンの1ページとして、皆さんに知っていただけたら幸いです。

2013-08-18 17:01:29
ACKEE @ACKEE1986

@bigkottakromac 始めてケイダブ氏を聴いたのは、たぶん中1の冬。「K DUB SHINE〜」のフレーズが「気だるいシャイン〜」って聞こえて本気で「???意味わからん」思ってた時期があった。その五年後、そのK DUB氏と天神のまんだらけで会うことになったのです。

2011-08-05 22:02:30
ACKEE @ACKEE1986

@bigkottakromac あの時、まんだらけで会った時はケイダブさんがプライベートで10万円分ぐらいの超合金を買ってた時でした。高2のクソガキに優しく対応して下さり、肩を組んで写真まで撮って頂きました。そこから、彼の大ファンになりましたとさ。本当にありがとうございました!

2011-08-05 22:08:04
たける @nunchack

物語はそこから始まります。

2013-08-18 17:03:18
たける @nunchack

【伝説のK DUB SHINE LIVE in 天神親不孝通り】

2013-08-18 17:04:31
たける @nunchack

その日、私は友人のプル川くん(仮名)を助手席に乗せ車を飛ばしていた。スピーカーからはK DUB SHINE。「どうするよ!もうすぐ生ケーダブだよ!」私がハイテンションで言うとプル川くんは「そうだね~。エヘヘ」と気持ち悪い笑みを浮かべていた。彼は初クラブ&初ケーダブで緊張していた。

2013-08-18 17:17:05
たける @nunchack

夕暮れにとって代わり街のネオンが明々と周囲を照らしだした頃、僕たちは天神に着いた。近づくLIVEの刻に高鳴る胸を抑えながら助手席に目をやるとプル川くんの口を半開きで笑っているのか泣いているのかよくわからない非常に気持ち悪い顔を渋滞のテールランプが照らしていた。ホラーである。

2013-08-18 17:30:15
たける @nunchack

「なんだか怖いよ… 怖いよ…」放心状態で繰り返すプル川くんに(いや、お前の顔の方が怖ぇよ)と思いながらも駐車場を探し徒歩で親不孝通りへ。いるいる。Bな人々が溢れかえって普段平和な親不孝通りがさながら北斗の拳の荒野の様相を呈している。「水と食糧をよこせ」そんな声が聞こえてきそうだ。

2013-08-18 17:39:48
たける @nunchack

「やばいよ… 狩られるよ…」大丈夫、この人達は見た目は怖いがHIPHOPを愛する若者で決して野盗の類いではないからねとプル川くんを落ち着かせ歩を進める。当然クラブへ近づくに連れB濃度も上昇しいつ頭上からバギーに乗った輩「ヒャッハーッ!」と襲いかかってきてもおかしくない状況だ。

2013-08-18 17:47:24
たける @nunchack

プルプルと小動物のように震えながら目がバタフライを全力で泳いでいるプル川くんに屈強なBがウヨウヨしているクラブへの階段を指差し「着いたよ」と告げると彼はピタリと震えを止め、まるで日本の未来を見つめる坂本龍馬のような遠い目でこう言った。 「無理。」 男らしい、とても良い顔だった。

2013-08-18 18:01:16
たける @nunchack

「いや、「無理。」じゃねぇて」私は「ちょちょちょちょちょっ!」と尋常でない速度で「ちょ」を連呼するプル川くんの手を引き受付へと向かった。代金を支払い、お約束のぶっきらぼうなにーちゃんに手首にバンドを巻かれ(この無愛想っぷりは深夜のコンビニと良い勝負だな)などと思案しつつ入店した。

2013-08-18 18:10:27
たける @nunchack

店内はケーダブ来福(福岡に来ること)ということで人でコッタ返し…もといゴッタ返していた。私は「待ってよ~ おいてかないでよ~」と袖に憑依したプル川くんがうざかったので「よし!ガソリン入れよ!」と彼にビールを飲ませることにした。テキーラにしなかったのは彼が便器とお友達になるからだ。

2013-08-18 18:18:03
たける @nunchack

耳をつんざく爆音。イベントは既に始まっておりダミ声のMCがステージで暴れていた。プル川くんは煎れたての抹茶をすするかの如く両手で大事に大事にビールを飲んでいたが徐々にガソリンが効いてきたのか「あれ?クラブって余裕じゃね?」的なテンションになってきた。私は除霊の効果アリと安堵した。

2013-08-18 18:24:04
たける @nunchack

目まぐるしくステージが入れ替わる。大きなイベントだったのだろう、演者も相当な数だった。そして皆いかつい風貌とは裏腹に心優しく「調子はどうだ?」とか「盛り上がる準備はできてますか?」などとしきりに客を心配していた。私は下手な健康診断に行くくらいならクラブに行くべきだな、と感心した。

2013-08-18 18:36:01
たける @nunchack

イベントが進むにつれ客の数も増え続け店内はすし詰め状態になった。プル川くんもガソリンのおかげでゴキゲンで後はK DUB SHINEの登場を待つばかりとなった。もうすぐだ。「もうすぐケーダブ出てくるからよー!」MC達が言うから間違いないだろう。もうすぐ言いながらもうだいぶ経つけど。

2013-08-18 18:44:58
たける @nunchack

そんな時、一人のMCがステージに上がった。 「今日はなんか知らん顔がいっぱいおるけど… 俺ンこと知っとる?」 重たい声で客にそう問い掛けたのは今までのお祭り騒ぎMC達とは明らかに空気が異なる、何やら不穏なオーラを持つ男だった。 「まぁいいや…」 男のステージが始まった。

2013-08-18 18:55:07
たける @nunchack

彼の曲は重くてdopeで、ケーダブ目当てにイベントに参加しノリノリだった客は少々戸惑っていた。でも(ま、まいっか!もうすぐケーダブだしね!)という無言の一致のもと「イ…イェ~イ!」と盛り上がったりしていた。彼のステージにはゲストMCが次々と参加し、いつしか舞台は大所帯となった。

2013-08-18 19:01:42
たける @nunchack

(この人達トリに近いんだろうけど…なんか長くね?)明らかに他とは違うステージの尺。客達もようやく異変に気づこうとしていた。そんな時、大所帯に膨れ上がったステージにさらに一人の男が駆け上がり、事件は起きた。

2013-08-18 19:10:25
たける @nunchack

「おいお前らそんなんじゃケーダブ出てきてくんねーぞーー!」 デーンと太ったその人は東京三茶・農耕族(仮名)のあの人だった。客は(え?やだ!いよいよケーダブ!?)とにわかに盛り上がったが、その煽りは今までのMC達の「準備はできてますか?」という心優しい問い掛けとは異質なものだった。

2013-08-18 19:16:41
たける @nunchack

尚も続くステージ。太った人もしつこいほどケーダブの名を連呼し煽りを入れてくる。まさに「デブの声 ケーダブ、ケーダブ」である。異常に長い尺、異常にゴツいステージ上のゴリラの群れ、好意的でない煽り、泥酔してるMC… 客達の疑念は確信に変わろうとしていた。 「これ、ジャックされてね?」

2013-08-18 19:28:00
たける @nunchack

小動物の野生の勘かプル川くんが「なんかおかしくない…?」とうろたえ出す。大丈夫だよ、と彼を安心させようとした時、ステージ上から泥酔した一際ゴツいゴリラがニヤニヤしながらこちらを手招きしだした。「ヒイイッ!?こっちを手招きしてるよ!狩られるよ!」ビビり倒すプル川くん。ザ・小動物だ。

2013-08-18 19:34:56
たける @nunchack

「俺らみたいなパンピーに何の用があるんだよ?大丈夫だって!」振り返りプル川くんをなだめると、彼の背後に謎を解くキーパーソンが立っていた。 「こっ!この男は…ッッ!!!」

2013-08-18 19:38:00
たける @nunchack

その男はまさしく東京カミソリ家族(仮名)の最重要人物“有吉似のあの人Ⅱ”だった! 「なぜ有吉似のあの人Ⅱがこんな所に…!!」 私はさすがにビックラこいたが私まで慌ててはもはやプル川くんはパニック無制限大開放になってしまうため必死に平静を装った。そして全ての謎は、すぐに解けた。

2013-08-18 19:46:47
たける @nunchack

太った人がまくし立てる。 「今日はカミソリも来てるぜー!俺が農耕ー!こいつらがシャベクリー!」 あ、どーりでゴツいと思ったらステージにいたのは博多・シャベクリナイン(仮名)とその御友人たちだったのね。で、最初にステージに上がった不穏な人はその中心人物の「大きい目のその筋の人」か。

2013-08-18 19:55:03
たける @nunchack

なるほどなるほどねー。ハイハイ。カミソリ+農耕+シャベクリでえーっとじゃあ~… 『ジャックされてますね、コレ』 客が1つになった瞬間だった。悪い意味での「間違いない!」だった。そしてそんな客の確信を知ってか知らずか、ステージは徐々にその凶悪さを剥き出しにしてゆく…

2013-08-18 20:01:00
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