BSE対策としての全頭検査の意味
@kikumaco @ynabe39 湯水のように税金を突っ込むBSE問題とくらべて風疹(たとえば)の軽視っぷりは何なんでしょうね。
2013-08-27 10:41:31@a_saitoh @ynabe39 公衆衛生のお金のかけどころがどう考えてもおかしいので、厚労省がどうかしているのか、もっと上なのか
2013-08-27 11:02:16@kikumaco @ynabe39 日本におけるBSE問題は公衆衛生問題ではなく、畜産農家の経済問題である。ってことかもしれません。実際、BSE検査の補助金を出してるのは農水省だし。
2013-08-27 11:05:00@kikumaco @a_saitoh これは端的に言って厚労省や公衆衛生の問題ではないです。「農水省と牛肉のマーケティングの問題」。「どうしても心配なら食わなければいい」ということは言えないという前提だからおかしくなる。
2013-08-27 11:06:05@kikumaco @a_saitoh ただしこれはいわゆる風評被害についての話すべてに共通することでもあります。非科学的に考えるバカな人には食べてもらわなくて結構、と言えないというところから始まる話は公衆衛生の問題ではないんです。
2013-08-27 11:08:35@kikumaco @a_saitoh もともと買う必要のないものをマーケティングで買わせている,もともと食べなくてもかまわないもの(ときには食べると健康に悪いもの)を宣伝やイメージ戦略で食べさせている,それによって市場や生産者が生きている,それを壊すと人が死ぬ。
2013-08-27 11:13:07@kikumaco @a_saitoh 繰り返しますが,公衆衛生の問題ではないから厚労省が管理できないんです。マーケティングの問題,商業の問題。
2013-08-27 11:14:10@ynabe39 @a_saitoh 全頭検査やめたら売れ行きが激減するかどうかすらわからんまま、誰かの声でやっていたのよね。人の病気のことなんだから公衆衛生の問題にするべきなんですよ
2013-08-27 11:14:59@ynabe39 @a_saitoh いや、公衆衛生の問題として厚労省にやらせなかったのが、たぶん問題。そのために、人間の病気を農水が管理する事態になった。あるいは、厚労省がやってないこと自体が「やらなくてもいい証拠」とも言えます
2013-08-27 11:16:34@kikumaco @a_saitoh そこで私が昨日書いた「宣伝やCMをやめたら売り上げがほんとうに激減するのだろうか」という問題に戻りますし,酒やタバコのように体に悪いものや効果のわからない健康食品の宣伝が認められるのはなぜかという問題にもなります。これらすべて経済の問題。
2013-08-27 11:17:40@kikumaco @a_saitoh まさにそういうことで,病気の予防としてはやらなくてもいい(あるいはやっても効果のない)ことだけど,経済の問題としてはやらなければいけなかったわけです。
2013-08-27 11:18:39@ynabe39 @a_saitoh 手段が全頭検査でよかったのかどうか。生レバーなんか、食うなと言っても食うやつがいたりして、ほんとはどうでもいいんじゃないかと思う。全頭検査は、たぶん消費者と関係ない
2013-08-27 11:21:44@kikumaco @a_saitoh 「牛肉を売るためのマーケティングの手段として全頭検査が適切だったのか」はまた別の問題です。公衆衛生とマーケティングの問題をまず区別して,その上でそれぞれの目的における適切性を考えなければなりません。
2013-08-27 11:23:29@kikumaco @a_saitoh 風評被害の問題も公衆衛生の問題ではなくマーケティングや経済の問題です。公衆衛生からいえば「健康に害がなくても心配なものは食べない」という選択は病気を増加はさせないですよね。だから公衆衛生的には問題ない。(続く)
2013-08-27 11:26:20@kikumaco @a_saitoh (続き)しかしそれでは生産者が食えないから風評被害対策が必要になる。これは公衆衛生の問題ではなくマーケティングや経済の問題。「BSE対策」も変異型CJDの予防よりも「風評被害対策」として展開されたもので,だから厚労省でなく農水省管轄。
2013-08-27 11:28:02@kikumaco @a_saitoh これ先生の「違和感」はどこにあるんでしょう?それがちょっとつかみかねています。全頭検査が公衆衛生としては非効率なのは私も(農水省や畜産関係者も)まったく同意ですが,そこなのか,マーケティングとして不合理だというところなのか。
2013-08-27 11:31:10マーケティングというのはもともと「消費者が科学的に考えて合理的に行動する」ことを前提にしていないし期待もしていないと思う。というか消費者がみな「科学者」だったら売れなくなってしまうものは多いだろうと思う。
2013-08-27 11:33:22それもそうだし「1年間に全国で死んだり病気になったりする人の数をできるだけ小さくするために有効で合理的な方策」と「私が死んだり病気になったりしないために有効で合理的な方策」とは必ずしも一致しないだろうとも思う。
2013-08-27 11:35:27もっと考えると,もともと公衆衛生的に考えても「少しでも危険があるなら牛肉はいっさい食べない」ことは変異型CJDの予防のためには「効果的」ではあった。食べなきゃ間違いなく大丈夫なのだから。でもそれでは牛肉の生産流通で食ってる人が死んでしまう。じゃあどうするんだという話。
2013-08-27 11:38:00実際イギリスではBSE騒ぎのあと牛肉の消費が減るとともに菜食主義者が増えたという統計があったと思う。公衆衛生上はそれでもいい(変異型CJD発生のリスクは増えない)わけで,そうなってもかまわないのであれば日本のように全頭検査をする必要などなかった。
2013-08-27 11:53:05公衆衛生だけでなく経済の問題,モノの販売流通や生産者の生活も考慮しなければいけなかったから「公衆衛生的には不合理な方法」が選択された,ということだと思うし,その他の風評被害に関わる問題でもそういう場合は多いと思う。
2013-08-27 11:58:32ただ確認しておかなければいけないのは,全頭検査はたしかにコストがかかりすぎるし非効率的ではあるけれど,公衆衛生的に「効果のある方法」であったことは間違いないということ。全頭調べればたしかに安全性は高まる。菊池先生が言っているのは「そこまでしなくてもよかった」ということ。
2013-08-27 12:00:21