鳳翔の艦娘講座 初霜ちゃん編

鳳翔 @Housyou_kankore

さてと。今日はまだ元気がありますので。 それでは、本日の #鳳翔の艦娘講座 を始めたいと思います。 いつもの様に拙いお話ですが、酒の肴・寝物語と聞いて頂けますと幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、駆逐艦・初霜ちゃんです。

鳳翔 @Housyou_kankore

なお、艦これ的に見た初霜ちゃんは２代目さんに当たりますので、いつもの様に初代さんから紹介をしていきたいと思います。

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初代の初霜ちゃんは、神風型駆逐艦３２人姉妹の次女にあたります。 神風型駆逐艦は今までも何度か登場しましたので、ここでの解説は省略をさせて頂きます。

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簡単におさらいをしますと、日露戦争に備えて建造された駆逐艦でしたが、結局間に合わずに日露戦争後に就役をして居る駆逐艦さん達です。 さて、初代初霜ちゃんですが。 １９０５年８月に竣工をしています。 資料が見当たらず、戦歴がはっきりしませんが、１９２４年１２月に掃海艇に艦種変更。

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１９２８年４月に除籍となり、１９２８年７月に廃駆逐艦９号と仮称。１９２８年１０月に廃船認定を受け、以降に解体された物と思われます。 ちょっと履歴があまりにも少なくて申し訳ありませんが、以上が初代の初霜ちゃんの戦歴でした。

鳳翔 @Housyou_kankore

初代初霜ちゃんの諸元ですが。 全長６９．２ｍ、全幅６．６ｍ、常備排水量３８１トン、速力２９ノット。 ８０ｍｍ４０口径単装砲２門、 ８０ｍｍ２８口径単装砲４門、 ４５０ｍｍ魚雷発射管２門を装備していました。 以上が、初代初霜ちゃんの紹介でした。

鳳翔 @Housyou_kankore

では続いて、艦これ的に見て「今の」初霜ちゃんの紹介です。 初霜ちゃんは、初春型駆逐艦６人姉妹の４女として建造をされました。 初春型は講座初登場ですのでちょっと説明をしましょう。 ロンドン海軍軍縮条約の結果、補助艦まで制限を受けることになり、結果特型駆逐艦の建造が不可能となります。

鳳翔 @Housyou_kankore

そこで、特型より２００トンほど排水量が少ない駆逐艦に、特型並の性能を持たせた駆逐艦の建造を進めることになりました。 この無茶とも言える海軍の要求に、藤本造船大佐が特型と同じ手法を用いて要求を満たすことに成功。 こうして、初春型駆逐艦は誕生をしました。

鳳翔 @Housyou_kankore

初春型の特徴としましては、駆逐艦としては始めて、魚雷発射管に次発装填装置が装備されたことです。 これにより、単純に水雷戦能力は従来の２倍になったとも云えます。 また、主砲の１２．７ｃｍ連装砲の仰角が７５度まで上げられる様になったのも特徴の一つです。

CF型マシニーカhir @hir_CF

@Housyou_kankore 排水量１４００トンのはずが１７００トンになったのも初春型の特徴ですね

鳳翔 @Housyou_kankore

しかしながら、そのような性能を求められて建造された結果、艦としての重心が特型より高くなり、結果復元性に問題が出ることとなります。 ネームシップの初春ちゃんは公試の際の旋回時、３８度もの傾斜をして復元不能寸前にまで陥ります。 そこで、急遽バルジを付ける改造が施されます。

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しかしながらその後、海軍を震撼させた友鶴事件が発生。 結果、根本から改良を行うことになりました。 急遽付けたバルジを外し、喫水線を下げ、魚雷発射管を２基に減らし、構造物を下げる等の改良が行われます。 改良の結果復元性は向上しましたが、各性能は低下する結果となりました。

鳳翔 @Housyou_kankore

また、それらの改良の結果、排水量が１７００トンまで増加をします。実はこれは条約違反になっちゃうのですけれどね。 そんな事などで初春型は当初１２隻の計画をされていましたが、６隻で建造は打ち切られ、残り６隻は白露型として計画をされます。

CF型マシニーカhir @hir_CF

@Housyou_kankore 白露型には敵陣に単艦で切り込んで駆逐艦・巡洋艦等多数に大損害を与えた武闘派の夕立などがおりますね

鳳翔 @Housyou_kankore

さて、初霜ちゃんですが。 １９３３年１月に起工、１９３３年１１月に進水、１９３４年９月に就役をします。 建造途中に復元性問題を改善する為の工事を受けています。 就役後は第２１駆逐隊に所属をします。

鳳翔 @Housyou_kankore

第２１駆逐隊は、艦これでも実装されています初春ちゃん、子日ちゃん、初霜ちゃん、若葉ちゃんで構成されています。 太平洋戦争開戦時は当初内海西部で対潜任務に従事。 １９４２年に入りますと、ケンダリー・マカッサル・バリ島攻略作戦、アリューシャン作戦等に参加。

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１９４３年３月、アッツ島沖海戦に参加後、第５艦体第１水雷戦隊に編入をされます。 以降は千島列島との間の船団護衛に従事。 １９４３年７月、キスカ島撤退作戦に参加をします。 この作戦は連合軍側に全く気がつかれることなく成功をさせた為奇跡の作戦と呼ばれています。

鳳翔 @Housyou_kankore

しかしながら、この作戦中、濃霧により初霜ちゃんは若葉ちゃんと衝突をしてしまいます。 幸い行動に支障が無かったのでそのまま作戦を続行。 幌筵で応急修理をした後、再び千島方面での船団護衛に従事をしました。

鳳翔 @Housyou_kankore

この衝突が、図鑑で若葉ちゃんが「濃霧には注意が必要だ。ぶつかりやすい。特に「初霜」、お前は要注意だ」と云っている元ネタとなります。 初霜ちゃん本人はその事については図鑑では触れていないみたいですね。

鳳翔 @Housyou_kankore

１９４４年１月、空母「雲鷹」「千歳」「瑞鳳」「龍鳳」の護衛に従事。続いて６月のマリアナ沖海戦に参加、その後船団護衛の任務に従事をします。 １９４４年１０月からは、台湾からマニラへの輸送作戦に従事をします。 その任務中の１０月２４日、米艦載機の空襲を受け損傷をします。

鳳翔 @Housyou_kankore

この際、沈没してしまった若葉ちゃんの生存者救出を初春ちゃんと共に行います。 救助者をマニラへ送り届けた後、志摩艦隊に合流、修理の後第２次多号作戦に参加。 さらにシンガポールに向かい、伊勢さん・日向さんと共に北号作戦に参加、２人を護衛して日本に帰国をします。

鳳翔 @Housyou_kankore

１９４５年４月、大和さんと共に坊ノ岬沖海戦に参加。 先日紹介した雪風ちゃんよりも少ない損傷で生還、沈没した艦の生存者救出を行っています。 １９４５年６月、宮津湾で砲術学校練習艦となります。本土決戦に備える形となりますが、１９４５年７月３０日、米軍の空襲を受けます。

鳳翔 @Housyou_kankore

初霜ちゃんは対空戦闘を行いますが、その最中に触雷をして艦尾から沈没、擱座してしまいました。 海軍では、最後の戦没艦となりました。 終戦後、浮揚して復員船にすると言う計画もあったようですが、損傷が激しかった為断念、そのまま解体されました。

鳳翔 @Housyou_kankore

なお、軍医長が初霜ちゃんの錨を引き取って、経営していた病院の入り口に設置をします。 今の東京墨田区にあります、「山田記念病院」さんです。 こちらでは、今でも初霜ちゃんの錨が設置をされているそうです。 以上が、初霜ちゃんの戦歴でした。

鳳翔 @Housyou_kankore

初霜ちゃんの諸元ですが。 全長１０９．５ｍ、全幅１０ｍ、基準排水量１４００トン（計画時）、速力３６．５ノット。 １２．７ｃｍ連装砲２基４門、 １２．７ｃｍ単装砲１基、 ４０ｍｍ単装機銃２基、 ６１ｃｍ３連装魚雷発射管２基６門、を装備。