Fablabと公文先生と井庭先生

Fab9をきっかけに、公文先生と井庭先生が興味深いやりとりをされていました。
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Shumpei Kumon @kshumpei

fab9に参加中。興味深い発表が続いていろ。800人入る会場は満席。

2013-08-26 14:41:51
Shumpei Kumon @kshumpei

3Dブリンタの技術はものつくり技術でも、FabLabを組織し運営する技術はソーシャル技術だろう。そしてFabLabネットワークとなるとインフラだ。それを今日のFabLab 9で痛感した。

2013-08-26 17:50:54
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

FAB9シンポジウム、全体としていろいろな刺激を受けた。運営側のみなさん、登壇者のみなさん、ありがとうございました!

2013-08-26 18:42:28
Shumpei Kumon @kshumpei

Fab9感想① 前世紀後半、私たちは仲間で交信するためのソーシャルなメディアとネットワーク、それを支えるインフラ(インターネット)をもった。そして今世紀前半、仲間とのものつくり(ソーシャルファブ)をするツールとそれを支えるインフラ(FabLabネット)を持とうとしている。

2013-08-27 10:05:51
Shumpei Kumon @kshumpei

Fab9感想② この流れは、スティーブン・ジョンソンのいう、仲間(ピア)ネットワークと、「仲間進歩主義」の展開の流れにみごとに沿っている。しかし、ガーシェンフェルドにいわせると、現在のファブ社会には、まだ情報の「インターネット」に対比できるようなインフラはできていない。

2013-08-27 10:06:18
Shumpei Kumon @kshumpei

Fab9感想③ ファブ社会でのものの「インターネット」とは、どんなネットワークなのだろう。いわゆるinternet of thingsもそうかもしれないが、ラニアーのいう3Dプリンター用の原料(グープ)を供給・回収(リサイクル)するインフラがその中核になるのではないか。

2013-08-27 10:07:43
Shumpei Kumon @kshumpei

Fab9の感想④ FabLabではほぼなんでも作れるようになるというが、3Dプリンター用の原料(樹脂、ガラス、金属等)までFabLabで作れるようになるとは考えにくい。そのリサイクルの仕組みは、やはり別途インフラとして構築する必要があるのではないか。

2013-08-27 10:08:12
Shumpei Kumon @kshumpei

Fab9の感想⑤ 発表にもあったように、ファブ用の工作機械自体をFabLabで作る、3Dプリンターが自分自身を作るというのは、仲間主義の一つの理念ではあろう。しかし当面は、とりわけ安価な3Dプリンターのたぐいは、企業によって大量生産・販売されるのが主流になりはしないか。

2013-08-27 10:09:22
Shumpei Kumon @kshumpei

Fab9の感想⑥ そして、それと並行する形で、3Dプリンター用の原料(グープ)を生産する産業と、その供給・回収のためのインフラを構築・運用する産業が、これからの「第三次産業革命」の主導産業になるのではないか。それが「第一次情報革命」の突破にあたるFabLab運動を支える。( 了)

2013-08-27 10:10:43
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

今のFabLabの言う「ネットワーク」はインフラではなくて、拠点のつながり。インターネットのようにソーシャルになるには、別の何かが必要だと思う。RT @kshumpei: FabLabを組織し運営する技術はソーシャル技術だろう。そしてFabLabネットワークとなるとインフラだ。…

2013-08-27 11:10:34
Shumpei Kumon @kshumpei

@takashiiba 舌足らずでした。拠点間ネットワークの活動をささえるためのインフラ(たとえば原料のグローバルな供給やリサイクルを容易にするような)が必要だろうといいたかったのです。それはインターネットがパケットのグローバルな送受信を可能にしたのに似ている。

2013-08-27 11:32:31
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

なるほど、そういう意味なのですね。確かに材料などのインフラ、大切ですね。僕がよく言っているのは、別の意味でした。@kshumpei

2013-08-27 11:58:49
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

僕が気になるのは、インターネットは直接コミュニケーションの技術だったのでソーシャルな革命につながったわけですが、Fabもそういう仕組みを考えなければ(場やネット利用だけでなく)、インターネットほどの社会的な革命にはつながらないのではないか、ということなんです。@kshumpei

2013-08-27 11:59:40
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

そして、自分の今の専門(パターン・ランゲージ)に引き寄せると、「つくり方」をどうシェアしていくのかも、社会的な動きにするには、大切だと思っています。装置や場、設計データの共有は大事ですが、それだけでは社会的な革命にはつながらないのでは、と。@kshumpei

2013-08-27 12:07:26
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

そのあたり、以前から田中さんには言っているのですが、なかなか伝わらないのか、わかった上で大切だと思ってもらえないのか、、という感じです。同じ方向(つくる社会 / 創造社会)を向いているはずなのに残念だなぁ、と。@kshumpei

2013-08-27 12:10:26
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

「モノをつくってないと仲間じゃない」という風潮があるのだとすれば(少なくとも僕は感じる)もったいない話だなぁと思います。社会的な革命にする気があるなら、他のコミュニケーション技術やソーシャルな方法に開いていかないと、つくる技術だけでは限界があると思うのです。 @kshumpei

2013-08-27 12:15:13
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

そんなことを昨日も考えていたので、公文先生の趣旨とは違うふうに読んでしまいました。「つくる」ことを支援するパターン・ランゲージは、絶対セットで必要だと思っているんですけどねぇ。 @kshumpei

2013-08-27 12:18:46
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

(もはや個人的に言うのではなくて、@kshumpei 先生を始め、わかってもらえる人がどこかにはいるかも!という期待をこめて、ツイートしてみました。批判の意図があるわけではありません。基本的には素晴らしい活動だし、すごいなぁと思っているので。)

2013-08-27 12:24:29
Shumpei Kumon @kshumpei

@takashiiba 井庭さん、私はデジタル革命と並行して進むソーシャル革命は、20世紀後半のコミュニケーション・ネットワーク化から21世紀前半のものつくりネットワーク化へと拡大し、最後に社会的な問題解決のネットワーク化にいたるとみています。(続く)

2013-08-27 14:34:42
Shumpei Kumon @kshumpei

@takashiiba(続き)井庭さんの「パターン・ランゲージ」が不可欠なツールとして真価を発揮するのは、この第三局面での問題解決支援においてではないでしょうか。もちろんそれ以前にもその重要性は当然ありますが、いまはゆっくりと発展していくところだろうと想像しています。

2013-08-27 14:39:23
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

. @kshumpei なるほど。ありがとうございます。そのあたり、ぜひまたお話しさせていただきたいです。僕のつくっているような人間行為のパターン・ランゲージは問題解決の局面だと思いますが、ものづくりの知を記述・共有するパターン・ランゲージはもっと早い段階かな、と見ています。

2013-08-27 15:58:13
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

.@kshumpei もともとパターン・ランゲージは建築という、いわばものづくりの知を書くための方法でした。だから、ファボ的なものづくりの知も並行して書けると思うし、書かれていかないと、「21世紀的」でないというか、本当の意味での民主化ではないなぁ、と考えてしまうのです。

2013-08-27 16:06:36
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

@kshumpei パターン・ランゲージについては、一ヶ月ほどしたら、本か出ますので、お送りします。また、お話しできればと思います。ありがとうごさいました。

2013-08-27 16:15:39
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

結局、気になっているのは、FABが普及・民主化することなのか、FabLabがあちこちにできたら素晴らしいという話なのか、という違いなのかもしれない。

2013-08-27 16:35:47
井庭 崇(いば たかし) @takashiiba

両者は密接に関わるけれども、FabLabがなければ成り立たないなら、社会的な変革とは言えないのではないかという。

2013-08-27 16:37:12