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同志社大大学院・内藤正典教授が語るシリア情勢~氏が武力行使を支持する理由

内藤正典氏@masanorinaitoについては以下を参照。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E8%97%A4%E6%AD%A3%E5%85%B8 http://global-studies.doshisha.ac.jp/teach/teach1_g_naito.html 「抵抗する民衆を無視し、悪だけど、アサドにやらせておけばいい、というような主張は、ナチスも悪だけど、自分の国でユダヤ人をどうしようが関係ないというに等しい。私は、それぐらいの人道の危機が、いま、シリアで起きていると認識している。」 「前の戦争(イラク戦争)が間違っていたのは確かだが、シリアに対して沈黙することは、人道への罪に加担するに等しい。普遍的な反戦を主張する人に対して、批判するつもりはない。しかし、シリアの現実は、介入なしにこれ以上の犠牲者の増大を食い止めることはできない」
国際 イスラム 中東 宗教 トルコ シリア 軍事
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masanorinaito @masanorinaito
嫌なシナリオ。アサド政権を叩くところまではNATO、ヌスラ戦線を潰すところはイスラエルで、分業。
masanorinaito @masanorinaito
ロシアは出ないだろうが(出たら第三次世界大戦)、イランがアサド政権崩壊でも彼らの残党を支援するとひどく厄介なことになる。イランが強硬策に出た場合、実のところ、アメリカもNATOも、イランと正面衝突することは避けたい。イランも、自国防衛ならやるだろうがシリアと命運を共にする気はない
masanorinaito @masanorinaito
イラン(シーア派)がシリアに足場を残したいのは、レバノンのヒズブッラー(シーア派)を介してイスラエルと渡り合うため。アサドが消えると、ヒズブッラーへの補給路が絶たれ、イスラエルは安堵する。
masanorinaito @masanorinaito
しかしシリア国内にヒズブッラーが入っているため、欧米主導の軍事介入ではヌスラだけでなくヒズブッラーも叩かなければならない。首都ダマスカスを攻撃すると人口が集中しており、甚大な被害がでる。これをしないと軍事介入の意味はない。アレッポ地域は、政府側、反政府側が入り乱れていて難しい

   ◆  ◆  ◆

masanorinaito @masanorinaito
シリア攻撃は、イラク戦争よりもはるかに周辺国への影響が大きい。背後にいるロシアやイランの動きも複雑に絡むから米政府も簡単には決断できない。ただ、艦隊からのミサイルによる攻撃は可能性がある。地上部隊派遣はしないだろう。どっちが化学兵器を使ったかの問題ではないという見解があちこちから
masanorinaito @masanorinaito
出ているが、これは政権側、反政府側のいずれかの責任を追及せずに攻撃する可能性を示唆している。ということは、双方に犠牲がでるかたちでの攻撃で、一般市民に多数の犠牲がでる可能性が高い。政権側は市民のなかに紛れ込むが、中枢部を叩けるかどうかが鍵。指揮命令系統を破壊するには、確実にアサド
masanorinaito @masanorinaito
大統領一族と軍首脳、情報警察首脳を殺害しないと作戦上の意味が乏しい。しかし、これは極めて困難。リビヤのカッダーフィ政権をつぶしたときのやり方だが、現地の内部情報をイスラエルが提供して、NATO軍が正確に叩けるかどうか。いずれにしても、シリアはその後大混乱となるから平和への道には
masanorinaito @masanorinaito
シリア攻撃には、変数が多すぎる。
masanorinaito @masanorinaito
しかし、シリア内線を「話し合い」で解決に導くことは、ほぼ不可能。30年前のムスリム同胞団とアサド政権(父のハーフィズ)との抗争の際にも、ここまで残虐な行為ができるのかというのを目の当たりにした。平時においても、相互監視と拷問の繰り返し。国連だろうが、アムネスティだろうが、
masanorinaito @masanorinaito
一切、ものともせずに、政権に刃向う勢力を根絶やしにした。だからこそ、「アラブの春」はシリアには波及しないと思っていた。30年前の残忍な記憶を封印し続けた市民が、再び、アサド政権に抵抗することは考えにくかったからである。それが現実のものとなり、二年にわたって内戦に陥り、出口がない
masanorinaito @masanorinaito
湾岸戦争の時も、アフガン侵攻も、イラク戦争も、私は支持しなかった。しかし、シリア内線だけは、終結する可能性は一切ないと言ってよい。すでに、近隣諸国だけでなく、ロシア、イラン、中国、北朝鮮、レバノンのシーア派がアサド政権側を支援しているし、反体制派はトルコ、サウジ、カタルなどから
masanorinaito @masanorinaito
それに、欧米諸国からも支援を受けている。この状況で膠着状態に陥り、かつ、化学兵器が使われてしまった今、残念ながら、勢力の均衡をやぶって、どちらかに傾かせる以外に方策はない。しかし、その一方で、NATOとアラブ諸国のいくつかが参加するような形でアサド政権側を攻撃すれば、
masanorinaito @masanorinaito
イランは、別のかたちで報復してくる。そこにイスラエルが乗り込んでくると、中東は収拾のつかない戦場と化す危険がある。前にも書いた通り、イスラエルは、アサド政権がじっとしていてくれるのが最善だった。しかし内戦になり、反アサド側にアル・カイダ系列のヌスラ戦線が加わり、チェチェン等の
masanorinaito @masanorinaito
義勇兵も加わり、アサド政権側を支援するためにレバノンのヒズブッラーが参戦してしまった今、イスラエルは、アサド政権+ヒズブッラー+ヌスラ戦線をすべて倒さないと安全保障上の脅威は消えないとみている。しかし、すべてを攻撃するということは、すなわちシリア全土を焦土と化すということになる
masanorinaito @masanorinaito
「話し合いによる解決」はどうみても不可能である。しかし、他国が参戦した場合もまた、シリアが焦土と化す危険に加えて、イランがペルシャ湾の安全を脅かし、イスラエルが総力戦に出れば、パレスチナ自治政府はもたない。アル・カイダの拠点イエメンは統治不能に陥り、エジプトも一気に流動化する。
masanorinaito @masanorinaito
その瀬戸際に世界は立たされていることを認識しなければならない
masanorinaito @masanorinaito
アサド政権は、絶対に、まっとうな意味での「和平交渉」には応じない。虐殺の責任などという言葉は、アサドの辞書にはないからである。交渉に応じたら最後、確実に殲滅されるという恐怖を活力源にしている政権であることを忘れてはならない。

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masanorinaito @masanorinaito
トルコ外相、国会に対して、シリア攻撃に関する権能を政府に委託する手続きの開始を示唆。そうなると、国会は与党が圧倒的に強いから決議のうえ、政府に全権委任し、次に、政府が軍に出撃命令を下すという手順になる。トルコ政府はシリア国境地域に緩衝地帯を設置することを検討している
masanorinaito @masanorinaito
湾岸戦争の時にも、イラク戦争の時にも感じたが、戦争の前というのは奇妙な沈黙と静寂がある。その域に入ったかもしれない。
masanorinaito @masanorinaito
にわかにトルコの報道が騒がしくなってきた。これまで、トルコ軍は湾岸戦争、アフガン侵攻、イラク戦争のすべてに参戦しなかった。今回初めて、軍事行動に参加する可能性が出てきた。しかし、孤立しないこと、安全保障上の具体的脅威、国益に適うの3点を満たさないと難しい。
masanorinaito @masanorinaito
良い悪いは別として、意味があるかないかも別として、トルコの報道機関は、シリア、エジプト、クルド問題、イラン、米国の外交、EUの政策etc.について、すぐに、かなり時間をとって報道する。政治家も、日本の政治家に比べてはるかに自分の言葉で、長時間の討論番組などに参加する。
masanorinaito @masanorinaito
トルコでの報道は、ほぼ攻撃開始の線でまとまっているが、政府が国会を招集しないと話は進まない。まだ、水面下ですさまじい駆け引きをしている様子。米政府とも情報の共有がなされる。米政府と情報共有のうえで作戦行動をするのは、2008年のイラクへの越境攻撃でPKK拠点を叩いたとき以来
masanorinaito @masanorinaito
シリアへの攻撃の場合、米国は明らかに乗り気じゃない。イスラエルの安全保障のために(これは隠すが)というのが作戦遂行上の最大の関心。特に、仮にアサド政権を潰したとして、「その後」に介入すると泥沼になるから、これはやらないだろう。そこに、近隣国を集めて干渉させる方式が浮かび上がる
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コメント

gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2013年8月31日
内藤氏は最近の中東情勢に関して極めて活発にツイートしており、上にまとめたところの前後、そしてこの後もツイートが続くと思われます。@masanorinaitoをフォローしてのリアルタイムでのチェックもお勧めします。
ゴイスー @goisup 2013年8月31日
ほんと、進むも地獄、引くも地獄。 小池百合子議員に「安倍さんはどういうアレで中東に行かれるのか?」と質問しましたが、返って来なかったです。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2013年9月1日
東京財団 主任研究員 佐々木良昭氏が、まったく異なる視点でこの情勢への見解を表明しています。 http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2013/08/no_1693.html
オンデンザメ @eastasianscum 2013年9月1日
素朴な疑問なのだけど、仮に今回の人道介入が国際法的な正当性を得られなかったとして、それでも介入すべきなのだろうか。そうである場合、曲がりなりにも人道介入の側面を有していたイラク戦争に、彼は一定の正当性を認めるのだろうか。
オンデンザメ @eastasianscum 2013年9月1日
自分は今回の介入に賛成なのだが、彼が「アサド政権を生かしておくと、一層激しい報復でより多くの人命が失われる」からアメリカは介入しろという時、果たしてこれまでの彼の論とどこまで整合性が取れるのかという気がしないでもない。
Kudo @YasashiiTourism 2013年9月1日
アメリカの介入にも、もちろん日本の支持表明にも反対です。正当性がないばかりか、今回の危機はサウジ、カタール、トルコ、が造り出しています。ヌスラ戦線など反政府側、アルカイダへの武器供与、軍事訓練、資金提供をやめれば解決する。
TACOM @same_koban 2013年9月1日
軍事介入をしても事態打開の展望が見えないから(消極的)反対と思っていたのだが、イスラム過激派とイスラム法の支配に地獄の現状よりは希望を見出すという考え方をされるのか。ふむ…
ゴイスー @goisup 2013年9月1日
どんな法でも法の支配があればとりあえずは良いのか・・・。「デモ」の味を占めてしまった民衆と、それを利用しようとする各種勢力は治まらないと思うのだがなぁ・・・。
ひろ@不謹慎 @hiro_h 2015年11月26日
ロシア軍機撃墜後の読み返し。…相当混迷した状況で、正直訳がわからない。
だ・ぱんだP /서 부애 @kumanekodon 2017年4月8日
ネオコンの内政干渉でリビア・イラク・シリア等の政権転覆を図って残虐なイスラム主義者の跳梁を招いたのは欧米の罪だろうに 漸進的な改革を拒否してあくまで政権打倒に拘って悲劇を招いてるとしか思えんのだかな…
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