同志社大大学院・内藤正典教授が語るシリア情勢~氏が武力行使を支持する理由
- gryphonjapan
- 12520
- 1
- 7
- 3
エルドアン、トルコ首相は内政での批判を、シリア問題やエジプト問題への厳しい対応でかわそうとしている。今のところ、うまくいっているが、シリアへの軍事介入ということになると、軍に何をさせるのかが、まだ聞こえてこない
2013-08-28 23:01:29今回、トルコ政府首脳がシリア攻撃の可能性や、それに関する問題や出口について、しゃべりすぎているのが気がかり。合意形成のためとも取れるが、限定的な攻撃にとどめるための口実とも取れる。
2013-08-29 04:19:19トルコ政府は、シリアへの越境攻撃については国境地域でのシリア側からの砲撃に対する反撃についてのtezekre(許可)を議会が承認しており、この許可の期限が10月4日であるところから、新たな許可を議会が承認する必要はないとの見解。野党はすべてこれに反対。
2013-08-29 05:53:43野党の反対のなかで、微妙な立場にあるクルド政党のBDP(平和・民主党)は、一切の戦争に反対の立場。これはシリア領内のクルド勢力PYDとの関係もある。
2013-08-29 05:54:43すでにこれまでも、アンカラのエセンボア空港を介して、サウジやカタルなどの湾岸諸国からの支援物資・武器などがシリアに渡っていることはよく知られている。しかし、トルコ国軍を表だって出撃させるとなると、トルコ国内からの批判にも慎重な対処が必要。特に、クルド勢力PKKとの和解交渉への影響
2013-08-29 05:56:37トルコ国民のあいだにも厭戦気分は濃厚。東南部で衝突を繰り返したクルド武装勢力PKKとの和平交渉が始まり、90年代に村を追われた人々の帰還も始まっている。経済も上昇し、人びとは消費熱に浮かされている。過去のトルコにはなかったことが起きている今、軍や戦争から離れたい人は多い
2013-08-29 05:59:48◆ ◆ ◆
英国が国連安保理に出しているシリア制裁案はロシア、中国の拒否権行使で通らない見通し。すでに、英、仏、米は別の方法を検討している。しかし、アメリカは明らかに躊躇している。英仏主導で、トルコがこれに参加するNATO軍主導で分業しつつ攻撃する可能性が高い。
2013-08-29 06:01:39エルバラダイ、エジプト軍事政権元副大統領、軍政を批判。いまさら何を言ってるんだ、というところもあるが、これは軍政にとってダメージ。
2013-08-29 06:04:37トルコにとって、今回、シリア攻撃に参加するかどうかは、ある意味で初めての経験になる。2008年にPKKのテロが活発化し、トルコ軍がイラクへの越境攻撃に踏み切ったときは、まだトルコ国軍のイニシアティブが強く発揮されていた。当時のブユクアヌト参謀総長は、PKKの背後には同盟国がいる
2013-08-29 06:12:28と発言して、アメリカが北イラクのクルド自治政府に供与した武器がPKKに横流しされていることを非難した。現在、トルコ軍は完全に沈黙しており、一切、政治的発言をしない。こういう状況で軍を動かすということに与党、公正・発展党は経験がないので、初めての事態なのである。
2013-08-29 06:13:48安倍総理も、このタイミングで中東を歴訪して、商売の話ばかりか?安全保障といっても、日本のタンカーの安全航行ぐらいしか頭にないのではないか。シリア問題のように高度に複雑な問題直面している中東に行って、意味のある発言ができるとは思えない。
2013-08-29 06:17:33◆ ◆ ◆
シリア問題の果てしない困難。人間、そこまで残虐になれるのか、ということを平然とやってのける軍・情報機関の暴力性が、他に類例をみないほど酷い点。私は、戦争によって紛争を解決することに反対の立場である。しかし、己の立場に忠実であろうとすればするほど、この残忍な政権は殺戮を続ける
2013-08-29 06:22:07こういう政権が一方の当事者にいて、他方、反政府側にも、アサド政権側と同じくらい残忍で、かつ、倫理のかけらもないのがバラバラに戦っている。間違えてはいけない。ヌスラ戦線がアル・カイダの徒であっても、彼らにはイスラーム法による秩序だけは残っている。それを認めるかどうかは分かれるが、
2013-08-29 06:24:07信仰に基づく道徳というものと無縁のアサド政権軍と自由シリア軍の一部よりは、ヌスラの方が、やっていいことといけないことの区別はする。イスラーム過激派支持するのではない。今のシリアの状況は、何をしていいか、いけないかを識別できる集団が主導権を持っていない。これが人道への罪を生む
2013-08-29 06:26:26アメリカ政府はシリア攻撃を躊躇している。国内世論に厭戦気分が強いことと、イスラエルとの水面下でのやり取りで、攻撃の結果をアメリカとイスラエルにとって都合のよい方向に導くことが困難と考えられているのだろう。
2013-08-29 16:29:27イスラエルは、脅威を感じているが、前に書いた通り、アサド政権とヒズブッラー、ヌスラ戦線のすべてを叩かないとイスラエルにとってのプラスにはならない。自国に化学兵器が飛んでこない限り、イスラエルにとっては、シリア国内で殺し合いが続く方がベター。これもシリア市民にとっては地獄のシナリオ
2013-08-29 16:30:40トルコは攻撃が国際協調で行われるなら参加する意向だが、トルコ航空のパイロット二人がレバノンのシーア派に拘束されているので、下手に動いて彼らが殺害されると、国内で非難が殺到する。
2013-08-29 16:32:08cumhuriyet - Dolar meydan okuyor http://t.co/QWVc9eqGJKトルコリラに対してドルが上昇していることも、トルコ市民のシリア介入反対論を後押し。政府は経済に影響なしと火消しに必死
2013-08-29 16:38:30◆ ◆ ◆
トルコ政府。シリア攻撃へ向け最後の会合。エルドアン首相はギュル大統領との最高首脳会談を経て、総理府に、副首相、外相、国防相、内務相、参謀総長を招集
2013-08-30 00:10:55Esad PYD ile anlaştı! | GAZETE VATAN: http://t.co/6D0Ca5EXF8アサド政権は北シリアのクルド勢力と油井をクルド人に渡すことで合意したとトルコ紙報道。反トルコ側に誘導している。
2013-08-30 00:16:58アメリカより、イギリス政府の方が強い姿勢で攻撃を示唆している。さきほど終了の英国下院でのキャメロン首相演説。
2013-08-30 00:22:12