講義:ツンデレ

2013/07/17 ツンデレについての講義。
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伊月遊 @ituki_yu

ではツンデレについての講義を始める。 ツンデレとは萌え属性の一つで、昨今急激にシェアを伸ばした○デレの祖ともいえる属性である。

2013-07-17 23:23:52
伊月遊 @ituki_yu

ツンデレという言葉には二つの意味が存在する。 1つは「本当は好きなのについつっけんどんな態度を取ってしまう属性」。 もう1つは「普段は対面を気にしたり照れ隠しでつい厳しい態度をしてしまうが、2人っきりになったらデレデレ甘えてしまう属性」という二つである。

2013-07-17 23:30:03
伊月遊 @ituki_yu

前者の方が諸兄ら紳士たちには馴染みの深い意味であるが、実は始めこの言葉は後者が元々の意味であった。 これは新谷壁ドン現象(詳細は壁ドンの項を参照)とは異なり、様々なメディアに触れることにより、より使い易く、より脱ニッチ化の進んだ事により分裂したと思われる。

2013-07-17 23:31:03
伊月遊 @ituki_yu

近年では余りにこの言葉が有名になった事で、テレビ、スポーツ、女性向けファッション誌等々、様々なメディアにて活躍する珍しい萌え属性でもある。 しかしあまりにも有名になりすぎた弊害で、壁ドンなどと同じ様に陳腐化、形骸化が進行。昨今の萌え産業においては最不安視される事案の一つである。

2013-07-17 23:32:52
伊月遊 @ituki_yu

その由来は諸説あるが、2002年頃のあやしいわ~るどにて「君が望む永遠」という作品のキャラクターに対する考察で既にこの単語が使用されているという資料が存在しており、その歴史は古い。

2013-07-17 23:33:59
伊月遊 @ituki_yu

さて、このように長い間愛されてきたこのツンデレという語だが、なぜ現代までこの属性は紳士達の寵愛を受け続けて来たのであろうか。次はその考察を行う。 ツンデレの魅力とはなんであろうか?結論から述べてしまうと、それは以下の四点に集約されると筆者は考えている。

2013-07-17 23:35:21
伊月遊 @ituki_yu

・数々の属性を内包する事による、様々なニーズをカバーするシェアパワー ・既に複数の属性と組み合わさっていてもまだ理解しやすく結果として生まれた他属性との競合のしにくさ ・多くの単純属性が奇跡的なパズルのように組み合わさり、見事に調和する事で生まれる純粋な破壊力 ・エロさ

2013-07-17 23:38:04
伊月遊 @ituki_yu

ツンデレという語を分解すると、「ツン」と「デレ」という二つの単語になる。それぞれを見てみよう。 まず「ツン」であるが、ツンというのはツンツンしているの略であり、相手を嫌うことで、または照れ隠しによって、相手に冷たい態度を取ってしまうことである。

2013-07-17 23:39:15
伊月遊 @ituki_yu

一例を述べよう。 「先輩って、フケツです・・・」 「こ、こ、こ、この、バカアニキーーーーーーー!!」 「あのー、半径200m以内に近寄らないで下さい。同じ空気を吸いたくないので(ニッコリ)」

2013-07-17 23:41:06
伊月遊 @ituki_yu

如何だろうか? ムッとした諸兄も居れば、これがご褒美の業界に属する紳士達も居るであろう。これがツンである。

2013-07-17 23:41:29
伊月遊 @ituki_yu

では次にデレを見てみよう。 「もう、先輩ってば、ホント、バカ・・・」 「も・・・もう、そんななっちゃってこのバカアニキは・・・。ね、ねえ。私、でさ・・・そんな風に、なっちゃったんだよね・・・?」

2013-07-17 23:42:16
伊月遊 @ituki_yu

「ちょっと近付かないでください!近付かないで!近付かないでーーー!・・・ほんともう、近付かないでって言ったのに・・・我慢できなくなっちゃいますよ・・・」 如何であろうか。 分かりやすいように前述のツンとデレを時系列的に記述した。これがデレである。

2013-07-17 23:42:56
伊月遊 @ituki_yu

デレは広義的には「好意を隠さず(または隠しきれず)、相手に求愛する行為」である。だがことツンデレにおいては少々複雑で、これに四次元的に時間の概念が含まれてくるのだ。

2013-07-17 23:43:50
伊月遊 @ituki_yu

ツンデレにおいてはツンがあってこそのデレであり、デレがあってこそのツンであるといえよう。 ツンで対象者の今後の展開への期待とマゾヒズムを刺激し、デレで落とす。この一連の流れがあって初めてツンデレという属性は完結する。

2013-07-17 23:44:36
伊月遊 @ituki_yu

筆者は属性のことをよく原子と分子に例えている。属性は個体では完結しない原子的なものと、複数の属性が集まり構成される分子的なものが存在する。そしてそれら分子の集まりによってキャラクターという一つの物質が生まれるのである。 これを筆者は単純属性と複合属性という呼び方をしている。

2013-07-17 23:45:15
伊月遊 @ituki_yu

ツンデレを例に取るとツン、デレがそれぞれ単純属性であり、ツンデレが複合属性ということになる。

2013-07-17 23:45:51
伊月遊 @ituki_yu

ツンやデレは単純属性なので一般的に単独で使われることが無い。 今回の例では「後輩」「潔癖症」「ウブ」「妹」「気弱」「活発」「処女」「毒舌」「腹黒」「淫乱」「エッチに興味津々」などの単純属性と組み合わせて使ってみた。

2013-07-17 23:47:01
伊月遊 @ituki_yu

単純属性は単独ではあまり使えないが、組み合わせにより大きな破壊力が得られることがお分かりであろう。 というより単純属性のみではそもそも人語で表現することができない

2013-07-17 23:48:40
伊月遊 @ituki_yu

一例を提示しよう。 例えばデレであるが、これのみを純粋に表現しようとしたらどのようなセリフが相応しいであろうか。 「好きです」 これは敬語を使っていることで年下、または目下、または謙虚な属性というものが混じってしまう。

2013-07-17 23:50:10
伊月遊 @ituki_yu

ならば更に短縮して、 「好き」 これはぶっきらぼう属性、または無口系、無感情系属性が付与される。ひいてはアンドロイド属性まで付きかねない。

2013-07-17 23:50:45
伊月遊 @ituki_yu

ではこれはどうであろうか。 「love」 これではブロンズ属性や病弱属性はおろか、下手をすれば家庭教師属性などなど非常にお得なバリューセットになってしまうであろう。 お分かり頂けただろうか。たった一語であろうと、言語化すると複数の属性がもれなくセットになってしまうのである。

2013-07-17 23:56:12
伊月遊 @ituki_yu

おっと、話が脱線してしまった。 つまり言いたいことは、ツンデレという属性はどの単純属性とも相性が良いので使い勝手が非常によく、また、元々のツン→デレというコンボの破壊力がとても高いのである。

2013-07-17 23:57:08
伊月遊 @ituki_yu

以上の理由を持ってツンデレという属性は長らく諸兄ら紳士達に愛される事となった訳であり、詰まるところツンデレはエロいという事である。 以上。

2013-07-17 23:58:29