けいおん!(!)の身体/精神性

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もりやん/豆苗わかば @catfist

女子コミュニケーションワールドを基盤にした物語というものが、女子読者の願望充足需要に対応して制作される場合と、男根主義へのアンチテーゼとして制作される場合があって。

2010-10-02 13:35:28
もりやん/豆苗わかば @catfist

"『けいおん!!』は男性が対象のアニメにあたるのでしょう。でもお客さんは限定せず、敷居は低くしているつもり。" 超記憶術ブログ@K-ON!! 「anan」1716号に「けいおん!!」紹介記事・山田監督インタビュー! http://bit.ly/aIidbR

2010-10-02 13:39:00
もりやん/豆苗わかば @catfist

"シナリオは脳天気でも作画演出が心理主義的な重苦しい緊張感に満たされていることが『けいおん!』評論上の最大の焦点であることはすでに常識ですが、そ" もりやん(@catfist)/2010年06月26日 - Twilog http://bit.ly/cVpwK9

2010-10-02 13:42:42
もりやん/豆苗わかば @catfist

Togetter - 「アニオタ保守本流「けいおん!全員女子大進学問題をdisってみた」」 http://togetter.com/li/51774

2010-10-02 13:49:45
もりやん/豆苗わかば @catfist

別離云々については話の枕にする以上の意図はない。

2010-10-02 13:50:23
もりやん/豆苗わかば @catfist

ある種の(主に男性の)視聴者が、『けいおん!(!)』に「重さ」を求めている、あるいはその欠落を感じている、というのはとりあえず事実である。しかしその「重さ」の内実とはなんなのか。 @akita_kia さんは「少女マンガ的な心理的重い展開」と表現したけど……

2010-10-02 13:54:35
もりやん/豆苗わかば @catfist

なかなか結論に到達しなそうなので直行すると、『けいおん!(!)』に「欠落」しているのは、女子フィクション的な「重さ」ではなく、男子フィクション的な「重さ」だと思うのだ。

2010-10-02 13:57:07
KASUKA @KA3UKA

@catfist 「切実さ」ではないかと思います。

2010-10-02 13:57:32
もりやん/豆苗わかば @catfist

@KA3UKA ぼくは、「切実さ」は(それなりに)あると思う。例えば、同じ女子大に進学して引き続き近しい友達でありたいという気持ちは、"中心は学校にあり""世界が狭い"女子高生にとっては切実な問題だと思います。 http://bit.ly/dzozB4

2010-10-02 14:00:53
もりやん/豆苗わかば @catfist

スゲー大雑把に言うと、男子フィクション≒少年漫画的なドラマは自―他関係、女子フィクション≒少女漫画的なドラマは自―自関係において描かれる。

2010-10-02 14:04:01
KASUKA @KA3UKA

@catfist なるほど。それとはまた別の問題と考えられていらっしゃるわけですね。

2010-10-02 14:04:23
もりやん/豆苗わかば @catfist

男性の欲望は世界/社会に対して自らを問う、ヒビキ・トカイ風に言えば「証を立てる」ことに向かってきた。対して、女性の欲望は抑圧されたイノセントな自己自身の回復、「〈私〉が〈私〉でいていい世界」を求めてきたと。 http://bit.ly/c3lvS7

2010-10-02 14:08:41
もりやん/豆苗わかば @catfist

@catfist この観点で『Yes!プリキュア5』を観ると、両者がうまくミックスされているのがよくわかる。

2010-10-02 14:09:50
もりやん/豆苗わかば @catfist

ゆえに男子フィクションにおいては「私と違う他者」=社会の存在が常に要請される。"私は 私だ""「こっち(わたし)は あっち(あなた)と違う」""この世の闘争(せんそう)の全てはそれが全てだ"(『ヘルシング』10巻) 自―他関係とはすなわち闘争だ。

2010-10-02 14:15:51
もりやん/豆苗わかば @catfist

逆に女子フィクションにおいては、他者とは自己心理の反映であり、自己自身(の一部)と「同じ」存在だ、と。それは友好的局面では自己肯定、敵対的局面では自己への問いかけとして機能する。

2010-10-02 14:19:10
もりやん/豆苗わかば @catfist

他者/社会とイノセントな自己自身との葛藤を描いた女子フィクションの例はたぶん『NANA』とか『働きマン』とかが良いような気がする。

2010-10-02 14:23:04
もりやん/豆苗わかば @catfist

で、ズルをして感覚に語りかけると、アニメ『けいおん!(!)』において自―自関係のドラマ、例えば「同じ」音楽への情熱を持った他者=軽音部員の行動によって、唯が「自らを問い直す」といった展開は欲求されていないハズだ。

2010-10-02 14:26:57
たつざわ さとし @tatsuzawa

@catfist 「私たちの方がすごいよ」のあたりのやりとりは簡単ではありますが自らを問い直していませんか。

2010-10-02 14:30:01
もりやん/豆苗わかば @catfist

『けいおん!(!)』二期を通じて最大のドラマであったあずにゃん騒動がどういう話かというと、梓が「私と違う他者」=初期メンバーとの出会いによって影響を受けるものだった。少なくともそう受け取られている。これは男子フィクション的自―他関係におけるドラマだ。

2010-10-02 14:31:40
もりやん/豆苗わかば @catfist

初期メンバーの精神性を象徴する唯の「音楽への情熱」と、かつての(物語のテーマからすると誤っていた)梓の「音楽への情熱」は、全く異なる。

2010-10-02 14:33:37
もりやん/豆苗わかば @catfist

ところが、梓はけいおん部に取り込まれる形で同質化してしまい、けいおん部に逆影響を与えることはできず、唯という光、音楽という世界に対して「自らを問う」、「証を立てる」こともない。これは、自―他関係のドラマとしては明白な「欠落」だ。

2010-10-02 14:35:54
もりやん/豆苗わかば @catfist

"その空隙を突いて話題を読んだのが、蛸壺屋の『けいおん!』二次創作同人誌『万引きJK生 けいおん部』であります。" もりやん(@catfist)/2010年06月26日 - Twilog http://twilog.org/catfist/date-100626

2010-10-02 14:36:30
もりやん/豆苗わかば @catfist

@tatsuzawa まあ簡単すぎるというのと、tatsuzawaさんも仰っている通り、このときの唯は他バンドとHTTを同じ地平では見ていないでしょう。「同じミュージシャンとして自らを問う」のではなく、「音楽に女子高生バンドの証を立てている」と解釈すべきです。自―他関係ドラマ。

2010-10-02 14:42:20
もりやん/豆苗わかば @catfist

『万引きJK生 けいおん部』において、梓は唯を「私と違う他者」としてとらえ、音楽に対して自らの才能を問い、「闘争」に身を置いている。これはアニメ『けいおん!』を自―他関係ドラマととらえる態度であり、さらに原作の「欠落」を埋めようとしている。

2010-10-02 14:45:29
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