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2013年9月3日

律令たんが選ぶ法史学の""基本書""リスト

嘗て投稿したものを纏めました。法制史クラスタ諸兄に於かれましては、不平不満が大量にあるでしょうから、是非教えて下さい。なお、西洋法制史は纏めから除かれています。
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律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

皆さん、お晩です。律令たんです。金曜日の晩、いかがお過ごしでしょうか。 扨、法学部生の大好き(?)な言葉に「基本書」が有る事を、法学たんさんや憲法学たんさんをフォローされてる方はよくご存じかと思います。 法制史家でも何か、という事で、取り敢えず私が口火を切りたいと思います。

2013-05-10 23:47:28
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

法制史の基本書紹介は次から始めます。(・西洋法制史たん(@pandectae0tan)さん ・日本法制史たん(仮)(@leghisjptan)さん には是非補って頂きたいものです。)

2013-05-10 23:50:22
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①総説編(1) 碧海・伊藤・村上編『法学史』(1976)東大出の講義を基にした、国の法制史の外観を得るための最適の教科書。西洋法制史を語る上で欠かせない一冊です。但し出版年が稍古いので、それは適宜補う必要が有りますが。

2013-05-10 23:55:42
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①総説編(2) ◯H.J.S.メーン(安西訳)『古代法』(1995年復刻、原著1861)<身分から契約へ>という有名なテーゼを打ち出した本。ドイツ流の歴史法学を基礎として、各国の古代法制を概観し基礎理論を抽出します。穂積陳重先生が愛した一冊でも有ります。

2013-05-11 00:04:34
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①総説編(3) ◯穂積陳重『法律進化論』(未完)穂積先生畢生の大著。三冊まで刊行されましたが、その壮大な構想の僅かな部分しか完成しませんでした。未完成原稿の一部は息子の重遠の手に依り単行本化されています。(私のイチオシです。)

2013-05-11 00:09:53
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①総説編(4) ◯木庭顕『政治の成立』(1997年)「え、政治?」と思われるかもしれませんが、法と政治は一体。法の成る基盤としての「政治」について語られた本です。難易度は高め。なお、筆者によるより噛み砕いた解説が『法学教室』2013年4・5月号に在ります。

2013-05-11 00:20:51
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

※補足です 【法制史学の「基本書」】①総説編(4)でご紹介した木庭先生の『政治の成立』ですが、どうも言葉が足りなかったような気がします。…でもあの内容を数十字で纏めるのは不可能ですから、読まれるのが一番です。 『法学教室』390・391号は「占有」に関する論旨をより明快にした物。

2013-05-12 01:58:25
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(0) ◯我妻編『旧法令集』(1968年)、江頭ほか編『旧法令集-平成改正版』(2012)旧民法など、近代日本法史を学ぶ上で不可欠な諸法令の条文を容易に手に入れるならこれが定番。軽犯罪法の前身、警察犯処罰令との異同を見ていると時代を感じます。

2013-05-11 00:29:59
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(1) ◯石井良助『日本法制史概要』(1952)半世紀以上前の本ですが、決して落としてはいけない本です。非常に薄く、また記述も読みやすいのも特色と言えるでしょうか。この内容を補ったものに『日本法制史概説』があります。

2013-05-11 00:25:52
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(2) ◯牧・藤原編『日本法制史』(1993)ハンディな概説書です。律令以前の古代法から現代に至るまでの法制史を通観する上では非常によいですが、矢張りやや薄いな、という気はします。なお新版(浅古など編『日本法制史』(2010))が有ります。

2013-05-11 00:34:02
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(3) ◯川口由彦『日本近代法制史』(1998)日本の近代法の歴史(但し戦前まで)を3期に分けて、各々の期における法の状態を略述しています。教科書として書かれた本ですので標準的な内容です。法と法学のダイナミックな動きはワクワクしますよね!

2013-05-11 00:41:18
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(4) ◯『法学教室』連載「日本刑法(公法・民法)学者のプロフィール」(151号~183号)見開きで一人の法学者を紹介しようという連載。時に師弟愛に溢れた饒舌な名文、時に冷静な学説解説と内容は様々ですが、気楽に読める名連載だと思います。

2013-05-11 00:46:37
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(5) ◯『法学セミナー』連載、七戸克彦「日本民法典を創った人びと」(653号~682号)今の民法を創った『法典調査会』に参加していた全員を1頁で紹介しています。主にエピソード集で、読めば彼らの造った民法典が身近に思えてくる、かもしれません。

2013-05-11 00:49:58
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(6) ◯川井健『民法判例と時代思潮』(1981)「基本書」紹介からズレますが…。時代毎の民法の代表判例を選びその背景を解説します。「判例が語り掛ける」を体感できます。この趣旨は大村敦志『不法行為判例に学ぶ』(2011)に引き継がれています。

2013-05-11 00:56:46
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(7-1) ◯林屋ほか編『図説判決原本の遺産』(1998)民事判決原本は明治以来永久保存とされてきましたが、最高裁は1990年に保存期間を50年とし昭和18年までの分を廃棄する決定をしました。それに立ち向かった法学者の「プロパガンダ本」です。

2013-05-11 01:07:13
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①日本法制史編(7-2) ◯本書では明治3年からの判決原本の幾つかに解説を付けています。法実務史の概観をつかむにはベストな一冊かと思います。因みに、現在これらの判決原本は国立公文書館に収められ、2年前の秋の特別展『公文書の世界』で一部が展示されました。

2013-05-11 01:11:27
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(8) ◯潮見・利谷編『日本の法学者』(法学セミナー増刊・1974)戦前から選抜し、彼らの生涯と学説を解説しています。一人ひとりに咲かれている頁は昨日紹介したものより圧倒的に大部です。マルクス主義法学者の紹介が有るのも当時らしいですね。

2013-05-12 01:10:44
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(9) ◯パシュカーニス(稲子訳)『法の一般理論とマルクス主義』(第二版・1967)マルクス主義法学自体が既に法学史の世界に入って仕舞いましたが、嘗ては一定の勢力を誇ったものでした。彼らの『マルクス主義法学講座』-特に1巻1章の纏め-は必読。

2013-05-12 01:20:54
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(10) ◯鵜飼ほか責任編集『講座日本近代法発達史』わが国の法の発展を法領域ごとに纏めた叢書です。但し入稿順なのか、並びはランダムで、通読は鳥渡面倒です。事典として用いる物でしょう。名前が戦前のアレに似ているのはリスペクトなんでしょう、多分。

2013-05-12 01:25:44
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(11) ◯来栖三郎『日本の手附法』(法学協会雑誌80-2,719頁以下)法社会学的民法学の泰斗による論文。唯一の手附に関する条文を如何に解釈するかを巡り、わが国の現状ー非常に冷徹な観察です!ーから規範を導こうとしています。同『契約法』も。

2013-05-12 01:37:46
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(12) ◯高柳真三『日本法制史(上・下)』(1949・65)江戸期迄と明治期以降の上下巻ですが、書かれた時期が随分違うのが一つの特色です。有斐閣全書として出版されたもので、教科書向きの内容となってます。筆者の専門に従い江戸期が分厚いです。

2013-05-12 21:46:43
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(13) ◯瀧川政次郎『日本法制史』(1959)律令学の泰斗による日本法制史。ひと時代前の法史学の雰囲気を感じます。第一編に『総論』を配するのは他に例を見ない独特のスタイルで、所謂historiographyとなっています。

2013-05-12 21:50:42
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(14-1) ◯小野清一郎『日本法學の樹立』(1942)哲学史上の「西洋の超克」は有名ですが、法学界でそれに類する動きが有ったのは余り知られていないかもしれません。検察のドン塩野季彦を中心とする日本法理研究会が出した日本法理叢書の一冊です。

2013-05-12 21:57:42
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】②日本法制史編(14-2) 勿論この内容をそのまま信ぜよ、というのではありません。が、日本の法律学の伝統の中にはこのような時代が有った、という事を知るのも必要ではないのか、という事です。なお、紹介として白羽祐三『「日本法理研究会」の分析』があります。

2013-05-12 22:00:13
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

【法制史学の「基本書」】①律令編(1) ◯律令研究会『訳註日本律令』養老律令の内、令が『令義解』に引用されるなどして現在まで略すべて残っているのに対し、律は散佚してしまいました。そこで、唐律等を参考に、律を再構成した本です。現在では律の条文はこれに依るのが基本です。

2013-05-11 02:02:19
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