パブコメを書くために基本方針を読んでいたら、内容があまりにヒドすぎて吠えた。
- TheFoolWanderer
- 3691
- 0
- 1
- 5
被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針(案)をじっくりと読んでいるんだが、やっぱり、子ども被災者支援法の法の趣旨を無視しているように観える。ついでに、色々と思惑が透けて見える文言がいくつもちりばめられているんだが・・・。
2013-09-03 22:56:23例えば、基本方針の医療に関する部分のこの文言「3 被災者への支援 (1)医療の確保 被災地における医師・看護師等の確保や、医療施設の整備に対する支援を進 める。また、生活習慣病対策等を推進する。」何故、生活習慣病対策を、この基本方針で謳うのだろうか?
2013-09-03 22:58:37生活習慣病対策を謳う尤もらしい文言は次の通りだ。「避難や屋外での運動の自粛など生活習慣の変化に伴う健康影響が指摘されていることから、被災地を含め、全国において健康診査や健康相談の機会を 通じた生活習慣病対策を推進。」これは、僕としてはひっかかる部分。
2013-09-03 23:00:40法の13条2項では「国は、被災者の定期的な健康診断の実施その他東京電力原子力事故に係る放射線による健康への影響に関する調査について、必要な施策を講ずるものとする。」という部分に関わる事柄であろうがその上で何故か「生活習慣病」という「自己責任」感の強い言葉を使う意図が理解出来ない。
2013-09-03 23:04:56法では、こう続く「この場合において、少なくとも、子どもである間に一定の基準以上の放射線量が計測される地域に居住したことがある者(中略)、及びこれに準ずる者に係る健康診断については、それらの者の生涯にわたって実施されることとなるよう必要な措置が講ぜられるものとする。」
2013-09-03 23:06:22法の趣旨からして「健康診断」に関しては、支援対象地域に居住もしくは居住していた被災者は生涯にわたってこれを受けられるよう、基本方針で定めなければならないはず。わざわざ「生活習慣病対策」を謳って行う必要は無い。堂々と、やればいい。
2013-09-03 23:09:1513条3「国は、被災者たる子ども及び妊婦が医療(東京電力原子力事故に係る放射線による被ばくに起因しない負傷又は疾病に係る医療を除いたものをいう。)を受けたときに負担すべき費用についてその負担を減免するために必要な施策その他被災者への医療の提供に係る必要な施策を講ずるものとする。」
2013-09-03 23:10:5213条3項は、つまるところ、『ありとあらゆる負傷と疾病に対して「東電原発事故由来の被曝を原因としない」という事を国が証明しない限り、その治療費用を減免する。』という法律の条文を実行するために必要な施策を講じなければならない。としている。これは、国に対してだ。
2013-09-03 23:17:39僕の邪推はここから始まる。13条3項を無効化する方法は簡単だ。これから、日本には「生活習慣病が増える」それだけだ。いわば、癌だって生活習慣病である。体の臓器に起こる多くの疾病の問題は「生活習慣」が原因である。したがって、生活習慣を改め、予防に徹しなさい。そういう事だ。
2013-09-03 23:21:03被災者生活支援等施策の推進に関する基本方針における「支援対象地域」と「準支援対象地域」についても、言いたい事は沢山ある。まずは、支援対象地域について。
2013-09-03 23:33:00法をみれば、支援対象地域というのは「その地域における放射線量が政府による避難に係る指示が行われるべき基準を下回っているが一定の基準以上である地域をいう」とある、一定の基準とは「放射線量」の値を示している。しかしながら、今回の基本方針ではこの値が示されずに居る。
2013-09-03 23:35:58さて、基本方針ではどうだろうか「原発事故発生後、年間積算線量が 20 ミリシーベルトに達するおそれのある地域と連続しながら、20ミリシーベルトを下回るが相当な線量が広がっていた地域」として福島県中通り及び浜通りの33市町村を定めている。
2013-09-03 23:40:36先ほど、今回の基本方針では値が示されていないと書いた。何故なら書かれているのは「年間20msvに達する(おそれのある)地域とその地域と連続しながら相当な線量が広がっていた地域」というのは「値を示しているとは言えない」と判断出来るからだ。
2013-09-03 23:44:08値を示しているとするならば「20msv」だが、この値がトンデモナイのは説明の必要性すら無いだろう。 対象地域の線量分布を考えると、例えばいわき市の今のデータを見ると0.08μsv/h~0.12μsv/hなので、埼玉でも場所によっては出る値なのではないだろうか?
2013-09-03 23:51:26データ自体は、文科省から引っ張ってきている。ちなみに、埼玉の三郷高校は、いわき市よりも高い値で0.13μsv程度ある。 まあ、ここから読み取れるのは「現在の線量」を問題としているのではなく、事故後の一定期間の時期に、相当な線量(明記はしないね)が広がっていただろう地域を指定した
2013-09-03 23:54:46つまり、基本方針によって支援対象地域として指定する上で「今の汚染状況」は基準とせず「実態が分からない(データが不正確)けれども、汚染状況がヒドかったはず」という当て推量を基に、今も線量が高い地域と連続している地域は支援対象地域にしよう。としたように思えるのだ。
2013-09-03 23:59:16一定の基準が聞いて呆れる。と言うのは言い過ぎだろうか?基本方針は、年1回は見直されなければならない。即ち、支援対象地域も見直しの対象になるため、これは本来「今の汚染状況」を鑑みて対象地域を確定するべき部分のはず。そして、放射性物質の性質を鑑みれば、地続きである事は十分条件ではない
2013-09-04 00:02:15準支援対象地域についてばっさりと言うなら「まやかしはやめろ」だ。要するに、法で求められている事をするには金がかかる。金をかけないために支援対象地域を出来るだけ狭くしたい。でも、狭くしすぎると不満が噴出するから不満が噴出しないための施策を行うために適当な言葉が欲しい。
2013-09-04 00:08:12「準」をつける事で法律の拘束力から逃れられる。法律の拘束力が無い中で、最低限不満が噴出しないレベルでの支援を行えば良い。そういう意図が透けて見える。そういう考えが必要な場合が有る事も理解はする。しかしながら、最初に打ち出した地域があまりに狭すぎる。発想が姑息に過ぎないか?
2013-09-04 00:10:06