お玉さんの「ミステリ戦士育成プログラム」

中二〜中三くらいのミステリ入門者を対象に、エアミス研のお玉さんが選んだミステリ入門セットです。「テレビでコナンくんくらいは見ており、ラノベを少しは読んでいて活字自体には抵抗が少ない」ことが前提になっているそうです。
20
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、ミステリ入門セットをちょっとずつ投下していくことにします。 というか、入門といいつつ、ミステリ戦士育成プログラムになってしまった(>人<;)

2013-09-05 00:00:17
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

大体、中二くらいから高三くらいを想定してセレクトしました( ´ ▽ ` )ノ テレビでコナンくんくらいは見ており、ラノベを少しは読んでいて活字自体には抵抗が少ない、という条件を前提としてセレクトしました( ´ ▽ ` )ノ さあ、レッツ&ゴー

2013-09-05 00:02:20
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

先に(>人<;) ツイートの中で、ミステリ中級者とかミステリ廃人とか使いますが、他に適当な言葉が思いつかなかっただけなのです。本来はこういう語句は、あまり使いたくないのですね(>人<;)

2013-09-05 00:03:46
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ミステリ戦士育成プログラムその1 東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』 #オススメミステリー入門セット

2013-09-05 00:04:04
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ミステリといえばやはり名探偵。そして、名探偵をしゃぶり尽くすのは長編よりも短編! というわけで、謎ディナです。 この作品集がスゴイのは、掛け合いの中に事件の総点が明確化されていることです。「事件の何が不思議なのか?」をきっちりとセリフで簡潔に説明しているところにあります。

2013-09-05 00:05:18
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

何が不思議なのか? これ、意外と難しいんですよね。 楽しい掛け合いのセリフの中でそれが明確視されており、さらにナットクのいく解決がキチンと待っている! もうコレだけで、オススメの一冊なのです! あと、探偵ー助手が男女の組み合わせというのも入門にはピッタリと思います

2013-09-05 00:06:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

正直、探偵と助手が男ー男というのは、本当に初心者に対するミステリ入門には、絶対不向きだと思うわけなのですよ。 ちょっとした男女の機微、ほんのちょっぴりの匙程度、数行の表現でも、作品に横幅を与えてくれるんだよね。 ミステリの興味以外でのフックってのは不可欠だと思うのよ

2013-09-05 00:08:57
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『謎ディナ』は、ま、そこらへんがかなり薄いけど……、めちゃくちゃ売れた実績と、テレビドラマ、映画(結局、これの出来はどうだったのだろう?)といろいろあるので、読破ハードルはかなり低いと思うわけですね( ´ ▽ ` )ノ あと、一編一編のクオリティが高いのも魅力です!

2013-09-05 00:12:27
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ミステリ戦士育成プログラムその2 北村薫『覆面作家は二人いる』 #オススメミステリー入門セット

2013-09-05 00:13:09
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

名探偵短編集をもう一冊。女男の探偵助手関係ということで覆面作家です。 これはとにかく女性探偵と助手のキャラクターが『謎ディナ』以上に突き抜けており、恋愛要素、ロマン要素がかなり高くなっているわけで。ミステリ要素も簡潔に纏まっており、ミステリ特有の毒が含まれているのよ。

2013-09-05 00:15:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

キャラ読み……、って僕はアリだと思ってますよ。 本格の謎と謎解きのクオリティがある程度高く、かつ、ロマン要素によりイメージしやすくなっている登場人物のキャラクター像! 想像力の歓喜。 ミステリを楽しむためには読者も頭を使わないとネ。 ミステリ入門にこれらは欠かせないと思います

2013-09-05 00:18:08
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そして、毒。 明確なロジックの楽しみ、というものより、そこから派生する切なさ。それが生み出す物語力。 キャラクターどうしの楽しい掛け合い(事件の考察や解決も含む)だけではなく、心に入り込んでくるミステリのみが書くことができる毒。 それって、ミステリを読む楽しさに繋がらないかしら

2013-09-05 00:21:35
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ご存知のとおり北村薫さんの著作は、ほとんど全てがミステリ廃人向けなので、覆面作家のわかりやすい完成度はもっと評価されてもいいと思った次第です。 (しかし、その覆面作家も入門向け短編集に向いているのは一冊目だけという(>人<;))

2013-09-05 00:22:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ちなみに、この枠で赤川次郎の幽霊シリーズも考慮したのですが、あいつら簡単に寝ちゃうので、探偵ー助手が男女であるメリット、ちょっとしたロマンスの匙で興味をさそうという手法が使えないのです。ということで却下しましたよ( ´ ▽ ` )ノ

2013-09-05 00:22:33
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

次は長編! 東西ミステリーベスト100を持ち出さなくても、この作品のガジェットはとにかくわかりやすくて最高です。 変な島、変な家、変な三人姉妹、変な事件。海賊とか鐘とか俳句とか……。 戦争の影を残した暗さなのに、カラッとした文体。読みやすさと食い付きやすさがバツグンです!

2013-09-05 00:25:56
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

これまで多くの読者が金田一耕助でミステリ入門したはずです。 そして、『獄門島』はその一連の作品の中では「此処ではない何処か」度があまりにも高いので、古典ミステリを読むときのネックである時代性、それをすっ飛ばせる利点もアリ。異世界指数は横溝作品でさ一番だと思ってます!

2013-09-05 00:27:44
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

現実ではない世界、それを頭の中で構築する必要性が『獄門島』にはあります。 この作品のトリックは当然スゴイのですが、それ以上に作品世界に没頭できるのかに重きを置きました。 『獄門島』には作品世界に没頭させるためのポイントやガジェット、フックが数多く配置されているのです。

2013-09-05 00:29:43
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

正直、『獄門島』は考えても絶対犯人がわからない類の作品なので、物語の流れで読まざるを得ない! 流れで読まされても、多くの読者がのめり込め、高評価の実績がある。作品世界へ没入させる手管は日本ミステリ史上でも随一の作品です。

2013-09-05 00:32:40
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

世界観の面白さ、トリックの面白さ、物語進行の面白さ。 金田一耕助という有名人が出演するのもポイントです。この探偵が戦地から帰ってくる導入部だけでも相当ショッキングだよね。もう、これだけで食いつきバッチリ( ´ ▽ ` )ノ

2013-09-05 00:35:46
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

最近の中高生は……、あの意味わかるのかしら? とふと思った。 xxxじゃが仕方ない ……言葉狩りってイヤね

2013-09-05 00:37:23
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ミステリ戦士育成プログラムその4 泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』 #オススメミステリー入門セット

2013-09-05 00:37:42
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ミステリというジャンルはいろんなことが可能。その最もわかりやすいところでコレを選んでみました。(泡坂妻夫は狼狽と悩みましたので、狼狽での役目は謎ディナである程度までカバーできたので、コッチです) 短編の連続が長編の構成要素に帰結していく構成。下手な叙述モノより、これはビビります。

2013-09-05 00:38:18
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ちなみに今回、叙述ものは外しました。 読者を騙すテクニックだからね、アレは? 騙されて「あーっ」と納得する人もいるけど、「あーっ」と怒りだす人もいると思うんだぁ(>人<;) 昔、ミステリを読みたいなぁ、という人に折原一を貸してキれられたことがあるよ

2013-09-05 00:40:54
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『11枚のとらんぷ』は、ミステリ入門者でなくとも必読の一冊です。 ミステリの技巧の局地がこの一冊には込められています。 オレは『しあわせの書』よりこっちを推すよ。これは初心者にもオススメできるのが強味だ。

2013-09-05 00:44:09
1 ・・ 4 次へ