茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第1027回「東京に、オリンピックを」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第１０２７回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、明日の今頃には決まっている、あることについて！

茂木健一郎 @kenichiromogi

とお（１）いよいよ、明日の朝５時には、ブエノスアイレスで開かれているＩＯＣ総会で２０２０年のオリンピック開催地が決定される。マドリッド、イスタンブールとの争いは予断を許さない情勢だが、猪瀬直樹知事、安倍晋三首相、その他関係者のみなさんの働きかけで、東京に決まると信じている。

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とお（２）日本は民主主義の国で、それぞれが自由に意見を表明してよい。オリンピックについてつぶやくと、私のところにも、東京開催に反対する方からのツイートが来る。それぞれ、もっともな側面もあると感じるが、最終的に、オリンピックが東京で開催された方が良いという私の考えは変わらない。

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とお（３）ＩＯＣ委員に向けてアピールすべき東京五輪のポイントは何か。経済的、インフラ的に安定した都市でのコンパクトな開催はもちろんだが、加えて、「スポーツへの情熱」（passion for sport）も挙げられるのではないか。日本人は、スポーツが大好き。情熱的に向き合っている。

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とお（４）サッカー、野球、マラソンを始め、さまざまなスポーツをするのも見るのも日本人は大好きで、しかも細やかな知識と関心を向けている。もし２０２０年のオリンピックが東京に決まったら、公開競技で「駅伝」を実施するというアイデアも、夢ではなくなるだろう。

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とお（５）反対意見の多くは、福島第一原発の事故に言及している。深刻な事態であり、全力での対応が必要である。一方で、私たちはこれからもこの国で生きていかねばならぬ。ビジネスや観光の行き来もある。福島の問題があるから、外国の方を迎えるのは無責任だ、という意見の方が無責任だろう。

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とお（６）オリンピックは政治とは関係ない。しかし、常に政治的文脈が付随することも事実である。オリンピックが東京に決まった場合、２０２０年に向けて、現在が難しくなっている韓国、中国などの近隣諸国との関係も、改善する方向に圧力が働くだろう。これは、良いことだ。

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とお（７）東京駅の改修工事がほぼ完成し、姿を現しつつある丸の内エリアは、国際的に魅力な都市としての風貌を備えている。オリンピックが東京に決まれば、東京は、さらに、世界から訪問者を迎えるためのインフラ、ソフトの整備が進むだろう。それが、日本にとって悪いはずがない。

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とお（８）外国からの訪問者が、東京を移動する時に、掲示板や案内などは十分にわかりやすいか、普及している電子マネーや交通系カードは、使いやすいか。迎え入れる日本人のホスピタリティ、レストラン、ホテルの対応はどうか。さまざまな視点から、オリンピックへの対応が進むだろう。

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とお（９）そして、何よりも、何とはなしに元気がない日本で、特に子どもたちに、世界中からアスリートが集まり、人々が来るという体験を持たせてあげたい。このようなすべての点を考慮して、オリンピックの東京開催は、世界にとってはもちろん、日本にとって意義のあることと確信するものである。

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以上、連続ツイート第１０２７回「東京で、オリンピックを」でした。