池田修氏による「教育実習」についての連続ツイートまとめ。

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池田 修 @ikedaosamu

ということで、教育実習でつれづれなるままに連続ツイート。

2010-10-04 07:22:42
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(1)教育実習は、やる、引き受ける、送り出すの三つの立場で経験している。教師になるとやると引き受けるを経験するが、送り出すまで経験するとあれこれ思うことがある。

2010-10-04 07:24:13
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(2)私は高校での教育実習を経験した。その年の都立高校の採用試験を落ちた9月に行った。母校の高校一年生にである。実習中の目標は、実習中にすべてのクラブに顔を出してやろうというものであった。実際、4時になると同時に実習生の部屋を出てクラブに向かった。ほとんどのクラブに出た。

2010-10-04 07:27:42
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(3)実習生には、実習生の部屋が与えられる。だいたい会議室のような場所だ。複数の実習生がそこで授業の準備をし、愚痴を言い合ったりする。これは実習生同士が支え合うにはいい場所かなと思っていた。

2010-10-04 07:31:51
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(4)しかし、教員になってい実習生を受け入れてみると、違うんじゃないかなと思うようになった。実習生は、特別な部屋を用意するのではなく、職員室にコーナーを設けてそこで実習をさせるのがいいんじゃないかと思うようになった。確かに、職員室は狭くなるし実習生は愚痴も言いにくい。

2010-10-04 07:34:04
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(5)ではあるが、実習生は職員室が良いと思うのであった。教員の仕事は授業以外は主に職員室で行われる。そこで何が行われているのか、その実態を肌で感じることが教育実習生にはとても大事なことなのだ。実習生部屋に籠って現場のリアルな刺激を受けることなくというのは勿体ない。

2010-10-04 07:39:12
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(6)教育実習は、誰が引き受けるかという問題がある。教育実習は、主に教科の指導とクラスの指導の二つからなっている。従来の中高の教育実習では、一人の先生がこの二つの面倒を見ることが多かった。実際には引き受けた先生のクラブに関わることが多いことから、実際は三つだ。

2010-10-04 08:41:27
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(7)三つとなると結構負担である。そして、実習は引き受ける先生と受けない先生が割とに別れる。中には「実習生の面倒を見ると自分の実践を振り返れるからいいもんだ」と前向きに引き受ける先生もいるが、多くの場合は「自分もやってもらったし仕方がないか」「できれば避けたい」である。

2010-10-04 08:44:10
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(8)そこで最近は、教科指導とクラス指導の担当の先生が別と言うやり方が出て来た。教員側の負担を少なくするやりかたである。これは実習生からすると色々な先生に指導を受けることができるというメリットもある。ではあるが、それってどうよ?という例もある。

2010-10-04 08:46:15
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(9)例えば、専任の先生が3年生担当で、実習生が「ご指導をお願いします」と行くと「貴女は一年生担当だから一年生の先生に指導を受けて」と言われ、その先生のところに行ったら「私は一年目の非常勤講師。自分のことで精一杯。自分でやって!』と言われて私に泣きついて来た実習生もいた。

2010-10-04 08:48:49
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(10)多くの先生で実習生を指導しようと言うのではなく、自分の仕事を減らすためだけの目的で、学生をたらい回しにするということもあった。現場の忙しさは分かるが、後輩を育てようと言う部分がほとんどない先生もいるのは、どうやら事実のようにも感じる。中学3週間、高校2週間なのに。

2010-10-04 08:51:12
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(11)学習指導案。これがなかなか曲者である。現場にいた時は、「学習指導案の書き方ぐらいは大学で指導してから送ってほしいよなあ」と思っていた。中には全く指導を受けずに送り込まれてくる学生がいるからだ。びっくりしてしまう。ただ、送る側になると一筋縄ではないのである。

2010-10-04 10:13:44
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(12)学習指導案は、地域性の特徴や癖が反映されやすいものだということがわかったのである。例えば、「導入、展開、まとめ」という授業の構成を「つかむ、ひろげる、ふかめる」のような用語で行われているものもある。さらには、生徒の反応を書かなくても良いとか、縦書きか横書きかなど。

2010-10-04 10:16:47
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(13)そこで、学習指導案の項目を教え、書き方を教えた後で「あとは、指導教官の指示に従うように」という指導をすることになる。そもそも学習指導案は、授業者が授業を行う際、教材研究した内容を目の前の子どもたちを授業で指導するときに、どのように指導するかその計画を示すものだ。

2010-10-04 10:19:08
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(14)授業は、準備しなければ全くダメだが、準備したらうまくいくというものでもない。やりたかったことと出来たことには、差がでる。その差はなぜ出たのか? これを検証して次に活かすための一つの手がかりが学習指導案になる。研究授業ではここを手がかりに指導を受ける。

2010-10-04 10:20:53
池田 修 @ikedaosamu

教育実習(15)実際学校教育現場に立ったら、教育実習の際に書くような学習指導案を書くことは、年に1、2回あるかどうかだろう。略案とポイントを重点的にまとめた教案で向かうことがほとんどになる。だからこそ、時間のある、そう教育実習はそれでも時間があるのだ、このときに書くのが良いのだ。

2010-10-04 10:23:17
池田 修 @ikedaosamu

以上、教育実習についての連続ツイートでした。まだ、書きたいことがありますが、ここで一旦終わります。ありがとうございました。

2010-10-04 10:24:10