福島のバランス

早川由紀夫 @HayakawaYukio

安倍首相のブエノスアイレス発言のうち「健康に影響ない」について福島県民から苦情。放射能の健康影響評価は、いまきわめて複雑な様相を呈している。RT @totolis2940: 福島民友新聞、安倍首相の健康影響ない発言についての記事。 http://t.co/ISmJsYZZT3

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ブエノスアイレスでの安倍首相発言 http://t.co/mhncIrGDe5

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福島民友の見出しは「健康影響ない」だが、安倍首相の発言は「健康問題については、いままでも現在も将来も、まったく問題ない」だった。「影響ない」とは言ってない。言ったのは「問題ない」だ。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

福島県に住んでいる人の多くは放射線が健康に与える影響に敏感になっているようだ。しかし、そのことを表に出さないようにしているようにみえる。そういう会話は避けているようにみえる。健康に悪影響があると断言するのは、たいてい福島県外の人だ。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

いま福島県でみつかっている甲状腺がんはおととしの事故のせいだとしたいひとが、福島県外にたくさんいることは確かだ。首都圏から避難したひとのなかには、事故のせいでなければ困るとまでいうひとがいる。自分が取った避難行動が正当化できなくなるからだ。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

そのような中、ブエノスアイレスで安倍首相がした「問題ない」発言が福島県内でどう評価されるか注目していた。少なくとも福島民友新聞社は、問題ないなんてことはまったくない（問題ありだ）、と思っていることがわかった。福島の人は語らないが、内心ではとても心配してるのだろう。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

福島県はいま、絶妙なバランスで成立している。たとえばコメは全量全袋検査しているから安全だということになっているが、学校給食で福島米が復活したのはごく最近のことだ。生産者とお母さんたちとの間で、見えないが真剣勝負の綱引きがなされている。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

このバランスをこのまま何年も維持していくのだろうか。内なる力によって不満が爆発することはないのだろうか。それとも、なにか新しい外圧が生じてこのバランスが崩れるのだろうか。不満が爆発したりバランスが崩れたとき、何が起こるのだろうか。まったく想像できない。