限定公開でまとめを作れば、相互フォローやフォロワー限定でまとめを共有できます!
35
前半
榊一郎 @ichiro_sakaki
ちいと時間があるので、予め宣言していた「漫画から学ぶ演出情報の出し方」みたいなのをつらつらとツイートする所存。事前の書き溜めが充分ではないので、途中で日をまたくがかもしれんけど。大量ツイートになるので、うざいと思う人は一時的にリムーブするなり何なりお願いします。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
で、参考テキスト(というか漫画)は、ツイッターでも同じくよく創作論の話をしておられる松田未来先生が現在、web連載中の「極光の銀翼」。題名で検索掛ければすぐ見られる筈。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
ちなみに、この漫画を参考に選んだのは、「割と私の創作関連のツイートに賛同してくださっていて、俎上にあげるのを許可してくださりやすいだろうという判断」「web環境があれば誰でも見られる作品」の二点。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
逆に言えば、実は、この作品は参考として使うには適切でない部分も存在します(航空機漫画、歴史的時代背景、という前提知識を要求するやや特殊系な話なので)。ですが、それでも細かく読み解けば、どういう風に作者が情報の出し方に心を砕いているか、プロの技法が見えると判断。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
主に冒頭五頁で、どういう風に情報が提示されているのかを意識的に解析(というとえらそうだが)してきます。これ以降のツイートを見る前に、『極光の銀翼』のとりあえず冒頭五頁をまず読んでみてくださいな。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
さて、解析開始。コマ単位で、提示されている情報(読者が見れば判る情報)を追っていきます。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
1ページ目 1コマ目  1-1-1雲が描かれた青空(昼間)。  1-1-2大型の飛行機(輸送機:台詞で補強/爆撃機ではない)でアメリカ機(名前から)  1-1-3小型の、戦闘機らしきものが平行して飛んでいる(大型機との対比/台詞で補強) #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
 1-1-4少なくとも大型機側としては、予想外の危機的状況(台詞より)  1-1-a厳密に考えるとニアミスも良いところの構図だが、コマへの収まりを優先すると同時に、後のコマと相乗するに、戦闘機のパイロットの技量の示唆にもなる。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
2コマ目  1-2-1 ソ連、赤い星、等の台詞、そして先のレシプロ機(プロペラ機)の描写から、第二次大戦前後の時代背景と分かる。  1-2-2 「協定」の言及から、このアメリカ機はソ連機と戦争状態には少なくともない。だが同盟的な味方という立場でもない。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
 1-2-3 1コマ目との相乗での危機的状況(細切れの台詞) #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
3コマ目  1-3-1 キャラの驚く顔から、危機的状況に更に何らかの追加が生じている。  1-3-2 キャラの断片的な台詞、聞き返す通信相手側の台詞から、動揺して、口調や声音が揺れていると分かる。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
4コマ目  1-4-1 キャラの眼のアップ、より驚いている事の強調、この危機的状況でも更に驚く何かの示唆。  1-4-2 ページの最後で意味不明「前後逆に飛んで」の台詞。謎を置く事でページをめくる事への訴求力の確保。扉ページでのインパクトの前振り。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
2ページ目 1コマ目  2-1-1 タイトルイン。通常のレシプロ戦闘機とは明らかに「前後逆」としか思えない様な異形の、しかし優美な戦闘機「震電」のぶち抜き。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
 2-1-2 1ページ目からのキャラの動揺を引き継ぐ台詞「何なんだ!? こいつは?」から、この戦闘機がこの世界観、この時代の人間から見ても、異様な代物である事が示唆されている。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
 2-1-3 主人公機とは別に、背景には「オーソドックスな」戦闘機も描かれている。ここから主人公達が「混成部隊らしい」事の示唆が行われている。転じて、主人公機の「独特性」の提示にもなっている。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
 2-1-a タイトルページでぶち抜きで描く事で、これが「主人公の機体」である事の示唆。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
2コマ目  2-2-1 主人公(ヒロイン)であろうキャラの登場。リアリティ重視でヘルメット装着の為、髪型が描けない。  2-2-2 主人公の台詞、丁寧語。また「命の保証はいたします」等から、主人公の紳士的な態度と、自信等が見え隠れする。女性的な部分も見える。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
3コマ目  2-3-1 大型機側のキャラの台詞から、ヒロインが女性である事の補強、1-1-1の状況の再確認。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
4コマ目  2-4-1 主人公の台詞。「お話は後で」「幸運を!」の部分から、何か突発的事態が更に生じ、主人公はむしろ大型機の味方側である事の示唆。  2-4-2 主人公機、姿勢を変えている事から、突発的事態に対応しようとしている事が分かる。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
5コマ目    2-5-1 キャラの台詞による、4コマ目の情報の補強。  2-5-2 「真上から別の奴が」という一言で、「囲んでいた」戦闘機群とは別の一団が舞台に登場した事の示唆。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
3ページ目   1コマ目  3-1-1 雲よりも上、より濃い空(遙か高高度の表現)から急降下してくる戦闘機(らしきもの)、前ページの情報の補強。  3-1-2 キャラの台詞「こっちを狙ってます」「本気ですよ」より、先の主人公達と明らかに別勢力である事の台詞。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
2コマ目  3-2-1 戦闘機のより詳細な描写、迫力の為のコマ。同時に緊迫感の追加。  3-2-2 同型戦闘機を並べて描く事による、主人公達との差別化、より効率的で理に適った軍隊としての「編隊」。より機械的な「迫り来る脅威」 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
3コマ目  3-3-1 キャラの台詞「こいつらまだ戦争しているつもりか」から、時代背景として戦後、それも戦争終結からそう時間が経っていない事が分かる。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
 3-3-2 キャラの台詞「機長、雲の中に」が常識的な対応。そこに無理矢理割って入る主人公の台詞「なりません」で主人公が大型機の味方として何かをする事を示唆。同時に台詞回しから(「駄目」とか「いけない」とかではなく、やや旧い言い回し)主人公のキャラ立てに貢献。 #sousaku
残りを読む(92)

コメント

文フリ広島B-06【暮亭】壱岐津 礼@お茶菓子!!魁 @ochagashidouzo 2014年1月24日
両刀使いの私の経験では、漫画の文法と小説の文法はまるで違うので、漫画の演出を参考にすることは薦めません(同じ話でも漫画で描く時と小説で書き始める時では切り方を変えます)
文フリ広島B-06【暮亭】壱岐津 礼@お茶菓子!!魁 @ochagashidouzo 2014年1月24日
漫画のコマ運びをそのまま文章に書き換えると、冗長になるんですよ。なので、「どのシーンから入るか」時点から変えちゃいますね。
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする