福島原発事故不起訴に関する10の「なぜ？」

福島原発告訴団サポーター @kokusodankantou

福島原発告訴団の「10個のなぜ」 なぜ？？①福島原発事故は、世界史に残る甚大な公害事件にもかかわらず、いまだにその責任者は誰も処罰されていません。

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なぜ？？②この理不尽を正すため、全国から１万4000人を超える人々が「福島原発告訴団」を結成し2012年に告訴を行いました。史上類を見ない大規模な告訴にもかかわらず、検察は１年にわたり起訴の判断を引き伸ばしました。

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なぜ？？③福島原発事故には未解明の部分が多々あり、東電にはその証拠となる記録が無数にあるはずです。通常の事故や事件なら当然行われるはずの家宅捜索は、東電本店に対して一度も行われていません。

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なぜ？？④告訴から１年経った9月9日、検察は突然、事件を福島地検から東京地検に「移送」しました。福島で起きた事故の捜査を福島地検に申し立てるのは当然で、検察側も福島地検で処理することを繰り返し約束していました。今になってなぜ、東京地検に移されたのかは説明されていません。

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なぜ？？⑤「移送」からわずか１時間後、東京地検は「不起訴決定」の 判断を下しました。捜査資料をあらためて精査したとは考えられず、 あらかじめ結論ありきで移送したとしか思えません。

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なぜ？？⑥不起訴となった場合、告訴団は検察審査会に訴えることを予定していました。審査会は地検の管轄地の市民で構成されます。東京地検に移送したのは、原発事故で最大の被害を被った当事者である福島県民を、審査会に参加させないためだったのでしょうか。

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なぜ？？⑦不起訴の理由として、2002年の国による地震予想や、2008年に東電が試算した15.7メートルの津波予想の精度が十分ではないことがいわれています。さまざまな警鐘にもかかわらず、費用を惜しんだ東電は6メートルまでの対策しかとりませんでした。

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事故を起こせば取り返しがつかないことがわかっていながら、コストと安全性を秤にかけて甘い判断をした責任は問われないのでしょうか。そもそも、国会の事故調査委員会でも、津波到達前に地震で配管が破断していた可能性が指摘されています。

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いくつもの取るべき対策をとらなかった東電が免罪されるなら、今後も原発事故は起き続けるのではないでしょうか。

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なぜ？？⑧検察は、放射線による健康被害は確定できず、傷害罪は成立しないとしました。しかし、福島県の甲状腺検査では悪性ないし悪性の疑いのある検査結果が28例も報告されています。被曝量が増えれば比例して発がんなどが増えることは国際的な常識です。

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だからこそ、放射線管理区域などが厳密に法律で定められてきたのではないでしょうか。生活空間を突然に放射線管理区域なみに汚染されても、罰することはできないのでしょうか。

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なぜ？？⑨新聞やテレビは何カ月も前から不起訴の予想を流し続けました。そこでは常に、告訴団とは別の団体による告訴を一緒にし「菅直人元首相ほか」と、告訴団の告訴に含まれない政治家を筆頭に置く書き方が繰り返されました。

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告訴団は度々注意しましたが、検察自身がわざとそのような情報を流し続けたのではないでしょうか。

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なぜ？？⑩不起訴決定は、よりによってオリンピック開催決定の直後に出されました。報道の扱いが小さくなるタイミングを狙っていたとしか思えません。検察が自らの判断に自信があれば、こんな姑息な手口は必要ないはずです。