沖縄の米軍基地問題を取り上げた映画「標的の村」を見た、あるユーザーの感想
- neko_yamashita
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先日観た『標的の村』のことを少し。沖縄本島北部の小さな集落・高江のヘリパット新設に反対する人々、オスプレイ配備に抵抗して普天間のゲートを封鎖した人々を追った、琉球朝日放送のドキュメンタリー。これも、知らなかったことばかりの苦しい映画。本土の人たちの知らないことばかり。
2013-09-19 22:59:01『標的の村』②~沖縄本島北部・高江集落の周囲は、自然豊かな深い森。大人も子供も幸せそうな暮らしなのに、その頭の上を米軍ヘリが飛び交う。米軍のジャングル実戦訓練の場にされている。しかもその周囲にはフェンスすらない。村人の庭先に、訓練中の米兵がいきなり現れることも珍しくない。
2013-09-19 23:03:43『標的の村』③~ベトナム戦争当時、訓練場内には『ベトナム村』というものがあった。ベトナムの集落を模した施設で行うゲリラ戦の訓練に、ベトナム風の衣装を着せられた高江の人々が、村人役をさせられたという。米の退役軍人の証言によると、そこで枯葉剤を撒き、高江の人に健康被害が出たはずだと。
2013-09-19 23:11:23『標的の村』④~米軍ヘリはわざと窓を全開にして、住民を見下ろしながら飛ぶのだという。「私たちは『標的』なんだと、いつも感じる」。そこへ6基のヘリパット新設計画で、オスプレイが来るという。座り込んで阻止する住民を国が訴え、SLAPP訴訟が始まる。国は7歳の少女までも訴えた。
2013-09-19 23:16:46『標的の村』⑤~工事を阻止するため、24時間体制でテントを張って監視する。防衛局員と工事関係者と住民のにらみ合い。座り込んで抵抗するが、最後はクレーンで、住民の頭の上を越えて、強引に資材を搬入してしまった。泣きながら沖縄の歌をうたう人たち。
2013-09-19 23:21:00『標的の村』⑥~2012年9月、オスプレイ配備反対県民大会の後、政府は、電話一本で沖縄に配備通告した。「もう実力行使しかない」と人々は普天間基地のゲートを封鎖する直接行動に出た。台風の中、4つのゲートの前に人々が押し寄せ、車で封鎖した。これは67年の基地の歴史で前代未聞のこと。
2013-09-19 23:26:27『標的の村』⑦~夜、普天間のゲートの内側には米兵が立ち並び、封鎖した住民との間に一触即発の空気が。それを撮影する琉球朝日放送のクルー。記者の目を狙い、ライトを当てて嫌がらせをする米兵。ゲートが開き、大柄な米兵たちが人々につかみかかり、蹴り飛ばそうとする。
2013-09-19 23:30:46『標的の村』⑨~ゲート前に停めた車の中で泣く人たち。「県外の人も米軍も何もしていない。うちなんちゅ同士、何十年もどうしてこんなことを続けているの?」。 翌朝、岩国基地を飛び立ったオスプレイは、普天間に次々と飛来。
2013-09-19 23:39:16『標的の村』⑩~オスプレイは、沖縄配備3日後には高江で訓練を始めた。夜間に1時間も上空で旋回したこともある。ヘリパッドもついに完成してしまった。SLAPPで訴えられた7歳の少女は、「父や母が疲れてこれ以上出来なくなったら、その時は私が代わりにやってあげる」と言った。
2013-09-19 23:42:27少し、と言ってたくさん連ツイしてすみません。泣きたくなるような映画です。沖縄のことを知っても、自分が直接何かできるわけではないのに、と落ち込みます。でも、知ったことで自分が変わり、自分のフィールドで何か行動すれば、それがまた誰かに影響もする。そうやってつながってゆくのかな、と。
2013-09-19 23:47:12