元素学たんと薬学たんのセレン【Se】講座(?)
- Yakugakutan
- 4546
- 1
- 0
- 12
今回の発端………
薬学たん、遅れて登場
@gensogaku はいはい! 薬学たんですよ~~(((o(*゚▽゚*)o))) えっと、エブセレンについてですね!
2013-09-20 21:58:25@gensogaku ふむふむ、月からセレン、けしぇん病を経由してグルタチオンペルオキシターゼ、中毒を通ってエブセレンですか! 流石元素学たん、博学です……! いくつかツイートをまたいで、セレンについて補強いたします!
2013-09-20 22:07:01昨日はお月様が綺麗でしたね♪ それに関連して、元素学たんがセレンについてお話されていたので、それに沿って少し解説(?)しますね!
2013-09-20 22:08:18セレンとその生化学的特徴について
定期ツイートにもあるけれど、Seは人体必須元素。中毒も欠乏症も引き起こすため摂取には気を配りたいところね。ちなみにSeは普段はセレノプロテインとして存在しやすいから摂取はタンパク質から成されるわ。肉ばっかり食べてちゃダメってことね。
2013-09-20 00:27:34セレンといえば、ミネラルの一つで、元素学たんの仰る通り、タンパク質に多く含まれています 中でも、海の動物(しらすやうになど)に多く含まれています! 一部の酵素や蛋白などに含まれていて、人に必要不可欠な栄養素ですが、注目され始めたのは比較的最近ですね
2013-09-20 22:13:08Se欠乏症として有名なものが克山病というもの。この病気は1935年に中国の克山で子どもたちの間で流行し、主に心不全を引き起こしたの。慢性と急性があるけれど、急性は発症後50%の確率で死亡する恐ろしい病気だったのね。
2013-09-20 00:32:35そして、中国の克山(けしぇん)で流行した克山病のお話ですね! この克山という場所は、中国でも内陸にある場所で、海がないため、ミネラルであるセレンの欠乏症が起こりやすかったようです ですから、島国である日本であまり聞かないのは納得できますね
2013-09-20 22:15:38結局この病気はSeを含む酵素「グルタチオンペルオキシダーゼ」の欠乏が原因だったのだけれど、この欠乏は人体にSeの量が絶対的に不足していた事によるもの。つまり欠乏症だったのね。
2013-09-20 00:37:20グルタチオンペルオキシターゼというのは、体内に含まれる酵素の一つで、過酸化水素をはじめとするいくつかの物質を分解する働きを持っています セレンが欠乏すると、この子が不足してしまうわけで、過酸化水素などが分解されずに残ってしまいます
2013-09-20 22:20:14ちなみに過酸化水素は、体内では活性酸素(酸化力が増してしまった酸素のこと。酸素が凶暴化したヤツと思ってください)という物質の仕業などによって生成され、炎症を起こすなどの作用を持っています
2013-09-20 22:28:47ちなみにこの病気は患者に亜セレン酸ナトリウム含有錠剤を処方することでSeの摂取を満たすことで解消されていったわ。「人体に必要な元素が欠乏すること」の怖さ。みんな分かっていただけたかしら?
2013-09-20 00:39:52他にも、中国東北地方やシベリア、朝鮮北部なんかで見られた風土病である、カシン・ベック病にもセレン欠乏の関与があったとされています
2013-09-20 22:34:08もっというと、セレンは体内でチロキシンというホルモンを活性化させる働きなども持っています セレンって、案外私たちの体に必要な元素だということがわかりますね!
2013-09-20 22:37:45過剰摂取による急性中毒症状も確認されているんだけれど、これは顔面蒼白、神経障害、皮膚炎、胃腸障害といった具合ね。共通して言えることは、「何やら同族元素である硫黄(S)とSeが置換して悪さしているらしい」ということかな。
2013-09-20 00:43:42そんなセレンですが、元素学たんの言うように中毒症状も出ます 結構欠乏になる量と過剰になる量の幅が狭くて、コントロールが難しいので、サプリメントとして摂取するには注意が必要です!
2013-09-20 22:41:45