低線量被ばくによる健康被害を予測するのは悪か?

叩き目的のマトメではありませんので御注意ください。 私の結論は 「悪ではない」 です。
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𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

被曝による発癌のモデルがどうこうって話が飛んできてますけど、モデルは所詮モデル。仮に作ったもの。影響が小さすぎて見えない部分は念のため少し被害大きめに見積もったりするのに、それを人口分掛け算して「○人の被害が!」みたいな芸風を一体何年続けるつもりなんだか。

2013-09-20 09:41:37
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

https://t.co/nDvm9NY6C8 ← PKA 氏もやはり、論文レベルの話はご存じないのかな。論文では、標準的な自然放射線による健康被害予測もされているし、それを疫学調査で確認する試みも行われている。 英国(+仏)の例 https://t.co/OlKpyIMXAn

2013-09-22 13:20:24
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

自然放射線の小児白血病リスクの予測 英国 http://t.co/b7GRP7m7zQ http://t.co/Al5FTFgjHQ ,仏国 http://t.co/uozunvTWij ,その疫学調査 http://t.co/W7JPwc3fL5  こちらが「研究レベル」の話。

2013-09-21 19:01:48
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

こういった予測や調査によって小児白血病などの原因の一端が突き止められるようになれば、それをもとに将来、小児白血病などの病気を減らす手段が発明されてゆくかもしれない。 しかし、予測や調査を禁じてしまえば、そういった可能性は絶たれることになる。

2013-09-22 13:21:41
Hironobu SUZUKI @HironobuSUZUKI

米国環境保護庁のラドン(http://t.co/Gk8FJd9paV)による肺がん発生数2万という推定の数字を眺めながら、このツイートを読むと感慨深いものがあるよな。 https://t.co/7I5Y9mz9p6

2013-09-22 13:23:56
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

既により具体的な成果が挙げられているものには、ラドンの肺がんリスクがある。疫学調査によってかなりの精度でリスクが突き止められ、米国などでは既に対策が講じられるようになっている。 https://t.co/tMIkkiJ5pK

2013-09-22 13:30:05
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

代表的な調査は、2000年代中盤に欧州 http://t.co/prvZk5Mfim 、北米 http://t.co/2K77KSfvYk 、中国 http://t.co/KiZtWt2ijV で行われた大きな統合解析。 @miakiza20100906

2013-08-13 09:51:20
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

それぞれの統合解析から得られた相対リスクは、ラドンの大気中濃度 100 Bq/m3 当たり 1.08(欧州),1.10(北米),1.13(中国)。 これらをさらに統合すると 1.09(ICRP Pub 115 より)。 @miakiza20100906

2013-08-13 10:02:37
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

ちなみに、原子力災害後の健康被害予測例: https://t.co/72ylCqrY4K https://t.co/S1XuMk5jjR https://t.co/g1gJP1whHn https://t.co/99naelB4da いずれも疫学のプロによるもの。

2013-09-22 14:58:00
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(有料): チェルノブイリ原発事故の健康被害予測 http://t.co/6RgbQa3k  1990年、Ilyinら。甲状腺癌の増加が伝えられ始める直前のソ連からの報告。甲状腺癌については、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアで事故後30年間に333の過剰発症が起こり得ると予測。

2012-10-21 14:53:08
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(有料): チェルノブイリ事故で甲状腺被ばくを受けたベラルーシの子供のがんリスク推定 http://t.co/GNENMepp  1996年、Buglova。ラフな推定被ばく量と NCRP Pub 80(1985年)のリスク係数から甲状腺癌の発症数を予測。 #hibaku

2012-09-24 18:36:13
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(無料): チェルノブイリ事故による欧州での癌増加推定 http://t.co/ptiTmY55 2006年、Cardis。2065年までに16000(95%UI 3400-72000)の甲状腺癌と25000(95%UI 11000-59000)の他の癌が過剰発症すると予測。

2012-09-30 14:31:45
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文要旨: 福島原発事故による致死的がんリスクの推定 http://t.co/gE9ptXFX  2012年、ピッツバーグ大の Evelyn O Talbott ら。モニタリングデータや BEIR VII モデルなどから生涯の致死的がんリスクを推計。 #hibaku

2012-11-06 18:45:24
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

しかし、発がん数などを予測されるのは不気味だ、という気持ちも分かるんだけどね。しかし、そこはちょっと非情にならないと。。

2013-09-22 13:48:22
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

そういえば、「日本人の 30% くらいは癌で死ぬ、死ぬ」というのも一種の予測だよね…。観察結果から得られた過去の事実でもあり、将来の予測でもある。しかし、これをあまり不気味と感じないのは、おそらく慣れてしまっているからだろう。たぶん。

2013-09-22 14:07:45
千葉どんぐり@休眠中 @chiba_donguri

「予測や調査を禁じ」る動きがあるんですか?具体的にどこの国での話ですか?ちょっとびっくりしたので、素朴な質問。 RT @miakiza20100906: しかし、予測や調査を禁じてしまえば、そういった可能性は絶たれることになる。

2013-09-22 13:31:21
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

ICRPやUNSCEARの出すこの手の文章 http://t.co/FjQwJpkHgs を「予測を禁じている」と誤解する個人は結構いるね。国レベルでは無いはず。RT @chiba_donguri 「予測や調査を禁じ」る動きがあるんですか?具体的にどこの国での話ですか?

2013-09-22 13:39:02
千葉どんぐり@休眠中 @chiba_donguri

@miakiza20100906 ありがとでーす^^「現在『研究や調査を禁じられるような力を持つ国家および団体によって、自然放射線による健康影響の予測や調査を禁じる動きがある』という事実はない」、ということでおk?そんなふうに読めたんで、そんなんあったら大事件じゃんと思ったの。

2013-09-22 13:58:53

 

Masato Ida, PhD @miakiza20100906

明らかに、UNSCEAR や ICRP がこんな意図不明確な文章を出すこと自体が混乱の元になっている →『低線量被ばくのリスクからがん死の増加人数を計算することについて』 http://t.co/yRNOrw5hmX (PDF) 今中さんのように分かりやすく言った方が良いだろう。

2013-10-11 06:45:52
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

“…ICRP は最新の勧告で、『低レベル被ばくの影響ははっきりせず、こんな計算は 人心を惑わす のでしてはいけない』 と述べている” http://t.co/dbK5TTbCiE  今中哲二氏の資料より。 ぶっちゃけて言ってしまえば、多分この解釈が一番正しいのだろう。

2013-10-11 19:25:24
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

ちなみに、極低線量域での最新の疫学調査結果は、こう http://t.co/MUKnT7rvhK  自然γ線の累積 4.1 mSv 以上(赤色骨髄の等価線量)で統計的に有意な小児白血病リスク。

2013-10-11 19:27:50
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

同調査結果と既存モデル(UNSCEAR,BEIR)による『予測』の一致具合は、こう http://t.co/BGlOmiVrK6  十分に良く一致、と言ってよいだろう。

2013-10-11 19:29:22