本格ミステリの「フェア/アンフェア」 その2

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モースッス・AI・モースス @in_myst

なんの作品を論じてるのかわからないあたり、お話にならない。

2013-09-22 21:05:17
モースッス・AI・モースス @in_myst

まあ、某作が何かというのはさておき、フェアアンフェアの話ですが、いろいろ考えた結果、「線引は作品による」という逃げのような回答に突き当たりました。

2013-09-22 21:08:44
モースッス・AI・モースス @in_myst

というのも、例えば、読者への挑戦において、「犯人の氏名を答えよ」と書かれているのなら、「読者が犯人の氏名を特定できること」がフェアの条件であり、その際には「すべての真相を看破する」必要はない。逆に、「真相を指摘せよ」なら、「探偵にはわかって読者にはわかる」ことがあってはならない。

2013-09-22 21:10:56
モースッス・AI・モースス @in_myst

もちろん、これは読者への挑戦がない場合も同じだ。ただし、作者によるメタレベルの明確な提示がない以上、その判断は読者に委ねられる。ここがポイント。

2013-09-22 21:12:10
モースッス・AI・モースス @in_myst

その作品において、作者がどの程度のレベルの「フェアプレイ」を謳っているのか。それを読み取る必要があるのですね。

2013-09-22 21:14:05
モースッス・AI・モースス @in_myst

要するに、私としては、「ミステリ」というものには明確なルールはなく、その作品ごとにルールがあり、そしてそれは、作者が決めるものだ、と考えるのです。

2013-09-22 21:16:13
モースッス・AI・モースス @in_myst

ミステリとして成立しうることと、フェアプレイであることとは、根本的に異なります。あるミステリを評して「フェアではない」という意見が出ること自体が、その証左でしょう。

2013-09-22 21:17:31
モースッス・AI・モースス @in_myst

となると重要なのは、「作者の提示するルール(フェア度)」をどう解釈するかという点で、フェアアンフェア論争というのは、この点を争うことにほかならないと思われます。

2013-09-22 21:21:21
モースッス・AI・モースス @in_myst

東野圭吾の『容疑者Xの献身』は、それこそ大きな論争を巻き起こしましたが、ここで某氏らが論じているのは、実は、「容疑者Xについて」ではなく、「本格の定義について」なのだと思われるのです。

2013-09-22 21:25:08
モースッス・AI・モースス @in_myst

すなわち、「本格を名乗るからには、この程度のルールには当然則っているべきだ。しかしこの作品はそうではない」と。

2013-09-22 21:26:58
モースッス・AI・モースス @in_myst

作品の厳密性は、よく議論すれば、ある程度客観的に評価ができるはずですが、「本格」の定義はそうではありません。しかし、「謎解きに主眼を置く小説」というのは、ミステリの中でも本格という分類に、無意識的に含みがちです。ここで、混乱が生じます。

2013-09-22 21:29:06
モースッス・AI・モースス @in_myst

人が「作品Xはフェアではない!」とクレームを付けるのは、往々にして、その作品が「謎解きをメインとしている」時です。

2013-09-22 21:32:13
モースッス・AI・モースス @in_myst

【フェア/アンフェア問題についての私見】 ・フェアかどうかは「ルールが守られているか」で判断し、そのルールは「作品ごとに作者が提示する」。 ・従って、フェア/アンフェア論争の多くは、「その作品のルールの解釈」を巡る論争である。 →

2013-09-22 21:42:42
モースッス・AI・モースス @in_myst

@in_myst →・フェア/アンフェア論争の俎上に上がるような作品の多くは、「本格」と呼ばれがちな作品であり、また、「本格」には「作品固有のルールとは別に、《本格として》の共通のルールがあるものと思われている」。 →

2013-09-22 21:48:31
モースッス・AI・モースス @in_myst

@in_myst →・そのため、「本格としてのルールを満たさないからアンフェアだ」という主張が現れ、それに対して、「そのルールは云々」という反証が展開される。 ・つまり、フェア/アンフェア論争は「本格かどうか」や「本格の定義論」とごっちゃになりがち、すり替えられがちである。 →

2013-09-22 21:51:00
モースッス・AI・モースス @in_myst

@in_myst →・本格を論じることは、ミステリの骨子や、作者の提示するルールを解する指標の一つとして有用だと考えられるが、それをもってして、作品自体のフェア/アンフェアを論じるのは誤りである。 ーー以上。

2013-09-22 21:53:54
スミス(ガチャピンみたいなの) @smith996

フェア/アンフェアは「作中に提示された手がかりで作中で明かされる解決に導くことができる」ということだと思います。

2013-09-22 21:09:52
スミス(ガチャピンみたいなの) @smith996

@in_myst 途中までは概ね納得できたのですが、1点。個人的に本格をなすの一要素がフェア/アンフェアだと考えるのですが、その点どう思われますか?

2013-09-22 21:56:36
モースッス・AI・モースス @in_myst

@smith996 えと、念のため確認なのですが、それは「私の本格の定義」を問う質問ですよね?

2013-09-22 21:58:18
スミス(ガチャピンみたいなの) @smith996

@in_myst そうですね。もすさんにおける本格の定義とフェア/アンフェアの関係について聞きたいです。

2013-09-22 22:03:22
モースッス・AI・モースス @in_myst

@smith996 私の本格の定義は、ぼんやりとですが、「1.フェアであること。2.謎とその解決に主眼が置かれていること。3.メタでないこと。」ですかね……これは正直、まだうまく言語化できないです、すみません。 上記の通り、「フェアかどうか」は本格であるかの下位条件になります。

2013-09-22 22:08:53
モースッス・AI・モースス @in_myst

本格の定義はダメだ、よくわからん。

2013-09-22 22:11:55
スミス(ガチャピンみたいなの) @smith996

@in_myst その辺りは一緒ですね。ただそうすると先ほどのフェア/アンフェアの点がうまくつながらないと思うのです。

2013-09-22 22:13:53
モースッス・AI・モースス @in_myst

@smith996 ……なるほど、確かに。となると、そうか、私の本格の定義には、「1.フェアであること」は含まれないのかもしれませんね。例えば、綾辻の館シリーズなんかは犯人を指摘するのが困難なものもありますが、本格だと思いますし……。

2013-09-22 22:17:54
スミス(ガチャピンみたいなの) @smith996

@in_myst フェア/アンフェアが「作者の提示したルールの妥当性」というのは概ね納得なのです。ただ「本格としてのルールを満たさないからアンフェアだ」というのはむしろ「アンフェアであるがゆえに本格でない」という話が良く出るのであってこの辺り混合している感じが。

2013-09-22 22:24:21