サイエンティフィック・アメリカン誌記事の要点紹介「ロシアの原子炉が、安全性に関わらず、世界を征服する可能性がある」

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

サイエンティフィック・アメリカン誌の有料記事「ロシアの原子炉が、安全性に関わらず、世界を征服する可能性がある」 http://t.co/tPSmxCc2gC 一応全部ざっと読んだので、要点だけ紹介。 ロシア連邦は、世界中で原子炉を売りまくっており、その安全性に懸念がもたれる。

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ロシアの今年の核エキスポ”ATOMEXPO”では、世界中から何千人もが参加し、ロールスロイス社の蒸気発電機の話を聞いたり、専門家が原子力関係のテレビ番組用にインタビューされるのを見たり、今年の一番きれいなロシア原子力作業員の写真入りの「ミス・アトム」カレンダーをもらったりした。

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しかし、本命は、ロシアの国営原子力企業のロスアトム（Rosatom、РосАтом）だった。ナイジェリアの原子力当局が、トルコやベトナムのようにロシアの顧客になった祝いにロスアトム代表とシャンペーンで乾杯したりしていた。ロスアトムは既に中国とインドに原子炉を作っている。

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7月には、フィンランドがフランスと日本よりも、ロスアトムを今度の原子炉の供給社として選んだ。クレムリンには、ロシアを世界一の原子力供給国にする、550億ドルの計画がある。ロスアトムは既に、国内でおよそ40の新しい原子炉を作り、2030年までには他国から80の注文を予期している。

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30億ドルのコストを必要とするので、ロスアトムが他国に原子炉を建てて運営するという、初めての原子炉レンタルプログラムも提供している。 しかし、世界のトップの原子力専門家らは、ロスアトムが独裁国家のような国ともビジネスをしたり、安全性を優先していないのに懸念を持っている。

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プーチン大統領は、ロシアが国内外で原子炉を多く建設していることを、「ロシアの再生」「ロシアの核技術のルネサンス」と呼んでいる。 ロシアは既に高速増殖炉で世界のリーダーであり、エカテリンブルクのBN−600は、世界で唯一の、商業用高速増殖炉であり、作業員らは、元々の使用期限の

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小型の高速増殖炉が拡散される可能性は、オスロの国際環境機関Bellonaのようにロシアの核産業を追っているグループに懸念をもたらす。ロシアは、Bellonaに情報を貢献したロシア海軍の元軍人を含む内部告発者を、反逆罪で逮捕して投獄している。

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Bellonaは、ソビエト潜水艦の核事故を詳しく調べており、潜水艦４隻が海底に沈んでおり、その中の原子炉が危険であると主張している。Bellonaが最近懸念しているのは、ロシアが「浮かぶ小型原子炉」を大量生産しようとしていることだ。

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米国はこれを1970年代に考慮したが、海洋の食物連鎖全体を汚染する可能性が高いため、危険過ぎると判断した。また、浮かぶ原子炉は、テロリストの標的となる可能性も高い。 しかし、ロシアが一番推進しているのは、VVERと呼ばれる、新型加圧水型原子炉である。

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VVERsの一番の進歩は、万が一発電所が外部電源からのバックアップ電源が喪失されても、人間が介入しなくても原子炉を止めることができる受動的安全機構である。これには、重力のみで原子炉に注水することができるタンクなどがある。「フクシマにこれがあれば助かっていたはず」と技術者は言う。

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結局、コアがこのサンドイッチの２m上で固まったため、プラットフォームは必要ではなかったが、この経験から、ロシアの近代的な「コアキャッチャー」が発達し、ロシアの新しい加圧水式原子炉すべての下に組み込まれている。ロシア南部で建設中のVVER-1200の地下4.5mに既に入っている。

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疲れたのであとはパス。トルコがVVER-1200を4基レンタルするとか。モスクワから車で2時間のObninskの外国人留学生教育所で寮や教室を新建設しているとか。トルコから来る予定の600人の生徒の第一陣が、Skypeに感謝しながら氷点下35度を耐えつつロシア語を勉強してるとか。

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サイエンティフィック・アメリカン10月号のロシアの半端ない原子力推進についての記事。元タイトルは、”Russia's New Empire: Nuclear Power” 「ロシアの新帝国：原子力」。 https://t.co/TZcFqC3O56