アスリートのように実力主義では認知も評価もされない音楽家が、どのようにしてしかし実力主義を根付かせて行くか?その方法論について僕が行なってきたことと説明

アスリートのように実力主義では認知も評価もされない音楽家が、どのようにしてしかし実力主義を根付かせて行くか?その方法論について僕が行なってきたことと説明。
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オリンピック系種目でプロになりたいんですというアスリートの多くはスポーツだけでのプロなんて無い事を知らない。現実はスポーツで得た知名度やイメージを使って広告などで稼ぐモデルで、仕組みはタレントと変わらない。知名度を得る手法がスポーツになっているだけ。

2013-09-25 16:22:54
金子 友也 @yuzo_kongouriki

プロというのは「実力者」という意味ではなく「それでお金を稼ぐ人」という意味である。だからと言って稼ぎのない「アマチュアが悪い」という訳ではなく、また稼いでいるだけで「プロは実力者ではない」という意味でもない。ただアマチュアとプロの間にある差は実力ではなくマネーだよ、という話。

2013-09-26 08:09:55
金子 友也 @yuzo_kongouriki

オリンピックはアマチュアのスポーツフェスである。アマチュアが対象だから健全な実力勝負の大会になる。現在のバンド総アマチュア化も実力を養って行く上では間違いではないということ。だが、音楽における実力主義はスポーツのように知名度やマネーに結びつく方法論が確立されていない。それが問題。

2013-09-26 08:10:15
金子 友也 @yuzo_kongouriki

日本の場合はそれが特に顕著で、音楽性の向上に対するアーティストとファンとの間の不文律が海外に比べてまったく確立されずにここまで来てしまった。ゆえに、どんなに音楽性を磨いてもそれが評価の対象になり辛い。派手さや分かり易さ、見た目、音楽性以外ばかりフィーチャーされる音楽。それが邦楽。

2013-09-26 08:10:31
金子 友也 @yuzo_kongouriki

しかし、ネットが確立された現代では実力主義が評価も認知もされないまま放っておかれることが起こり辛くなったのも事実。必ずその実力は誰かの目につく。重要なのは、その小さな認知や評価を辿って、ファンとアーティストとの間にこれまでとは違う新しい不文律を形成して行くことだと僕は思っている。

2013-09-26 08:10:47
金子 友也 @yuzo_kongouriki

僕が運営するノックアップストリームという音楽イベントでは、基本的にファンとアーティストとの間に〝見えない壁〟を作るのをやめようという方針がある。ファンもお金を払っているのだからアーティストと平等に結びついていい筈だ。また、素人と玄人の間においても同様に壁を取っ払おうという方針だ。

2013-09-26 08:11:08
金子 友也 @yuzo_kongouriki

ファンはアーティストの成長が見たい。完成が見たい訳ではないのだ。だから、不完全で良いのだ。ゆえに、ヘタでいい。前向きに何かにトライする姿に励まされるのがファン心理の一つと言える。その姿勢には何かしら魅力が伴うものなのだ。だから初ライブの経験の場として、学生の子たちもどんどん出す。

2013-09-26 08:11:27
金子 友也 @yuzo_kongouriki

そして観るファンと演奏するアーティストが平等に金銭を負担して会場打ち上げに参加できるようにする事で、ファンとアーティストとの間にある見えない壁も取っ払う_ことにより、ファンも変な壁がアーティストとの間にないから音楽力のみを汲み取りやすくなる。前座に素人がいるからうまさもわかる。笑

2013-09-26 08:11:50
金子 友也 @yuzo_kongouriki

僕の場合は、自分の実力と小さな認知を辿って、そういう新しい音楽の場の不文律(互いに心の中で了解しあっている決まり)を作ってきた。基本的にアーティストもファンも、素人も玄人も、同じ人間であり、魅力的である_という場作りである。だからこそ、高い音楽性が識別できる場になる。

2013-09-26 08:12:13
金子 友也 @yuzo_kongouriki

不文律を形成しようとしない単なる実力主義者の場合、自分の実力を証明したいが為にもっと実力のある者と結びつこうとする傾向がある。それは結果的に一方通行な、出口のない、素人もファンも相手にしない小さなコミュニティを形成する事に向かっており、コネでもない限り大方不毛な努力の末に消える。

2013-09-26 08:15:52
金子 友也 @yuzo_kongouriki

そう考えた結果として僕はノックアップストリームを作ったり、WSという進め方をして来たわけだが、これしかないという風には勿論思っていない。例えば、話題を呼んだAKB商法[握手券〜投票券目的でCDを一人当たりに何十〜百枚も買わせる]という方法論も、やった事は新しい不文律の形成である。

2013-09-26 08:16:57
金子 友也 @yuzo_kongouriki

つまり重要な事は、自分たちを見てくれる人(ファン)との間に不文律を形成していくことである。心の奥でファンと見つめ合って分かり合えるカタチ・流れ・場を、ネットにとどまらず現実にもどんどん形成して行くのだ。僕はそこに自分だけのオリジナリティを少し確立できたから、稼ぎもちょっぴりある。

2013-09-26 08:17:17
金子 友也 @yuzo_kongouriki

以上、[アスリートのように実力主義では認知も評価もされない音楽家が、どのようにしてしかし実力主義を根付かせて行くか?その方法論について僕が行なってきたことと説明]でした。参考になればぜひしてみてください。

2013-09-26 08:17:35