不器用眉毛と新しいお友達（英×独、仏）

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1963年頃のある日　仏「ねえ、お兄さんにこの服に合うと思わない？」　独「…少し派手すぎないか？」　英（あのクラウツ、よりにもよって髭と友達になりやがって…こそこそ）　仏「（チラッ）…んーでもさぁ？これお前が着てみても似合うかも！（べたっ）」　独「おい、いきなり何を…！」　英「」

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仏「お兄さんが見てあげる。ささ、早く試着室行こう！（ガシッ）」　独「ちょ…フランシス！」　　英「ぐぎぎぎ…」　仏「（あいつもう限界そうだな…）あ、ごめんルーイ。上司に仕事の電話するのすっかり忘れてた！ちょっと待ってて～」　独「あ…ああ、分かった。」　英「やべっ、気づかれてたか！」

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仏「ぷっ…あっはっはは！」　英「笑ってんじゃねえバカ！」　仏「ごっめんーまさかお兄さん図星だったとは思わなくて！お前さ、ルーイの事好きなんだろー？」　英「なっ…そうだよ、悪いか…」　仏「何千年と腐れ縁やってたら分かっちゃうもんだよね！でさ、ルーイとはどこまでなの？」

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英「そ、それは…名前すら…まともに呼んだことも、ねぇよ…」　仏「ぶっ、それなのに気になっちゃうんだ？(笑)」　英「うるせぇ！余計なお世話だばかっ！」　仏「それで、あいつのどこが好きなわけ？」　英「しゅ、趣味とか…お互い合いそうだと思ったからだ…あいつが買い物してるの見ちまって…」

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仏「趣味合うって、何買ってたのさ？ああ、お前らのことだからそーゆーアレなDVDとか？(笑)」　英「ち、ちげぇよ！…お菓子の材料とか楽しそうに買ってたの見ちまって…あいつにあんな一面あるなんて意外だったし…誰に作ってるのかと思うと変な気持になんだよ…」　仏「ふーん、で、どうするの」

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英「お前にバレちまったんだから帰るしかないだろバカ！…チッ、最悪だ…」　仏「結局会わないんだ？じゃあお兄さんがルーイの事奪っちゃおうかな！」　英「お、おいやめろ！…俺にも会わせろよ」　仏「お前ホント素直じゃないよなー仕方ないから会わせてあげる！（ズルズル」　英「まだ心の準備が！」

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仏「ルーイ、お待たせー！いやぁ、少し長引いちゃったよー」　独「ああ、おかえり。…それで、何故カークランドも一緒なんだ？」　仏「偶然そこにいたから捕まえちゃった！じゃ、お兄さん急用だから帰るね！アデュー♪」　独「いきなり何なんだあの人は…」　英「よ、よぉ…久しぶりだな…（ガチガチ」

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独「ああ、久々にお前を見た。それで、俺に何か用でもあるのか？」　英「別に大した用もねぇよ…これは偶然なんだからな！」　独「…俺もそろそろ帰るか。」　英「ま、待てよ！…ラディック。」　独「？　俺の名前は"ルートヴィッヒ"だが。」　英「俺んとこではそのまま発音するとそうなるんだよ。」

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英「ラディックじゃ、おかしいか…？」　独「おかしくはないが、呼ばれ慣れてないだけだ…」　英「お前の所ではルートヴィッヒ、だろ？…"ルイス"って呼んでもいいか？べ、別にこれは俺が呼びやすいように呼ぶだけであってだな…その…」　独「それなら俺も、"アーサー"でいいか？」　英「！」

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英「俺も、堅苦しいのは嫌なだけだからな！勘違いするなよ！」　独「？…まあいい、偶然会ったんだ、一緒に買い物でもしないか？」　英「ぎ！？　別に構わねぇけど…俺もスコーンの材料を切らしていたからな」　独「そうか。俺もちょうど同じような材料を買うつもりだったんだ。」

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英「な、なあルイス。その…お前も家で菓子とか作ったりするのか？」　独「時々クーヘンを焼いたりする。他人にはあまり言っていないが、腕には自信があるつもりだ」　英「い、良いのか？俺にそんなことバラしても…」　独「お前には…言ってもいいと思っただけだ…趣味が合う者がいるのは嬉しい。」

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英「な、なあ…ルイス…」　独「どうした？アーサー」　英「参考のために…お前の作った菓子、今度食いに行ってもいいか？…何度も言うが参考のためだからな！」　独「ああ、構わない…食べてくれる人が最近誰もいなかったんだ。」　英「ぜってー行くからな、楽しみにしてろよ！」