ヤマメちゃんは病気(主に感染症)を操る → 微生物とか操れるに違いない → むしろ何もなかった空間に細菌をパっと出せるに違いない → 細胞を創造する程度の能力 → ヤマメちゃんの弾幕は細胞 → 目に見える大きさの細胞といったら卵 → 常時産卵プレイktkr!!
2010-10-06 21:58:58最近の妄想はヤマパルで共倒「ラブアトミックトランスファー」とかそんな感じ。「嫌われ者の中でのアイドル」という最高にして最悪な立ち位置のヤマメと、嫉妬することも嫉妬煽ることもできるパルスィが引かれあえば素敵な化学反応が起きるはずなんだ!
2010-10-06 22:04:44ヤマパルはゆるやかな慰め合いと堕落のどんづまり いずかざは価値観の隔絶に目を背けつづける日常 シロオゲは引きずり落としと所有 桂ちひは価値観の出会いと別れ
2010-10-06 22:13:53いや価値観の出会いと別れはちひろ編に限らないわけだけれども。かのん編とかね。かのん……大丈夫だとは思うけど……桂馬の立場だって、羽衣使えば世間からは一定期間隠せるんだから大丈夫なはず
2010-10-06 22:18:17昔むかしあるところに、一人の狂女の嫉妬から生まれた鬼の姫がおりました。それは嫉妬から新しく生まれた鬼であって、その女が化けたのではありません。鬼姫は、胎教程度の記憶にしかない人間の妄執に日々さいなまれるのです。
2010-10-06 22:43:29膨れ上がる心の病巣は、同時に鬼姫の核でした。嫉妬心を増せば心が壊れ、押さえれば存在が揺らぐ激痛がはしります。鬼姫は橋の上にうずくまり、顔をあげては人々に嫉妬し、膝に顔を埋めては心を閉じて休ませて、長い長い時をやりすごしました。
2010-10-06 22:47:14やがてはその橋も追い出され、光の届かぬ地底に流れ着いた鬼姫は、そこで鬼の王の一人に出会います。純血とぽっと出の違いはあれど同じ鬼、王は姫を気にかけるようになります。
2010-10-06 22:51:48鬼の姫はとにかく心を閉じる尖らすの二択。打ち解けるのには時間がかかりました。それでも鬼の王はまっすぐに彼女にぶつかって、彼女の状況を知るに至り、ひとつ策をうちます。
2010-10-06 22:54:30都を一夜に血に濡らした狂気と嫉妬心に比べれば、地の底に追いやられる程度の言い伝えの信仰など舌切雀の涙です。鬼から神になるとはいえ、力を失うことは避けられません。しかし、鬼姫は、力よりも安寧を欲していました。
2010-10-06 23:01:42しかしまた、鬼姫は、巨大な嫉妬心をすべて払い落すその激痛に耐えうる心根など持っていなかったのです。たとえ一時の激痛と引き換えに永い安寧が得られるとしても。病んだ鬼姫の心はあまりに弱かった。
2010-10-06 23:05:16まっすぐな鬼の王が、痛みをしいてまで救おうとしたその信頼に、鬼の姫は応えることができませんでした。悲しいかな、大丈夫だ、と言った言葉は、王の最も嫌う嘘になってしまいました。気まずくて、鬼の姫は地底の最も外れ、地上へと通じる風穴にこもります。
2010-10-06 23:07:57鬼の王は鬼の王、四角四面に嘘だと嫌うようなことはありませんでしたが、中途半端に力のみ失った鬼姫の姿に追うことをためらいました。そのためらいのうちに思いをめぐらせ、自分の根っからのまっすぐさがどうしても姫を傷つけるのだろうことに思いいたって、彼女を訪ねることを諦めました。
2010-10-06 23:11:48さてさて話は変わって。地底には、ひとりの土蜘蛛がおりました。土蜘蛛である、ということ以外に取り立てて語るところのない妖怪です。
2010-10-06 23:20:51あえて語ってみるならば、土蜘蛛の群れの中でも中の下くらいの家系に七番目だか八番目だかに生まれた娘でした。家系の割には非常に強く病毒を操る力を持ってはいましたが、それさえも土蜘蛛にはよくある突然変異。稀によくある、といったもの。
2010-10-06 23:25:12ただひとつ違ったことがあるとすれば、土蜘蛛が地底に追いやられるというとき、強い力を持った者はみな命尽きるまで抵抗したというのに、彼女だけはのらりくらりと、自分が力を持つことすら隠して、のんのん、地底にやってきたことでした。
2010-10-06 23:28:14彼女は誰より平凡で、しかし最終的に、生き残った土蜘蛛の中では一番強いという結果になりました。でも彼女は空気のようにのらりくらりとしていたので、そんなことは誰も気にしていませんでした。
2010-10-06 23:29:54さてこの土蜘蛛、とにかく口がうまい。「楽しい人」と思わせるのに長けていれば、「楽しい人」以上のことを思わせないのにも長けている。そうやって生き延びたのだから、当然といえば当然。
2010-10-06 23:38:19かの鬼の王にも「あの土蜘蛛は嘘をつけないね、本当がないんだから」と心のうちに評される始末。真実がない、しかし宙ぶらりんの心がないわけでもない。
2010-10-06 23:44:55狭い地底のどこかに誰もいない場所があれば、相手がいなければ、本当の自分……などという胡散くさいものが見えたりするんだろうか。そう思ってぶらりと散歩をしてみるものの、地底の人口密度はとかく高い。
2010-10-06 23:46:14少し外れた場所に出ても、地霊殿の猫に食われかけたり、死にかけの舟幽霊を拾ってみたりと騒がしい。そんなこんなと、いつしか目的、切欠も忘れていた散歩の果てにたどりついたのは、地底の果て、地上への狭間、橋姫のうずくまる風穴でした。
2010-10-06 23:51:08