大川小学校の生徒遺族が文部科学省に申入れした事について、渡部記者の呟き

RT @craft_box 昨日は、宮城県石巻市の大川小学校の遺族が、文部科学省に申し入れを行った。僕は、ちょうど石巻の別の学校で取材の約束があったために、申し入れには行けなかったが、石巻に残ったご遺族と昼ご飯を食べながら話を聞いた。今回の申し入れは、やはり28日に開催されつはずだった検証委員会が(つづく
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<核心とは関係ないことばかり検証している> 大川小の遺族がついに文科省へ意見書を提出 「検証委への不信感」に義家政務官はどう回答したか|大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~| http://t.co/dJ7t4Wn9U9 @dol_editorsさんから

2013-10-01 01:38:09
渡部真 @craft_box

これも昨日。大川小学校の慰霊碑の前で、関西から訪れたアマチュアのオカリナグループが、「花は咲く」などのオカリナ演奏を捧げていた。岩手から3日かけて演奏会などをしながら沿岸部を南下し、明日には福島にも行くという。 http://t.co/91wru9PbfL

2013-10-01 07:29:15
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渡部真 @craft_box

こちらは、昨日の午後、南三陸町の防災庁舎。小雨が降っていたからだろうか、観光バスが横付けしていた。降りて撮影する人もいれば、バスの中から撮影する人の姿も。防災庁舎は年内の解体が決定。僕も、あと何度ここに来る機会があるだろうか。 http://t.co/6nnH7Bw3sj

2013-10-01 07:38:47
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渡部真 @craft_box

昨日は、宮城県石巻市の大川小学校の遺族が、文部科学省に申し入れを行った。僕は、ちょうど石巻の別の学校で取材の約束があったために、申し入れには行けなかったが、石巻に残ったご遺族と昼ご飯を食べながら話を聞いた。今回の申し入れは、やはり28日に開催されつはずだった検証委員会が(つづく

2013-10-01 11:02:38
渡部真 @craft_box

またも事情説明もなく延期された事が直接のキッカケになったようだ。震災以降、市教委の対応や調査報告に納得できない一部の遺族たちが疑問視し、震災から2年が経って、今年の2月にようやく立ち上がった第三者による事故検証委員会。12月の最終報告に向けて、毎月開かられる予定の委員会は、(続く

2013-10-01 11:05:26
渡部真 @craft_box

これまで4回しか開催されていない。10月も突然に説明もなく延期された。「日常的にメーリングリストなどで委員会内で情報交換しているので、検証は進んでいる」という。公開原則だった委員会ではなかったか。個人情報や、検証不十分な情報への配慮は必要だが、大川小の検証については、(続く

2013-10-01 11:07:39
渡部真 @craft_box

ほとんどブラックボックスの中でほとんど明らかにされていない。7月の中間報告も、わずかに新しく公開された検証結果があるものの、ほとんどがこれまですで明らかになっていた情報だった。こうした状態で時間が過ぎて行くことに、一部の遺族たちは危機感を持っている。(続く

2013-10-01 11:09:24
渡部真 @craft_box

そして、10月28日に予定していた検証委員会が、詳しい事情説明もなく延期になった。それが昨日の文科省申し入れへと繋がったのだ。12月の最終報告まで残り3か月となった。中間報告やこれまでの検証委員会の進め方を見ていれば、遺族達が最終報告に期待できず、焦る気持ちもわかる。(続く

2013-10-01 11:11:06
渡部真 @craft_box

時間が過ぎていく事への焦り。すでに震災から2年半、関係者たちの意識の風化はもちろん、記憶の風化やすり替えが起きてくる。唯一生き残った教師は、震災直後にほんのわずかな証言やファックスによる手紙だけを残し、一切表に出てこない(その証言は、目撃者によって矛盾が指摘されている)。(続く

2013-10-01 11:16:10
渡部真 @craft_box

もう一つは、来年3月には、事故責任に関する「時効」が成立する可能性があること。3年という時間は、遺族たちに、最終的に司法という手段で、具体的な決断をせまる時間だ。もちろん、検証結果が不十分で終わるような事があれば、誰にとっても得になる話ではない。(つづく

2013-10-01 11:16:33
渡部真 @craft_box

昨日の申し入れには行けなかったので、事前にいただいた申し入れ資料と報道内容しか目に通しておらず、昨日の事については、あまり詳しくは言及できるわけではないが、こうした背景があることは、これまで聞かせてもらった話や、昨日、東京には行けなかった遺族たちの言葉からもよくわかる。(続く

2013-10-01 11:23:45
渡部真 @craft_box

僕が始めて大川小の遺族から話をゆっくり聞けたのは、大川小に通っていた大輔くんを亡くした今野ひとみさんだった。大輔くんのほかに、義父母、高3の長女、高2の次女も、津波の犠牲で亡くり、夫婦だけが残された。まだ悲しみも深い中で、泣きながら大輔くんや家族の話を聞かせてくれた。(続く

2013-10-01 11:25:04
渡部真 @craft_box

生き残った他の児童によると、大輔くんは、地震の後にグラウンドで待機をさせられる中、教師に対して「裏山に逃げよう」と進言したが聞き入れてもらえなかったという。その時から今に至るまで、今野さんは、お父さんもお母さんも、「あの時、何があったのか」(続く

2013-10-01 11:51:57
渡部真 @craft_box

地震から津波が来るまでの間、どんな事が起きていたのか、それが知りたい」と言い続けている。昨日の申し入れは、6つの遺族によるものだ。この6遺族が中心になり、これまでも、市教委や検証委員会に声を上げ続けてきた。犠牲になった児童74人(他に教員10人)の遺族のうち、一部ではある。(続く

2013-10-01 11:55:23
渡部真 @craft_box

「検証なんてして欲しくない」「もうそっとしておいて欲しい」「今さら言っても遅い」という声もある。そういう遺族の気持ちも存在する。しかし、表立って声をあげる6遺族だけが、疑問を持っているわけではない。1カ月ほど前、石巻から県外に避難した遺族の夫婦から話を聞くことができた。(続く

2013-10-01 12:23:55
渡部真 @craft_box

これまで検証委にも何度か県外から足を運び傍聴し、市教委や検証委の報告書などはすべて目を通しているという。このご夫婦は、いまは大きな声をあげていないが、市教委のこれまでの対応や、検証委員会のあり方には疑問を持ち続け、最終報告ではしっかりした検証を強く要望したいと言った。(続く

2013-10-01 12:28:40
渡部真 @craft_box

昨日、石巻で話を聞いた遺族によると、これまでは声を上げなかった遺族たちの中にも、変化が見え始めているという。石巻市の日和山幼稚園の裁判結果を受け、事実を解明させる重要性を感じたり、「どうせ意味がない」と諦めていた気持ちが前向きになっているという遺族もいるようだ。(続く

2013-10-01 12:30:00
渡部真 @craft_box

震災前の大川小は108人の児童がいた。地震後に保護者に引き取られた児童を除き、74人の児童が津波によって犠牲になった。生き残った児童は4人。地震の後、北上川から数十メートルしか離れていないグラウンドに待機させられた児童達は、津波が来る直前まで高台などに避難させられなかった。(続く

2013-10-01 12:33:08
渡部真 @craft_box

今回の震災で、保護者に引き渡された児童が犠牲になったケースは、少なくないが、大川小学校の場合は逆だ。学校管理下の児童が74人も犠牲になった。東日本大震災において、岩手、宮城、福島の沿岸部で犠牲になった小中学性は225人(2011年時点)。(続く

2013-10-01 12:34:41
渡部真 @craft_box

北は岩手県洋野町から、南は福島県いわき市まで、直線距離で三百数十キロ。そこで犠牲になったすべての犠牲児童の3分の1が、わずか数十メートル四方のグラウンドにいた大川小の児童たちだ。「裏山に逃げたい」と思っていた子供もいた。しかし、学校管理下にあった児童たちに自由はない。(続く

2013-10-01 12:38:02
渡部真 @craft_box

たしかに、大川小は河口から4〜5キロも上流にある学校で、津波が来ると思わなかった地域の人たちも少なくないという。しかし、実際に保護者に引き渡された児童たちは無事に避難し、地域の人たちでちゃんと避難した人達もいる。教員の中で、避難を呼びかけた教師もいたという証言もある。(続く

2013-10-01 12:42:10
渡部真 @craft_box

しかし、学校側は児童たちを一次避難としてグラウンドに待機させたまま、2次避難の方法を決められないまま時間を過ごして犠牲を出した。この状況で予見可能性がゼロのはずもなく、学校側に責任がないはずがない。しかし学校側も市教委も市も、不誠実な対応が続き、遺族たちが不信感を募らせた。(続く

2013-10-01 12:44:42
渡部真 @craft_box

そして始まった第三者による検証委員会に対しても、遺族たちは不信感を拭えていない。さらに今、後に半年もたてば「時効」という時期が迫っている。昨日の「一部」遺族による文科省申し入れは、これらの事情の上だった。こうした背景なども知った上で、ぜひ多くの人が今後も注視し続けて欲しいと思う。

2013-10-01 12:47:33
渡部真 @craft_box

大川小の検証委員会について、余談ながら僕の見解を付け加えておくです。前回、検証委から「一度、岩手県釜石市の津波教育を実践指導してきた群馬大の片田教授の話を聞きたい」などと悠長な事を言っていた。春の段階での言っていたが、この段階で「はぁ?」というのが僕の思うところだ。(続く

2013-10-01 13:28:17