déjeuner~昼食のお誘い(仏×独)

エリゼ条約により、よく会うようになったフランシスとルートヴィッヒ。しかし依然としてルートヴィッヒの付き合いは解消されない。見かねたフランシスは彼を昼食に誘うが…
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エリゼ二国間での会議終了後 独「会議は以上だ!今後はそのような方針でいいだろう。」(がやがや、ざわざわ…) 仏「思ったより早かったじゃん、まだ午前中だよー」 独「ああ、進行自体はなかなか順調で良かった。」 仏「ねえ、ルーイ。今日はこのまま帰るの?」 独「今日はそのつもりだ。」

2013-10-04 10:57:37
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仏「ちぇー、お前ってさ…条約結んでからもいっつもそうだよね。」 独「仕方がないだろう。最近は国際情勢で特に俺は疲.れているんだ。」 仏「付き合い悪いなー…そうだ、ルーイ。これから美味しい料理食べに行かない?お兄さんの奢りでいいからさー」 独「お前が奢りか?何か考えてないだろうな」

2013-10-04 11:00:33
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仏「べっつにー。それに、親交を深めるって約束守れない悪い子ちゃんはルーイの方だよ。」 独「うっ…それは…すまない。」 仏「で、返事はどうなの?」 独「...Ja.」 仏「よし、そうと決まればお兄さん準備してくる~準備出来たらお前もおいでよ!」 独「ああ、分かった。」

2013-10-04 11:04:07
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(30分後) 仏「いやぁ~準備に思ったよりも時間かかっちゃった。お待たせ、ルーイ。」 独「遅かったな。俺は既に準備を済ませていた。」 仏「ふーん、でさ…デート行くのにお前っていつもそんな恰好?」 独「…悪いが、女性とデートなど…俺はまだ一度もない…。」 仏「えっ、マジなの!?」

2013-10-04 11:08:46
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仏「でも、好きな人とデートって普通はここぐらいは崩すんじゃない?(わしゃわしゃ」そう言って、フランシスはルートヴィッヒのオールバックの髪を無理やり整える。 独「ちょ…フランシス!何をするんだっ」 仏「なんだ、こっちのが若く見えて可愛いじゃない。(持っていた櫛で髪を研ぎながら)」

2013-10-04 11:13:00
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独「やめてくれないか、こんな髪型…俺には似合っていない…」不満そうな顔で睨むルートヴィッヒ。 仏「ほら、そんな顔しないー。ほら、準備終わったんだからさ、早く行こう!お兄さんもうぺこぺこだよ~」 独「なっ…!おい、待ってくれフランシス!」 こうして二人は会場を後にした。

2013-10-04 11:19:12
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仏の大通りにて 独(くっ…不覚だ。こんな姿で外を歩くなど、知り合いにはとても見せられない…) 仏「ねぇ、どうしたのルーイ!お前さ、珍しく歩くの遅いよ~」 独「すまない、今考え事をしていた…(恥ずかしさに左手で口を抑える」 仏「ほら、レストランの予約時間もう終わっちゃうよ!」

2013-10-04 11:25:31
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独「…!」 左手でルートヴィッヒの空いている右手を掴むフランシス。 仏「お前、固くなってないでもっとさ…楽しもうよ!」 独「だからって手を繋がないでくれ…っ!」 仏「お前が考え込んで遅いのがいけないの!街一番の人気店なんだからさ。」 仏(ほんと、ウブな奴…そこが可愛いんだけどね)

2013-10-04 11:32:00
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レストランへ入店 女店員「いらっしゃいませ、フランシスさん。いつもの席にご案内しますね。」 仏「Merci~♪ほら、ルーイも座って。ここ眺めが良いでしょ?」 独「ああ、とても素晴らしい景色だ…」 仏「いつものコースと、彼の口に合わせてこのコースで頼むよ。」 女店員「承りました。」

2013-10-04 11:38:50
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独「…お前、どうして俺の好みを知っている?」 仏「あははっ、忘れたの?ほら、お前が俺んち偵察に来たときあったでしょ。その時と同じメニューだよ。」 独「ああ、あったな。あの時は殆ど食べられなかったが…(フランシスを少し睨みながら」 仏「悪い悪い!お前にとっちゃ悪い思い出かー」 

2013-10-04 11:44:22
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女店員「お待たせいたしました。前菜のジャガイモのオリーブソース和えで御座います。」 独「ああ…Danke.」 仏「ささ、食べなよ。今度はお兄さん邪魔しないからさー。」 早速フォークを持ち、ジャガイモを潰そうとするルートヴィッヒ。 仏「Attends! 」 独「…ん?どうした?」

2013-10-04 11:52:08
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独「先ほど邪魔をしないと言ったはずだろう。」 仏「そうなんだけどさー。お兄さんどうしてもそれするの見ていられなくて。」 独「潰しては、いけないのか…?」 仏「お行儀の悪い子。俺んちでは細かく切って食べるんだよ。」 フランシスは身を乗り出し、ジャガイモをナイフで細かく切りだす。

2013-10-04 11:56:27
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独「む…フランシスこそ、身を乗り出したりして…行儀が悪いだろう。」 仏「俺の料理まだ来てないんだし、別にいいじゃない。」 ルートヴィッヒは気に食わない顔でテーブルの皿を見つめている。 仏「…はい、あーんして。」 突然、ジャガイモの破片のついたフォークが唇に当てられる。 独「…え」

2013-10-04 12:02:05
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仏「…あーん。」目の前のフランシスは、ルートヴィッヒの碧く小さな瞳を捉えている。 独「……ん…。」 ルートヴィッヒは観念したように目を瞑り、頬を紅潮させながら、それを口に入れた。 独(もぐもぐ…)「...Lecker.」 仏「だろー?」

2013-10-04 12:08:05
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目を開くと、目の前には意地悪な笑みを浮かべたフランシスが座っていた。頬が熱くなるのを隠せなかったルートヴィッヒは、顔ごと視線を少し背ける。 仏「…ほら、目を瞑って食べるから…オイルが口についてるよ?」 独「え……本当だ。」とうとう羞恥に耐えられなくなったルートヴィッヒは硬直した。

2013-10-04 12:13:29
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仏「全く、ルーイは仕方ないな。」そう言ってフランシスはルートヴィッヒの後ろに回り込み、膝の上に置かれたナフキンで彼の口を拭きあげる。 仏「ほら、とれたよ。…bébéちゃん」 独「俺をそんな風に子供扱いしないでくれ…恥ずかしいだろう。」 仏「ルーイが可愛いから、からかってみたの。」

2013-10-04 12:19:16
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独「可愛いって、お前は…」 ルートヴィッヒは少し顔を傾け、額に片手を当てる。 仏「ここってさ、ディナーもやってるんだけど…ここから見える夜景は美しいんだよ。…今度また誘ってあげる。」 そう言うと、フランシスはルートヴィッヒの耳元にキスをした。

2013-10-04 12:23:52
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女店員「お待たせしました。フランシスさん、いつものコースの前菜です。」 仏「ありがと。…ねぇ、ルーイも食べ方分かったでしょ。最後まで残さないようにね!」 ルートヴィッヒは耳まで真っ赤な顔をして座っている。 独「…Ja.」 そして、小さく返事をして黙々と食事を続けた。

2013-10-04 12:30:07