勝川俊雄氏(三重大学 生物資源学部 准教授)による、トラフグ乱獲の記事を発端にした一連tweetのまとめ

勝川俊雄氏公式サイト http://katukawa.com
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リンク t.co 漁業資源の減少と管理 政府も消費者も責任重大 論説 福井のニュース :福井新聞 今月初め、「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC、23カ国・1地域・1組織加盟)」が福岡市で開かれた。議長国の日本が自ら資源の管理に道筋をつけるリーダー役を
勝川 俊雄 @katukawa

最近、こういう論説が増えてきた。良い傾向です。 → 漁業資源の減少と管理 政府も消費者も責任重大 論説 福井のニュース :福井新聞 http://t.co/9ujmXlD1de

2013-10-07 23:03:33
リンク YOMIURI ONLINE(読売新聞) 誰かがとるから自分も&天然トラフグ、迫る枯渇 食用フグの最高級品といわれる日本近海の天然トラフグが、資源量枯渇の危機に直面している。
勝川 俊雄 @katukawa

これもまともな記事。「誰かがとるから、自分もとらざるを得ない」というのはいろんなところで聞きますね → 誰かがとるから自分も…天然トラフグ、迫る枯渇 : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/CZEyu8JL9i

2013-10-07 23:07:58
勝川 俊雄 @katukawa

トラフグにしても激減したのは80年代90年代で、現在は首の皮一枚。減少している当時は、水産資源の枯渇など無いことになっていた。 → http://t.co/CZEyu8JL9i

2013-10-08 07:43:34
勝川 俊雄 @katukawa

「日本の漁業者は意識が高いから、乱獲をしない」「日本の魚は、伝統的な手法で持続的に管理されている」「後で自分たちが困るのだから、漁師が乱獲をするはずが無い」などというデマがまかり通っていた。

2013-10-08 07:46:57
勝川 俊雄 @katukawa

漁業の現場に出てみれば正反対だ。「とる魚がいない」、「漁場が遠くなる」、「自分が獲らなければ誰かが獲る」、「小さな魚でも獲らなければ、生活できない」、「昔は、このあたりでも、たくさん獲れたんだよ」という話ばかり。

2013-10-08 07:48:36
勝川 俊雄 @katukawa

まともな漁獲規制が無い日本では、魚は卵を産むまで残らない。皆が未成魚を奪い合っている状態で、自分だけ未成魚を獲らなければ、捕れる魚が無い。未成魚の乱獲をすれば自分で自分の首を絞めるのはわかっていても、日々の生活のためにそうせざるを得ない状況なのだ。

2013-10-08 08:16:59
勝川 俊雄 @katukawa

戦後の日本漁業は、意識の低い漁業者が根こそぎ魚を獲って、意識の高い漁業者を淘汰してきた歴史である。漁業者は乱獲をして、墓穴を掘ってきた。しかし、それは「漁業者の意識」で解決できる問題では無い。「乱獲はない」と言い張って、適切な規制を怠ってきた行政にこそ責任がある。

2013-10-08 08:23:00
勝川 俊雄 @katukawa

先週、北九州、壱岐、対馬を回ってきた。北九州の巻き網漁師は「海が空っぽで獲るものが無い」と嘆いていた。最も漁獲効率が高い巻き網ですら、獲る魚がいないのだから、他の漁業がどうなっているかは推して知るべしだろう。

2013-10-08 08:24:36
勝川 俊雄 @katukawa

壱岐勝本町の一本釣りの若手は、クロマグロ資源の減少に危機感をもっている。勝本では、漁民全員が資源を枯らさずに生活できるように、昔から、網漁具を禁止してきた。「一人がまとめて獲るのでは無く、皆で分け合う」という精神だ。 http://t.co/PlbDS87Qgp

2013-10-08 08:32:48
拡大
勝川 俊雄 @katukawa

外からくる大型船に対しても、文字通り体を張って、漁場を守ってきた。しかし、近年、クロマグロの漁獲が激減している。特に「小型の魚が全くいない」というのだ。原因は、巻き網の産卵場での漁獲と、未成魚の漁獲だろう。

2013-10-08 08:34:27
勝川 俊雄 @katukawa

巻き網は、勝本町が1年で獲る以上のマグロを1日で水揚げする。価格は勝本の1/10程度だ。勝本町のようなコミュニティーによる伝統的な漁業調整は、自分の漁場を自分たちで持続的に使う機能はあるのだが、自分たちの漁場の外で魚が根こそぎ獲られてしまうことは防ぎようがない。

2013-10-08 08:37:08
勝川 俊雄 @katukawa

壱岐の若手漁業者は、「一日も早く国に漁獲規制をしてほしい」と言い続けてきた。県をまたいで回遊する魚は、彼らの力では守り切れない。国が漁獲規制をするしか無いのである。

2013-10-08 08:40:15
勝川 俊雄 @katukawa

北から南まで、どこの漁村でも、問題になっているのが、漁師の意識の世代間格差。昔の獲り得時代に、おいしい思いをした高齢漁業者(60以上)は、資源の持続性への意識が低い。とくに、跡継ぎが無い場合には、「後は野となれ山となれ」という人も少なくない。

2013-10-08 08:56:52
勝川 俊雄 @katukawa

一方で、若手は魚が減っているのは理解していて、「ちゃんと獲り残した上で、単価を上げないといけない」という意識がある。残念なことに若手は、数も少なければ、発言権も認められていないケースが多いのだ。

2013-10-08 08:59:12
勝川 俊雄 @katukawa

漁業に誇りを持って、これから先も魚を獲って生活していこうという意識が高い人間ほど、苦しんでいる。本当に、見ていて、歯がゆい。

2013-10-08 09:00:59

*

勝川 俊雄 @katukawa

ブログを更新しました → BBCの水産資源管理の記事はなかなかレベルが高い http://t.co/qyc3bGbIwc @katukawaさんから

2013-09-26 07:51:40
勝川 俊雄 @katukawa

ヨーロッパ鰻の現状。資源回復には50~200年かかりそうだって → Eels could take 200 years to recover, leading scientist warns http://t.co/taoVI0TSzh

2013-09-30 23:38:06
リンク t.co European Eels could take 200 years to recover, leading scientist warns European Eels could take 200 years to recover, leading scientist warns
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コメント

マルンボーリ @tandaji 2013年10月8日
漁業は日本に残された恐らく最後の巨大な聖域でもある。船ごとの漁獲量制限も無いし、漁業期間の設定も曖昧、裏社会と接点まで持ってる(密漁的な意味で)。これではいかん、と一部地域では自主的な規制や漁場保護・育成をやってはいるが、成果が出る前に採り尽くされてしまう危機が常にあるので大変だ…。
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セラガリ更新の度に痩せない樋口くん @higuchi_kazmoto 2013年10月8日
こういうのを見るたびに「欧米人は自然を征服するものと考えるが、日本人は自然と共生しようと考えてきた」って絶対嘘だと思うんだけど、この自然観ってどこが元ネタなんだろ?
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inazakira @inazakira 2013年10月8日
もはやこういうのを聖域と呼ぶのはDQNネームをキラキラネームと呼ぶのと同じ違和感があるなぁ。聖域の対義語は何だろ。魔境?
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luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2013年10月8日
漁獲制限したら、漁業が儲かる産業になった、という北欧の話をもう少し広報すれば、とも思うのですが。 実際の利益構造とか、もう少し知りたいですね。ノルウェーの漁業の状況とか。
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A.C.✨NCC1710hh2 @AerospaceCadet 2013年10月9日
て言うかさ。日本に資源保護とか産業育成とか考えてるような意識高い(笑)漁師なんて居んの?居たら日本各地にあんな莫大な量のコンクリバリバリの立派な漁港なんて無いと思うがね。
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minkanjinmno @minkanjinmno 2013年10月9日
漁港予算はまた別の聖域だったりします。
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