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茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1058回【伊勢神宮の、凄さ】連続ツイート

2013.10/8 茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【伊勢神宮の、凄さ】連続ツイート …1300年の間には、いろいろな方が神宮に関わったことだろう。戦乱もあった。それでも、遷宮を続けることができてきたのは、個々人の資質に関係のない、「システム」として、神宮が機能してきたからである。ここに、伊勢神宮の本当の凄さがあるのだろうと思う…
コラム いす 脳科学 連続ツイート 茂木健一郎
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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1058回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、大切な今年に因んで!
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(1)先日、伊勢神宮の内宮に行った。おそらく、今年は3回目なのではないかと思う。遷宮でにぎわう伊勢神宮。今年は、いつもの何倍もの方が訪れているようだ。私が、伊勢に最初に参拝したのは、前回の遷宮のとき。名古屋で学会があって、伊勢まで足をのばした。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(2)内宮のたたずまいは、衝撃的だった。それまで、多くの神社を見てきたが、神社の「プラトン原器」のようなものには接していなかったのだろう。以来、おそらく20、30回は伊勢に通っていると思う。正装しなければできない正式参拝(御垣内参拝)も、服装を用意して行うようになった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(3)西行法師が伊勢神宮を参拝した時に詠んだ「何事のおわしますをば知らねども かたじけなさに涙こぼるる」という歌は、内宮の周囲に漂う空気をよく表している。あのクオリアは、実際に行かなければわからないから、ぜひ、まだの方は遷宮を機会に参拝をしていただきたいと思う。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(4)ところで、伊勢神宮は日本人の生命観、自然観を表していると言われる。20年に一度、正殿を始めとしてすべてを作り替える。神さまに、新しい神殿に移っていただく。ヨーロッパのように、石造りで恒久を表すのではなく、むしろ代替わりすることで、「常若」の思想を表す。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(5)伊勢の神宮は、また、現代の環境思想の先駆けとも言えるすぐれた運営の中にある。正殿に用いられるヒノキなどの材木は、あらかじめ計画的に植林され、育てられなければならない。つまり、森林交代の巨大な潮流の中に、神宮がある。神宮を中心とする、宇宙がある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(6)しばしば言われるように、20年に一度という遷宮の設定は、技術の継承にも適している。次の世代に大切な技術を伝えるのに適した間隔。一方、ご神体を移す「遷御」の儀は、神官たちはリハーサルなしでやるのだと聞く。そのような一回性の緊張も、遷宮にはある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(7)伊勢神宮の何よりの凄さは、遷宮が1300年間続いてきたという点にあるだろう。それは何を意味するか? 神宮に関わる方とお話すると、みなさん深い見識を持ち、人間的にも立派な方が多い。しかし、そのような個人的な資質に頼っていては、1300年の持続可能性は生み出せない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(8)1300年の間には、いろいろな方が神宮に関わったことだろう。戦乱もあった。それでも、遷宮を続けることができてきたのは、個々人の資質に関係のない、「システム」として、神宮が機能してきたからである。ここに、伊勢神宮の本当の凄さがあるのだろうと思う。
茂木健一郎 @kenichiromogi
いす(9)環境を守る、生命を大切にするといった意識が際だって高い個人の資質に依存しない。様々な資質の人が関わったとしても、それでも続いていくシステムとしてある。このような伊勢神宮の凄さは、レッシグの言うcode is lawにつながる、現代性をも兼ね備えている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1058回「伊勢神宮の、凄さ」でした。

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