居留守de絵本市(第一回)

2013年10月5日(土)に大阪阿倍野の古書店「居留守文庫」(http://www.irusubunko.com/)で開催されたイベント「居留守de絵本市」(第一回)の概要。 【企画の概要】http://www.irusubunko.com/%E5%B1%85%E7%95%99%E5%AE%88de%E4%BC%81%E7%94%BB/ 【写真集】https://www.facebook.com/akao.mitsuharu/media_set?set=a.533173240100710.1073741825.100002241173129&type=1 続きを読む
1
eri nagata @eric7474

今日は本当楽しかった居留守de絵本市。次絵本作家さん目指している子誘ってみたい。そしておもいのほか私が紹介した絵本が子供さんたちに受け他のが嬉しい

2013-10-05 22:21:13
岸昆 @kishikonchu

第一回居留守de絵本市、大盛況でした。参加者17人(絵本を紹介した人9人)。みなさんお疲れさまでした。 いろいろな絵本のおもしろさを知ることだけに留まらず、紹介する人の思い出や感動、普段の会話では知りえないような人生のエピソードまで聞けて、想像をはるかに超えて楽しかった。

2013-10-05 23:14:34
直立演人 @royterek

居留守de絵本市、無事終了。おもしろいイベントになるだろうという確信はあったものの、予想をはるかに上回る充実した楽しいイベントになった。選ばれた絵本がどれもすばらしかったのはもちろんだが、その選択から参加者一人一人の個性や人生観が滲み出てくるようなところが何よりもすばらしかった。

2013-10-07 01:26:28
直立演人 @royterek

居留守de絵本市、幸い、お子さんが二人ほど見に来てくれて、二人ともそこそこ楽しんでくれたようだが、なんだかんだ言って、どちらかというと大人向けのイベントになってしまったきらいは否めない。大人が楽しめることはもはや証明済みなので、この点が最大の反省点であり、今後の課題になりそうだ。

2013-10-07 01:47:49
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】事情により当日ご参加いただけなかった絵本作家モカ子さんの絵本の紹介を代読する私(http://t.co/Iz3aMpS6yf)。月刊絵本の作品としては史上最多級のお便りが届いたという話題作『ルンバさんのたまご』と、最新作(近刊予定!)『うめぼしくんのおうち』。

2013-10-07 02:13:54
拡大
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】他に紹介のあった絵本リスト①:『ちいさなふるいじどうしゃ』/『いつまでも、鰐』/『くものすおやぶん とりものちょう』/『あいうえおの本』『はるにれ』『ふたごの木』/『百羽のツル』『ぼくがおおきくなったら』

2013-10-07 02:26:01
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】紹介のあった絵本リスト②:『もしもし おかあさん』『サンタクロースと小人たち』『しろいうさぎとくろいうさぎ』/『ちず あそび』『ぼくはくまのままでいたかったのに……』(←これ、私)/『せいめいのれきし』『アンダーグラウンド』  

2013-10-07 02:30:09
直立演人 @royterek

【居留守で絵本市】絵本紹介をすべて終えてから絵本の人気投票をしたところ、一番人気の絵本は、なんと居留守文庫の店主(岸昆虫氏@kishikonchu)が選んだマリー・ホール・エッツの『ちいさなふるいじどうしゃ』(http://t.co/Q6nhSNFDfZ)になるという番狂わせに!

2013-10-07 02:37:32
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】マリー・ホール・エッツ『ちいさなふるいじどうしゃ』の何に一番度肝を抜かれるかと言えば、暴走して止まらなくなった「ちいさなふるいじどうしゃ」が道行く家畜や動物(果ては女の人まで!)を次々と轢き殺していく様子が淡々と仔細にかつ臨場感たっぷりに描かれているのである。

2013-10-07 02:51:07
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】舞台演出家でもある岸昆虫氏ならではの分析も衝撃的で興味深かった。昆虫氏が注目したのは、①「ちいさなふるいじどうしゃ」に誰かが轢かれ(そうにな)る場面に次の犠牲者が遠方にすでに描かれている!点と、②自動車からの視点と客観的な視点の交差が劇的な効果を高めている点。

2013-10-07 03:06:59
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】出版社の内容紹介では、「小さな古い自動車は、きかんぼうです。運転手を置き去りにして走り出し、途中で出会うカエルやウサギやアヒルをけちらし、 牛や女の人まではねとばして進みます」などとお茶を濁しているが、次々と轢かれてゆく動物や人間たちが即死しているのは必至…。

2013-10-07 03:13:58
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】『ちいさなふるいじどうしゃ』は刊行時の評判は芳しくなかったそうだが、動物や人間が轢き殺されまくる絵本に世間が眉を顰めたのもわからないでもない。暴走車は汽車と衝突してバラバラになった挙句に部品が再利用されるという美しいオチだが、それで轢死体が蘇るわけでもなし…。

2013-10-07 03:41:36
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】岸昆虫氏の最後の指摘を書き忘れたが、よく見るとこの絵本、カメラのファインダー越しに覗くかのように描かれており(http://t.co/Q6nhSNFDfZhttp://t.co/vp9spb2Q3r)、それも映画のような劇的な効果を生み出す理由ではないかと。

2013-10-07 03:59:40
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】初っ端から飛び出した衝撃作『ちいさなふるいじどうしゃ』の次は、仏の作家レオポルド・ショヴォー『いつまでも、鰐』(http://t.co/GN0tAIbtjZ)。ericさんは「子どもの前で紹介するのが憚れる」と言いつつも、大人にも十分ショッキングな作品でした。

2013-10-07 21:00:04
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】偶然初っ端に前後した『ちいさなふるいじどうしゃ』と『いつまでも、鰐』は全く異なる作風だが、一見してわかる共通性がある。それは、自然の摂理であれ、文明の暴走であれ、生命が無碍に奪われる残酷な場面を赤裸々に描くことで、世界の不条理を直視するうように読者に迫る点だ。

2013-10-07 21:11:48
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】この二作品を紹介した二人は、子供たちに見せてもいいものかという自問自答から出発していたのが印象的だったが、『いつまでも、鰐』は幼いお子さんの一人に気に入られたようだった。文明の残酷さはともかく、自然の残酷な摂理に子供が関心を抱くのはむしろ自然なことなのだろう。

2013-10-07 21:48:58
eri nagata @eric7474

今回絵本市でなぜこの作品を紹介しようといたったのかはどうも小さい頃からすでにハッピーエンドに疑問を持っていたということもあり、あえてこの残酷な話を子供の前ではなすのはいかがかと思ったが。自然の中の残酷さや世の中の残酷さを敏感に反応するのがやはり感受性が一番ある子供時代なのか。

2013-10-08 01:15:48
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】人気投票の第二位は、安野光雅『あいうえおの本』(http://t.co/wNMzSSTcRM)。有名な『旅の絵本』と比べて意外にも知られざる本だったようで、その匠の技に初めて魅了された人が続出した模様。「神は細部に宿る」という言葉が相応しい遊び心に満ちた一冊。

2013-10-09 00:11:36
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】『あいうえおの本』をご紹介いただいた男性は木をこよなく愛してこられた方で、『はるにれ』と『ふたごの木』という木の写真集のような絵本も紹介していただく。手作りの本棚が発散する木材の香りに導かれて居留守文庫に通うようになったという。木と本に囲まれた人生は幸いかな。

2013-10-09 00:52:13
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】ご自身も絵本も含めて絵を描かれているミッサンさんが紹介してくれた一冊は、秋山あゆ子『くものすおやぶん とりものちょう』(http://t.co/4kLyiRNroL)。かわいらしい虫たちが活躍する時代劇風の絵本。読み聞かせスタイルでの紹介はかえって新鮮でした。

2013-10-09 00:21:42
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】飛び入り参加もありました。長年「古本屋の女房」をされてきたという居留守文庫のご近所さん(『百羽のツル』と『ぼくがおおきくなったら』)。幼少期は貸本屋の全盛期で絵本は読まなかったそうだが、今のようなご時世、絵本は大人にこそ読まれるべきとの持論を展開。大いに頷く。

2013-10-09 01:01:12
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】直前に参加表明のあったYさんは、子どもの時に何度も読み返した3冊を紹介(私が急遽図書館で借りてきて、会場で久方ぶりにご対面)。巣立って行った子猫たちの後に残されたお母さん猫の姿が忘れがたい「もしもし おかあさん」(http://t.co/ST0MZUAE29

2013-10-09 03:10:09
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】百人の小人達に囲まれたサンタクロースの日常をユーモラスに描いた『サンタクロースと小人たち』(http://t.co/lWuEizW2Sw)。表情や仕草が素晴らしい『しろいうさぎとくろいうさぎ』(朗読なかなかよい:http://t.co/skd6m2ObQd)。

2013-10-09 03:22:01
拡大
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】私が選んだ二冊のうちの一冊は『ちずあそび』(http://t.co/Ub90lvzBmG)。幼少期に出会って以来ずっと記憶に残っていた「幻の」絵本。自分の家の周囲から地域全体へと地図の種類や縮尺が変わっていくにつれて、空間認識が広がり、豊かになっていく仕掛け。

2013-10-09 01:19:51
直立演人 @royterek

【居留守de絵本市】この絵本が忘れがたかったのは、空間認識が広がる体験の新鮮さとともに、描かれた都市の情景(「吉祥寺」駅周辺)や家族象(団地住まいの核家族で、母は学校の先生、父はサラリーマン)が、団地育ちの花屋の息子であった私に馴染み深くも憧れのユートピアに映ったからではないか。

2013-10-09 01:46:23