2009年ダライ・ラマ法王東京講演「地球の未来」への対話 -仏教と科学の共鳴- 藤沢久美さんのレポート

2009年11月1日ダライ・ラマ法王東京講演「地球の未来」への対話 -仏教と科学の共鳴- 於:両国国技館 http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/2009japan/tokyo_science.html 11月2日 TLが上下逆さまになっていたのを修正した。リンクはご自由に。
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藤沢久美 @kumifujisawa

清水先生1。科学の世界においてパラダイムシフトが必要。領域を広げるべき。科学は、「生きていること」を基本としているが、本来考えるべきは、「生きていくこと」。例えば、自殺未遂者を、医学は生きていることで安心するが、その後、その人が生きていくことは簡単ではない。 #FotE

2009-11-01 20:25:21
藤沢久美 @kumifujisawa

清水先生2。科学においても、「我々とは何か」を考えなくてはいけない。 #FotE

2009-11-01 20:26:42
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王8。身体的苦痛と圧力と精神的苦痛と圧力。人は体力トレーニングなどをして身体に苦痛を与えて精神の安寧を得ることがあるが、精神に苦痛を与えても身体的安寧は得られない。精神の重み。 #FotE

2009-11-01 20:30:47
藤沢久美 @kumifujisawa

清水先生3。我々は生きているものを食べ、生きている。野菜も動物も生きている。「生きていくこと」とは、「贈与をして、贈与を受ける」ことの繰り返し。大地の恵みという言葉にもそれが現れている。 #FotE

2009-11-01 20:32:42
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王9。生きているということの身体的な意味と、精神的な意味は大きく違う。頭の中のスペースよりももっと広いところで、人は生きている。 #FotE

2009-11-01 20:33:43
藤沢久美 @kumifujisawa

清水先生4。贈与の循環としての「二重生命」を意識しなくてはいけない。命を差し出すことの意味は、その働きを差し出すということ。その生命のドラマの中に生きていることを誰もが感じなくてはいけない。 #FotE

2009-11-01 20:35:17
藤沢久美 @kumifujisawa

田坂先生1。今日、ダライラマ法王と時間と場を共有できることに感謝。そして、3000人が出会ったことの意味を考える。「悟りの道は、人との出会いの道」とダライラマ法王は著書に書かれている。出会いとは、「meet」ではなく、「encounter(縁)」であると私は考える。 #FotE

2009-11-01 20:38:29
藤沢久美 @kumifujisawa

田坂先生2。ダライラマ法王への提言。宗教の中で最先端の科学を教えてはどうか。宇宙の誕生において、ビッグバン後無数の泡のように宇宙が生まれたが、ほとんどが消え、我々の宇宙が残った。その差は10億分の1秒の速度の違いという。この有り難い事実は宗教の場でさらに意味を持つ。 #FotE

2009-11-01 20:42:07
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王10。科学者と対話をすると西洋の知人に伝えた時、科学は宗教を殺すと言われたが、そうではないと思う。仏陀は、自らの弟子たちに対し、「私の言うことを鵜呑みにするな。自ら調べ、考え、納得せよ」と言った。これはまさに科学的だ。 #FotE

2009-11-01 20:44:37
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王11。仏教徒は、科学者から外的なことを学び、現代科学は、仏教者から内的なことを学ぶ必要がある。現代心理学は、古代のインド哲学と比較すると、幼稚園レベルとも言える。 #FotE

2009-11-01 20:46:14
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王12。既に我々はいくつかの大学の科学者たちと共同研究をしている。私は、仏教を三つに分けて考えている。1)仏教科学。2)仏教哲学。3)宗教としての仏教。だからこそ、科学との融合が必要である。 #FotE

2009-11-01 20:48:28
藤沢久美 @kumifujisawa

田坂先生3。今日のテーマは、仏教と科学の対話。対話を意味するdialogの語源は、弁証法を意味するdialectic。まさに今日は宗教と科学が融合することを語り合う日。 #FotE

2009-11-01 20:50:25
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王13。内的科学と外的科学の両方によって、我々の知識や事象が進化する。だから、科学と宗教の対話は重要だが、仏教文化を持たない西洋ではそれが難しい。時として、その対話が、仏教の布教とはき違われる。発展した国である日本は、宗教と科学の対話をする世界で最適の国。 #FotE

2009-11-01 20:54:24
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王14。私は寺などを中心の場として、以下の四つの科学分野で対話をしたい。1)宇宙科学、2)脳科学、3)量子化学、4)心理学。 #FotE

2009-11-01 20:55:59
藤沢久美 @kumifujisawa

田坂先生4。もう一つのダライラマ法王への提言は、仏教と心理学の融合。「地獄への道は善意で敷き詰められている」という言葉がある。みんながよかれと思ってしたことが最悪の結果を生むこと。人の無意識の働きや無意識の集合が引き起こすことについて考えたい。 #FotE

2009-11-01 20:59:12
藤沢久美 @kumifujisawa

田坂先生5。私とは、顕在意識の私.そして無意識の私、無数の私がいる。さらに、集合的無意識という言葉に沿えば、人の無意識はどこまでつながっているのか。人の深い心の世界はどこまでつながっているのか。そして、私とは何か。そのことを宗教と心理学の融合を通じて深めるべき。 #FotE

2009-11-01 21:02:36
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王15。精神のステージは無数にある。こと切れ、死んでも、意識は存在する。脳科学者によれば、脳は中央集権システムではなく、バラバラに協力し合っているらしい。これは仏教の教えと通じる。まさに意識、精神について、宗教と精神科学(心理学)が融合して、問うべき課題だ #FotE

2009-11-01 21:06:28
藤沢久美 @kumifujisawa

田坂先生6。意識に働きかけるという意味で、メディアの存在をどう考えるか。 #FotE

2009-11-01 21:07:37
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王16。メディアの存在は極めて重要である。特に子供には大きな影響を与える。無意識にも大いに働きかける。だからこそ、平和や思いやりを伝えるべき。 #FotE

2009-11-01 21:09:04
藤沢久美 @kumifujisawa

田坂先生7。我々は、未来に希望を伝えているだろうか。今我々は、多くの課題に直面している。しかし、これは、より素晴らしいものを切り拓くチャンスと捉えるべき。金融危機を経て、生まれてきたボランタリー経済もまたその一例。「病は福音なり」という言葉がある。まさに今。 #FotE

2009-11-01 21:11:36
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王17。20世紀の出来事のほとんどは前向きなものではあったが、2億人もの人が殺された悲しい世紀でもあった。我々が犯した危険と危機も若者には伝えるべきであるし、今が十分ではなく、新たに挑戦していかなくてはいけないことを伝えるべきだ。我々はもう去るのだから。 #FotE

2009-11-01 21:17:07
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王18。精神と科学が近づいてきている。これこそが「希望のサイン」なのです!若い世代の目を覚まし、新しい心の持ち方、生き方を考えるときと、伝えなくてはいけない。 #FotE

2009-11-01 21:19:21
藤沢久美 @kumifujisawa

質疑応答で、建築家のエドワード鈴木さんが質問をされました。神と我々の間には、関係しかない。残された時間の少ない今、どうすれば短時間で、愛と慈悲を育むことができるのか?  #FotE

2009-11-01 21:24:26
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王19。エドワード鈴木さんの質問に対するダライラマ法王の回答。全ての宗教は人間の慈悲を育む勧めをしている。愛も慈悲もグローバルバリューだ。しかし、60億人の多くの人が宗教を信じていない。しかし、宗教だけが、それらを教える術ではない。 #FotE

2009-11-01 21:26:56
藤沢久美 @kumifujisawa

ダライラマ法王20。子供のときは、親からの慈悲を受けそれを体験できるが、大人になるにつれ、自立心が芽生え、その思いが消える。しかし、科学において、親鳥が小鳥にえさをやる姿をみれば、そこに慈悲の心をみることができる。科学・研究・調査によっても、愛を伝えられる。 #FotE

2009-11-01 21:29:46