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@koikekaisho @monokano @wellover これが府川さんと仕事した最初だったかと。当時同じ仕事場にいた井上聖昭さんにオファーがあったのだけど井上さんが忙しくて前田でどうかと紹介されたんだったと思います。だから最初は写植組版としては「ふつう」ですよね。
2013-10-09 00:57:10@koikekaisho @monokano @wellover 写植機はPAVO-KV。自作文字盤は寄り引きが微妙にずれるので、のちには書体によっては本文でも1字ずつ調整しながらの印字でした。印字濃度も薄いので仮名は光量を上げたりとか、手元はけっこう忙しかったです。
2013-10-09 01:13:53@Mseimei ありがとうございます。タイトル、本文、罫線まで一枚の印画紙に(サイバートのように)印字するというのが如何に大変か…府川さんに実物とともに話を聞いたことがあります。
2013-10-10 09:51:00@koikekaisho 1/4:タイトルの滲みは印画紙をマガジンにセットするときにトレーシングペーパーを重ねてます。府川さんが以前、別の写植屋さんに採字ガイドにトレペかなんか貼っつけて印字させてみたが文字にならなかった(そりゃそうだ)というようなことを言うので、
2013-10-10 02:04:49@koikekaisho 2/4:トレペと印画紙を密着させた方がいいんじゃないかとやって見せたらこれでいこうと、そんなようないきさつだったと記憶してます。一枚の印画紙の中にトレペをかけた部分とかけない部分が混在するということは
2013-10-10 02:05:07@koikekaisho 3/4:印字してる途中でマガジンを開けてトレペを被せたり外したりするわけで、その際に印画紙がズレないようにしなくちゃならないのでメンドクサイといえばメンドクサイ。
2013-10-10 02:05:23@koikekaisho 4/4:タイトルだけ別打ちであとで版下で合成するとかすれば簡単なんでしょうが基本的に一発仕上げで印画紙を台紙にぺっと貼れば版下完成というスタイルだったので。
2013-10-10 02:05:37@koikekaisho @monokano @wellover 1/4:井上さんは自分の師匠で戸田ツトム、松田行正、鈴木一誌(敬称略)といったメジャーの仕事をしてて「『デザインの現場』を参考にしろ」と言われ(松田さんの仕事で井上さんがタイトル、目次をやってた)毎号買ってましたが
2013-10-12 14:14:43@koikekaisho @monokano @wellover 2/4:井上さんはとにかく「ツメツメ」の人で、例えばhttp://t.co/3tbuxCE28yのタイトルのような場合「パ」の「°(半濁点)」と「ハ」の間を詰める。
2013-10-12 14:15:06@koikekaisho @monokano @wellover 3/4:自分もまねしましたが「文字そのもののバランスを崩してしまうんでないか?」と思ったあたりから「ツメ組み」の志向が井上さんのそれと離れたのかもしれません。
2013-10-12 14:15:22@koikekaisho @monokano @wellover 4/4:「パ」のバランスを崩さないほうが綺麗というのが自分の考え方です。デザイナーの好みもあるので何が何でもそれというわけでもありませんが(実際たいてい自分も半濁点とハは詰めてたはず)「デザげ」は買わなくなりました
2013-10-12 14:16:58@koikekaisho @monokano @wellover で、「文字そのもののバランス」ということを思うようになったのは、やはり府川さんの影響が大きい。
2013-10-12 14:18:33PAVO-KYを使い始めるとき大塚の写研へ行って操作法のレクチャーを受けるのですが、ツメ組みのやり方の説明で講師(写研の技術者)は「文字をくっつけて、ちょっと離す、くっつけて、ちょっと離す」という教え方でした。真に受けたオペレーターもけっこう多かったんじゃないかな。
2013-10-12 14:52:07@Mseimei 自分もある人にそう教わりましたが、疑問に思いました。文字の中心からの重力みたいなモノを無視していると。しかし、その情報ははじめて知りました。写研でそう教えていたとは!
2013-10-12 14:54:50@Nagahisa_design ツメ組みの初期、ベタ打ちの印画紙を版下屋さんが一字ずつ切り離してツメることをやってたときも、そうやって「どこまでツメられるかが職人の腕」と思ってた人もいたようですね。
2013-10-12 15:02:47@Mseimei 興味深いです。このサンプルの場合、ワタクシも「パ」の半濁点はツメて、というか調整してもらうと思います。しかし、可読性へのアプローチが、四半世紀が過ぎて、あらためて問い直されてきたのかもしれませんね。
2013-10-12 15:00:50@wellover これはそもそもサンプルのツメが「ツメすぎ」なんですよね。だから半濁点とハの間をツメないと間抜けに見える。それも文字が「ベタ組みが前提の設計」だからだと思います。ひょっとしたら「ツメ組みが前提の設計」というのもあるのかもしれない。好悪は別として。
2013-10-12 15:06:38@Mseimei それ以前は、文字をツメられない時代があったわけで、その反動で、ツメツメの文字組版というのが人々に新鮮に見えたのかも知れないですね…と、想像ですが。
2013-10-12 15:06:44@Nagahisa_design 悪名高い「本文一歯ヅメ」がその象徴じゃないでしょうか。詰まってりゃ(詰まってるよに見えりゃ)それでOK、みたいな。
2013-10-12 15:11:22@Nagahisa_design @Mseimei @koikekaisho @wellover ネタ投下しておきますw http://t.co/pYCLkGhJc4
2013-10-12 15:11:15@Nagahisa_design @Mseimei 鄙見ですが、横組みのツメのひとつの淵源は、高額な広告スペースで、行送りを切り詰めていかなけらばいけない150%とかに。そうすると、ツメないと行の密度が希薄になってしまう。文字数アップという実利もありますし、一気にブレイク?
2013-10-12 15:14:27@monokano @Nagahisa_design @koikekaisho @wellover これの根底には「日本語組版は文字がパラパラでグレーゾーンが薄い」という「グレーゾーン神話」(いま名づけた)みたいなものがあったかと。「パラパラだから読みやすいんだろ」と自分は思うす
2013-10-12 15:16:06@Mseimei @monokano @Nagahisa_design @koikekaisho カンプにしろサムネイルにしろ、デザイナーがコピーライターに手渡す絵図面には、パントーンのグレイマーカーでちゃちゃっと罫が引いてあって、それが本文組のイメージ。あとは写植屋さんお任せ
2013-10-12 15:19:28