（私家版）『マイレージ、マイライフ』の一解釈をめぐる映画評論家町山智浩（@TomoMachi）と@my_yoursの議論

町山智浩 @TomoMachi

今までのは基本的なストーリーをなぞっただけです。そこから先、あなたがテーマについてどう考えるのかはあなたの自由です。でも表層のストーリーはこれですよ。@my_yours

せき @my_yours

プロの全力を身に受けるのはたいへんテンションのあがる瞬間ですね。申し訳ない気もしますが…w

せき @my_yours

@TomoMachi 以上でしょうか？　こういうのがプロレスって呼ばれる理由がわかる気がします。相手の攻撃は全部受ける、それがプロレスなんだ、って刃牙にも書いてあったかと。というわけで反撃を試みないと！

せき @my_yours

まず僕が既に「彼は死の天使としての自己に唯一の誇りを見いだすのをやめ」とツイートしているのを確認してください。それは「キラキラ」で聞きましたから、前提として話しています。特に異論もありません。監督も言ってるならなおさらです。 @TomoMachi

町山智浩 @TomoMachi

「見出すのをやめ」てはいないでしょう。最後の長い独白は地上の幸福をあきらめ、空こそが自分の場所だと宣言していますよ。「私の翼端灯」という言葉で。@my_yours

せき @my_yours

@TomoMachi 機長が神のイメージというのも納得です。しかし機長との対面は彼が期待するほどのものではなかったという点には賛同していただけるでしょうか？　それは彼と機長が対面した時の気まずさを読み取れば明らかだと思うんですが。

せき @my_yours

@TomoMachi 「自分の仕事が人々の役に立っている」同意できません。ウィチタの女性が自殺したのはiChat越しですか？　いえ、対面でのやり取りです。人々を傷つけるのは「リストラの機能化」ではなく、「リストラ」そのものだと考えるべきでしょう。ライアンは彼女の自殺を防げなかった

せき @my_yours

@TomoMachi 空＝仕事、地面＝家庭という二分法の過ちは先程も述べました。飛行機に乗って旅に出るという発想が何故浮かばないのでしょうか？　少なくともあのシーンで彼は、ボードを眺め、キャスターから手を離している。それはプライヴェートな旅の始まりです。

せき @my_yours

最後の長い独白の解釈がキーですね。空が彼の居場所には違いない。でも直前の彼の所作をみれば、それが意味するのは「旅に出る自分」にすぎず、「the Callingに応じる自分」ではないと思います。 @TomoMachi

せき @my_yours

だいたい以上。まあ俺が間違ってるのか感もしてきましたが。

せき @my_yours

あああ、号泣してるナタリーが可愛すぎて困る。

chokusin🌐 @chokusin

町山さん（@TomoMachi）とフォロワーさんの『マイレージ、マイライフ』についてのやり取りがとても興味深い。自分も最近観たばかりだから余計に。確かに最後で主人公がキャリーバックの取っ手から手を離すカットが意味深なんだよね。

chokusin🌐 @chokusin

そうかー、ジョージ・クルーニー演じる主人公って「死の天使」なのか。じゃあ彼が1000万マイルを達成してゲットした名誉会員（だっけ）が「7人しかいない」のも、いわゆる七大天使ってことを表してるのかなあ。

eddiecoyle @eddiecoyle1973

ちょっとしびれたな、この対局。 RT @my_yours: トゥギャられてた笑 RT @tez600: 「『マイレージ、マイライフ』に関する、町山智弘さんと@my_yoursさんとのやりとり」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/57310

pinkafro @pinkafrou

すごいすねこれ。ちょっと『フロスト／ニクソン』思い出したくらい。 RT: @eddiecoyle1973: ちょっとしびれたな、この対局。 RT @my_yours: RT @tez600: http://togetter.com/li/57310

せき @my_yours

評論家批評家は論評自体を一個の作品にしなければならんというのは事実。それに対して俺がやったような重箱の隅をつつく行為には限界がありますね。細部にはいればはいるほど、「俺はこう思う」「いや俺は」の水掛け論で終わりかねません。

せき @my_yours

知性は対象を分解して議論してしまうので、バラバラになったそれを再構築しないといけない。その役目を果たすのは感性だろうと思う。「感動した」と言ってしまうのは、確かに細かい分析も大事なんだろうけど、それではその作品の全体性を取りこぼすからじゃないか。

せき @my_yours

だから知的なだけでは退屈で、知的なでなければ結論に至る道程がみえない。ありうべき評論の本質は作品の再構築にあるのであって、それはとても創造的な営みだと思います。愛を取り戻せ！

せき @my_yours

そうですねぇ。まあだから個性というのも変なモノで、微妙な釣り合いのうえに成立してるんだから、中々コトバでどうこう言えるもんじゃないですね。RT @hurrymouse: 分解と再構築の度合いが、個性なのかもしれない。。。と、昔考えたりしましたｗRT @my_yours

せき @my_yours

事実の積み重ねのはずの評論が何時の間にかひとの心を動かすような魅力を勝ち得る。その間に織り込まれているのは、紛れもなく信念と呼んでいい類のものです。

せき @my_yours

だから別に「俺はこれこれこういう人間だからこう思う」といって信念を誇示する必要はないし、むしろそれは貧しいと思う。信念なんてピクルスみたいに気が付きゃ入ってるもんだ。

せき @my_yours

「感動した」批判があんま好きじゃないんだよな……素朴でもいいじゃん。物足りない気持ちがあるのも事実だけどね。

せき @my_yours

成立難しいですね。興味ないひとの前で連投するのはとても気が引けました。やっぱ140文字という制約内で頑張らんと。RT @Danblababa: ﾂｲｰﾄﾃﾞｨﾍﾞｰﾄ、上質なｹﾝｶﾂｲｰﾄｼﾞｬﾝﾙが成立したかも！ RT @my_yours:

せき @my_yours

そういうわけで、個々の分析も揺るがせに出来ないと思う。もしひとの信念を攻撃するなら、そのひとの人格でなく提示された事実をこそ攻撃すべき。

せき @my_yours

町山さんは初期の蓮實重彦にならって表層を観ることを取り上げておられるが、この基本的なストーリーの提示（表層）さえイデオロギーであることを理解しておられないと思う。