『アスペルガー症候群のある子どものための新キャリア教育』読後メモ
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『アスペルガー症候群のある子どものための新キャリア教育 小・中学生のいま、家庭と学校でできること』(本田秀夫・日戸由刈編著)... http://t.co/7luZZTOHFE
2013-10-16 03:45:51【アスペキャリ読後メモ】これは、アスペルガー症候群という診断を受けた小・中学生の子どもを持つ親にとって、読めば勇気の出る実用的ガイドブックだ。要点は第7章に手際良くまとめられているが、“勇気の出る”部分はそれに先立つ6章までに出てくる3人のケーススタディを読む中でこそ得られる。
2013-10-16 03:52:39【アスペキャリ読後メモ】3人は、本書に関わる医療スタッフチームが出会った複数の患者さんのエピソードを組み合わせて創造された架空のキャラクターではあるが、そこで描かれるエピソードにはリアリティがあり、彼らが思春期に過ごしたさまざまな場面をいきいきとイメージできる。
2013-10-16 03:53:05【アスペキャリ読後メモ】アスペルガー症候群の特徴は“治る”ものではないし、“治す”べきものでもない。それは個性として一生付き合うタイプのものだ。そのため苦労することもあるが、生きていく上での強みとして活かすこともできる。
2013-10-16 03:53:33【アスペキャリ読後メモ】3人のエピソードを読むことで、その特徴によるストレスを軽減し、個性に合った生き方を見つけ出し、充実した社会生活を送ることができる様子が実感できる。 読むだけで、よいイメージトレーニングとなるのではないだろうか。
2013-10-16 03:54:19【アスペキャリ読後メモ】それにつけても、よく生きるとはどういうことか、幸せな人生とはどういうものかについて考えさせられる。
2013-10-16 03:54:53【アスペキャリ読後メモ】第1章で3人のケーススタディを読んで、彼らがどんな大人になってどんな毎日を送っているかを知って、すぐに「それは良かった。うちの子どももそうなればいい」と思える親はあまりいないかもしれない。正直に言えば、ぼくも「めでたしめでたし」とは思わなかった。
2013-10-16 03:55:22【アスペキャリ読後メモ】でも、続く数章を読んで、彼らがどう思春期を送り、困難を克服して来たのかを知り、自分の個性を把握し上手に付き合いながら、それぞれのライフスタイルを築き上げた様子にじっくり付き合うと、素直に「いい生き方を見つけられて良かったなあ」と思えるようになる。
2013-10-16 03:56:44【アスペキャリ読後メモ】同時に、最初に自分の頭に浮かんだ、もっと別な生き方、つまりステロタイプな「めでたしめでたし」風人生って何なんだろうと改めて考え込んでしまう。考え直すことになる。
2013-10-16 03:57:14【アスペキャリ読後メモ】“臨機応変”や“コミュニケーション能力”が過剰に要求されるストレスの多い職に就き高給をとる人生に充実感を覚え幸せな人もいる。一方、明らかにそんな場所に身を置くべきでない人もいる。彼らはそんな職場にいては心身共に蝕まれてしまう恐れがあるからだ。
2013-10-16 03:58:58【アスペキャリ読後メモ】「ステロタイプな成功イメージ」に毒されているのはぼくだけではないはずだ。でも、もしアスペルガー症候群の特徴を持つお子さんを持つ保護者がぼくと同じような成功像を持っていると、親子ともに辛いことになってしまう。そしてそういう親御さんは決して少なくないはずだ。
2013-10-16 04:00:41【アスペキャリ読後メモ】幸いこの本はそういうイメージで固まった頭を少しずつほぐしてくれる。もちろんそれはお子さんの幸せな未来を考える役にも立つし、ひょっとすると読んでいる本人の幸せ感に良い変化をもたらすという役に立つかもしれない。
2013-10-16 04:01:30【アスペキャリ読後メモ】少なくともぼくに関していうと、明らかに役に立った。ぼくの頭はほんの少しだがやわらかくなった、と思う。 『アスペルガー症候群のある子どものための新キャリア教育 小・中学生のいま、家庭と学校でできること』http://t.co/AFyBsdAvAx
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