【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】

宗教学者 島薗進氏による連続ツイートをまとめました。
13
島薗進 @Shimazono

0【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】5/27-31付「原子放射線の影響についての国連科学委員会報告書」http://t.co/M9Z9TgTJzd 国連総会提出。一部の日本語訳→ http://t.co/pPxxP6VhbG さっそく国際的な批判。以下に紹介。

2013-10-20 08:36:43

UNSCEARのホームページ
http://www.unscear.org/

国連科学委員会(UNSCEAR)の
2013年5月27日~30日セッション報告書
英文版
http://daccess-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/V13/857/27/PDF/V1385727.pdf?OpenElement

上記の報告書の
III. Scientific findings
A. Levels and effects of radiation exposure due to the nuclear accident after the 2011 great
east-Japan earthquake and tsunami
に、東電福島原発事故の報告が掲載されている。

島薗進 @Shimazono

1【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】IPPNW(独・核戦争防止国際医師会議), PSR(米・社会的責任を果たすための医師団)、仏、伊等の9医師団体名「福島原子力災害による健康影響の系統的な過小評価」批判10/18 http://t.co/txjmkxMYUo 

2013-10-20 08:38:03
島薗進 @Shimazono

2【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】第Ⅱ部「考慮すべき10の問題」。1)日本でより大きな大惨事を防いだ主要因は風向きだった。だが、最大の実効線量がみられたのは作業員と福島県の汚染区域の住民だったとは言え、最終的には、福島県外の大集団の被害の方が大。

2013-10-20 08:38:33
島薗進 @Shimazono

3【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】2)原子力災害は進行中であり、放射性物質を放出し続けている。海洋汚染の評価は危ういが、報告書で認められている範囲でも懸念は深まらざるをえない。「UNSCEAR報告書には、米国西海岸の住民にとって興味深い事実が含まれている」

2013-10-20 08:38:58
島薗進 @Shimazono

4【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】「直接流出した放射能の約5%のみが、福島第一原子力発電所から半径80km以内に沈着したのである。残りは太平洋に分布された。環太平洋地域の3−Dシミュレーション24が行なわれており、放出された放射能は5−6年以内に北米沿岸に」

2013-10-20 08:39:48
島薗進 @Shimazono

5【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】「到達すると言われているが、食品の安全性や地元住民の健康への影響は不確定である」3)放射性物質の放出と放射線への被ばくの推定は、中立的な情報源に基づくべきである。加害者側の測定は過小評価されている可能性がある。

2013-10-20 08:40:08
島薗進 @Shimazono

6【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】「有名なノルウェー大気研究所(NILU)によると、、セシウム137の放出はJAEAの推定の3倍だった。もしも、主な懸念が住民への健康影響の可能性を十分に評価することであれば、なぜ、UNSCEARが、批判のあるJAEAの」

2013-10-20 08:40:32
島薗進 @Shimazono

7【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】「中立的な国際機関よりも低いソースターム推計値に頼るのか不明である」「UNSCEARは、実際の放射線の影響を決めるのに、最新の生物学的科学的野外調査にあまり頼っているように見えない。その代わりに、1996年と2008年の」

2013-10-20 08:40:53
島薗進 @Shimazono

8【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】「放射線の人間以外の生物相への影響に関する独自の報告書に言及している。これは、ムソー、マラーやリンドグレンらのような科学者による多くの研究が、チェルノブイリとフクシマでの放射能フォールアウトの影響を」

2013-10-20 08:41:15
島薗進 @Shimazono

9【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】「調べたにも関わらず、UNSCEARはそれらの報告書以降、新しい知見を得ていないことを暗に示している。4) 福島産の農作物の推奨は、放射線被ばくのリスクを増加させる。 http://t.co/txjmkxMYUo 

2013-10-20 08:41:43
島薗進 @Shimazono

10【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】5)ホールボディーカウンターは、内部被ばく量を過小評価する(IAEA/WHOの評価よりも後退)6)東電の作業員の線量評価は信頼できない(日本提出の資料は信用されていない)。7)胎児の放射線への特別な脆弱性が考慮されていない

2013-10-20 08:42:07
島薗進 @Shimazono

11【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】10/18。8)甲状腺癌や他の癌は、今後数十年間に渡ってモニタリングする必要がある。9)非癌疾患や放射線の遺伝的影響も、また、モニタリングされるべきである。10)放射能フォールアウトと自然放射線との比較は誤解を招く。

2013-10-20 08:42:29
島薗進 @Shimazono

12【国連科学委員会の福島報告書についての注釈付き論評①】IPPNW8か国支部によるこの批判は日本国内の批判と異なる視角もあって参考になる。3)の論点はヨウ素被曝に見られるように資料の信頼性が低いこと、危うい推測値であること、国内の他調査との懸隔などもあわせて考えるべきところ。続

2013-10-20 08:44:05